三井住友カードの一般カードには三井住友カードA(旧カード名:三井住友VISAクラシックカードA)とと三井住友カード(旧カード名:三井住友VISAクラシックカード)の2種類があります。どちらも見た目はほぼ同じですし、名前も一文字しか違わないため、クレジットカード初心者の方にとっては違いがよく分からないと思います。
しかし、両カードの違いは難しくなく、シンプルに以下の3つだけが違います。
- カードの券面(デザイン)
- 年会費
- 旅行保険の補償額
具体的に見ていきましょう。
違い1.カードの券面
まず、上画像のようにカードのデザインが少し違います。
三井住友カードは緑色のデザインと銀色のデザインの2種類が用意されているのに対し、三井住友カード Aは銀色のデザインのみが用意されています。
また、同じ銀色のデザインでも、三井住友カード Aの券面には「A」の文字が小さく表記されています。
わずかな違いではありますが、人前で出すときや自分のこだわりでデザインを重視する人にとっては大切な違いかと思います。
違い2.年会費
三井住友カード | 三井住友カード A | |
---|---|---|
カード年会費 | 1,250円(税別) | 1,500円(税別) |
家族カード年会費 | 400円 | 550円 |
ETCカード年会費 | 500円 | 500円 |
学生カード年会費 | 在学中無料 | 250円(税別) |
三井住友カード Aの方が250円ほど年会費が高くなっており、家族カードも150円高いです。海外旅行保険の補償額がアップする分だけ年会費が上乗せされている感じですね。
ETCカードに関してはどちらも同じです。
また、両カードには年会費割引特典がありますが、こちらに関しても同じです。
条件 | 三井住友カード | 三井住友カード A |
---|---|---|
WEB明細書サービスの利用 | 500円(税別)割引 | 500円(税別)割引 |
マイ・ペイすリボの申込&利用 | 無料になる | 無料になる |
前年度のカード利用金額 | 100万円以上300万円未満:半額 300万円以上:無料 | 100万円以上300万円未満:半額 300万円以上:無料 |
もともとの年会費は250円違いますが、マイ・ペイすリボを使えばどちらのカードも無料になりますし、年間300万円以上使っても無料になりますので、年会費の違いはなくなります。
違い3.旅行保険の補償額
三井住友カード | 三井住友カード A | ||
---|---|---|---|
海外旅行保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 2,000万円(300万円は自動付帯) |
傷害治療費用 | 50万円 | 100万円 | |
疾病治療費用 | 50万円 | 100万円 | |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,500万円 | |
救援者費用 | 50万円 | 100万円 | |
携行品損害 | 15万円 | 20万円 | |
ショッピング補償 | 100万円 | 100万円 | |
付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯 | |
国内旅行保険 | 傷害死亡・後遺障害 | – | 2,000万円 |
基本的には全て三井住友カード Aの方が上。
特に傷害治療費用(ケガの治療費を補償)と疾病治療補償(病気の治療費を補償)は海外旅行保険の中でも最も使用頻度の高い項目であり、100万円まで補償してもらえれば中国や韓国など医療費の安い国*1ならコレ1枚でカバーすることができます。
空港で加入できる掛け捨ての海外旅行保険は数日分だけでも1万円近くかかってしまうこともあるので、節約にもなります。
また、付帯条件も違います。
三井住友カード Aの付帯条件は自動付帯であるため、持っているだけで保険を適用してもらうことができます(傷害死亡・後遺障害のみ300万円まで自動付帯)。
一方、三井住友カードは利用付帯であるため、海外旅行保険を利用するためには事前の決済利用が必要となります。
決済対象は以下の3つ。
- 日本出国前に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった公共交通乗用具(※1)の利用代金を当該カードでクレジット決済した(※3)場合
- 日本出国前に宿泊を伴う募集型企画旅行(※2)の旅行代金を当該カードでクレジット決済した(※3)場合
- 日本出国後に公共交通乗用具(※1)の利用代金をはじめて当該カードでクレジット決済した(※3)場合
※2.旅行会社が、旅行者の募集のためにあらかじめ、旅行の目的地および日程、旅行者が提供を受けることができる運送または宿泊のサービスの内容ならびに旅行者が旅行会社に支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し、これにより実施する旅行(旅行業法第12条の3の規定に基づく標準旅行業約款募集型企画旅行契約の部第2条第1項に規定するもの)をいいます。詳しくは旅行代理店にご確認ください。
※3.当該カードにてクレジット決済いただく金額に定めはございません。全部または一部でもカード利用条件を満たします。
簡単にまとめると『旅行関係の支払いに三井住友カードを使えば保険を適用しますよ』ということになります。
日本出国後の公共交通乗用具も決済対象となるため、使い勝手は悪くありません。「空港まで車で行く」という人も問題なく海外旅行保険を利用できるでしょう。
ただ、三井住友カード Aの自動付帯と比較すると、三井住友カードの利用付帯は少しだけ不便ではあります。あくまでも比較した場合のわずかな差ではありますが。
国内旅行保険に関しても三井住友カードA だけに付帯されています。が、傷害死亡・後遺障害の項目はほとんど使う機会がないので、特に重視する必要はありません。
結論:三井住友カード Aの方が優秀
以上の3項目が三井住友カード Aと三井住友カードの違いです。
当サイトでは旅行に強いクレジットカードを紹介していますので、この2枚で比較するなら三井住友カード Aをおすすめします。
海外旅行保険の傷害治療補償と疾病治療補償が2倍の金額に設定されていますし、付帯条件が自動付帯で利用しやすいのが勝利ポイントです。
海外旅行時の安心感や利便性は三井住友カード Aの大きな強み。
一方、「海外旅行へ行く予定はない」という人は三井住友カードで十分です。海外旅行保険の内容が少々悪くても問題ないですから、年会費の安さを重視して三井住友カードを選びましょう。
*1:1 | 韓国(ソウル)の医療事情と中国(香港)の医療事情をもとに虫垂炎の手術費を比較すると、日本は30万円に対し、韓国は約64,400円~約402,500円、中国は約211,200円~246,400円と、医療費が安いことがわかります。 |
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