旅行先であると便利なレンタカーですが、借りる際に「原則クレジットカードが必要です」と記載されているのを目にします。クレジットカードを持っていない人からすると、かなり焦りますよね。
しかし、「原則」と書いてあることからも分かる通り、クレジットカードを持っていない人でもレンタカーを借りることはできます。特にタイムズカーレンタルやニッポンレンタカーなど大手のレンタカー会社であれば、現金払いでの貸し出しに対応している場合がほとんどです。
レンタカーでクレジットカードが必要なのはなぜ?
レンタカーの利用にクレジットカードが必要な理由は『1.乗り捨てや借り逃げを防ぐため』『2.トラブル時の支払いに使うため』の2つです。
レンタカーのサービスが始まったぐらいの頃は現金払いで借りることも多かったのですが、乗り捨てをしたり、借り逃げをする悪質な利用者が問題となり、それ以降レンタカー業界ではクレジットカード払いが主流となりました。1台盗まれただけでも数百万円の損失があるわけですから、クレジットカード情報を握っておくことは当然のことだと言えますね。
また、車に乗っていれば事故によってレッカー車を呼ぶ必要があったりもします。こういった「その場で支払うべき費用」を用意するためにも、クレジットカードの登録を必須にしているわけです。
両親のクレジットカードは使用できない
未成年の学生だと「クレジットカードを持っていないから親のを使いたい」という方も多いかと思います。「店舗でレンタカーを契約する時」と「レンタカーを返却する時」の両方に親が同席していれば親のクレジットカードでも契約は可能ですが、自分で親のクレジットカードを使ってレンタカーを借りることはできません。
ただ、おそらく学生の方がレンタカーを借りる場合は友人や恋人と一緒だと思いますので、「両親に同席して契約してもらう」というのはあまりないかと思います。普通に恥ずかしいですもんね。
18歳以上であればクレジットカードの発行はできますので、これを機に発行してみるのもありかと思います。
運転者が免許証のみ、同席者がクレジットカードのみの場合は契約可能
例えば「彼氏が運転免許証を持っているけどクレカを持っていない。彼女はクレカを持っているけど運転免許証は持っていない」という場合は、レンタカーを利用することができます。私も学生の時は運転免許証を持っていなかったため、友人と旅行に行く際は「私がクレカで契約して、友達に運転してもらう」という形で利用していました。
基本的にはどこのレンタカー会社でもこのような契約はOKなはずです。
クレジットカード不要で借りられるレンタカー会社一覧
では、どのレンタカー会社がクレジットカードなしで利用できるのでしょうか?
今回は大手レンタカー5社でクレジットカードが必要かチェックしてみました。
タイムズカーレンタル
Q.現金での支払いはできますか?
A.原則クレジットカードでの清算ですが、貸出の事前予約をされた場合のみ、出発の際に店頭での現金支払いも可能です。現金での支払いの際は、運転免許証のほかに本人確認をすることができる書類(写し可)の提示が必要です。
予約なしで来店された場合は、必ずクレジットカードでの清算となります。
タイムズカーレンタルでは貸出の事前予約を行った場合のみ現金支払いが可能となります。「貸出の事前予約」とは、ネット予約のことですね。
現金支払いの場合は運転免許証のほかに本人確認書類が必要となります。
【本人確認書類として認められるもの】
- 公共料金領収証(電気・ガス・水道・NTT固定電話・NHK)
- 社会保険料領収証
- 社員証・学生証(顔写真付き)
- パスポート
- 印鑑証明
- 健康保険証
- 納税証明書
- 住民票
- 年金手帳
- 住民基本台帳カード(氏名・生年月日・住所の記載があるもの)
- 国税・地方税領収証
- 外国人登録証
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 個人番号(マイナンバー)カード
※発行3ヶ月以内のものに限る。
※住民票は個人番号の記載のないものに限る。(法律で定められた範囲以外での個人番号の提供・取得は不可の為。)
※「マイナンバー通知カード」は本人確認書類として取扱いできません。
オリックスレンタカー
Q.現金で支払いたい場合は?
A.現金でお支払いの場合は「お手持ちのクレジットカードの有効性」「現住所または本人確認書類」のいずれかを確認させていただきます。ただし、D、RD以上のクラスのご利用は、クレジットカードのみでのお支払いとなります。
オリックスレンタカーではD、RD以上のクラスの車種以外であれば現金払いが可能です。
【本人確認書類として認められるもの】
- 公共料金領収証*
(電気・ガス・水道・固定電話・NHK) - 住民票*
- 健康保険証
- 住民基本台帳カード
(氏名・生年月日・住所の記載があるもの) - 在留カード(外国人登録証明書)
- 社会保険料領収証*
- 国税・地方税領収証*
- 納税証明書*
- 印鑑証明*
- 年金手帳
- パスポート
- 社員証・学生証(顔写真付きのもの)
* 印の書類等は発行2ヶ月以内のものに限ります。
トヨタレンタカー
■現金でお支払いの場合、以下の1、2のいずれかを確認させていただきます。
1.お持ちのクレジットカードの有効性。
2.現住所もしくは本人確認できる書類のご提示。
トヨタレンタカーではHV3~HV4、SP1、P4~P5、SUV3、プレミアムクラス以外を借りる場合は現金払いが可能です。
【本人確認書類として認められるもの】
- 公共料金(電気・ガス・水道・NTT固定電話・NHK)領収書※1
- 社会保険料領収書※1
- 国税・地方税領収書※1
- 納税証明書※1
- 住民票※1
- 印鑑証明※1
- 健康保険証
- 年金手帳
- 住民基本台帳カード(氏名・生年月日・住所の記載があるもの)
- パスポート
- 特別永住者証明書または在留カード
- 社員証・学生証(顔写真付のもの)
- レンタカー会員カード(TRBMカード・BCC)※2
※1 ご利用日前2ヶ月以内に発行されたものに限る
※2 トヨタレンタカーメンバーに切替済みのレンタカー会員カードは本人確認書類としてご利用いただけません。
ニッポンレンタカー
Q.現金での支払いは可能ですか?
A.現金(ニッポンレンタカーで使用できる電子マネー、デビットカード等含む)でのお支払いを希望される場合、E-Oクラス、S-Cクラス以上・X-Cクラス以上・O-Bクラス以上の乗用車、W-Bクラス以上のワゴン車、Y-Cクラス、T-D・R-E・R-Fクラス及び冷凍車やパワーゲート付トラックなどの特装車をご利用の際は、以下の①を、上記クラス・車種以外をご利用の際は、以下の①、②のいずれかを必ず確認させていただきます。
①お持ちのクレジットカードの有効性。
②当社が指定する補助書類のご提示。(当社が指定する補助書類はこちら)
ニッポンレンタカーでも特定の車種以外を借りる場合は、現金払いが可能となっています。
【本人確認書類として認められるもの】
- NO.1CLUBメンバーカード(「会員名」「会社名」が印字されているカードなど、現住所確認が取れているカードに限ります。)
- 公共料金(電気・ガス・水道・固定電話・NHK)領収書*
- 社会保険料領収書*
- 国税・地方税領収書*
- 納税証明書*
- 住民票の写し(個人番号の記載がないもの)*
- 印鑑証明*
- 健康保険証
- 年金手帳
- 住民基本台帳カード(氏名・生年月日・住所の記載があるもの)
- パスポート
- 外国人登録証明書
- 在留カード
- 社員証・学生証(顔写真付のもの)
※補助書類の内*印がある書類は、発行2か月以内のものに限ります。
※個人番号が記載されている書類(「個人番号カード」、「(個人番号の)通知カード」、「住民票の写し」等)は補助書類としてお取扱いいたしません。お客様の個人番号が記載されているこれらの書類を、営業所で提示されないようにお願いいたします。
クレジットカードなしで借りる場合のデメリット
上記のとおり、大手レンタカーでは現金払いでの利用が可能となっています。
しかし、業者側はリスクを減らすためにクレジットカード払いの時よりも多く制限を用意しています。場合によっては、当日の店舗で貸出拒否にあうこともありますので、現金払いのデメリットはしっかりと確認しておきましょう。
デメリット1.利用できる車種が限られる
先ほどの各レンタカー会社の規約からも分かる通り、高級車や大型車は絶対にクレジットカードが必要となっています。こういった車は軽自動車に比べて高いため、盗難のリスクを無くすためにお店側も貸出禁止にしているようです。
家族旅行の際にワゴン車を借りる予定の方は特に注意しておいたほうがいいでしょう。
デメリット2.レンタカー代が高くて損する
レンタカー会社では定期的にレンタカーの割引キャンペーンが行われており、利用金額の10%や20%を割引してもらうことができます。
しかし、こういった割引はクレカ決済のWeb予約やクレジットカードの特典として用意されているため、現金払いでは利用することができません。節約意識の高い人の中には「使いすぎるのが心配」という理由からクレカを発行しない方も多いですが、こういった面からもクレカ決済の方が何かとお得であるのは事実ですから、これを機に発行してみるのも悪くないかと思います。
デメリット3.提出する書類が増えて面倒(最悪の場合、当日に貸出不可になることも)
基本的には身分証明を一点だけ追加で用意すればいいのですが、期限切れであったり、勘違いして別の書類を用意してしまうケースも意外と多いです。せっかく用意したのに、当日店頭で「この書類では本人確認できません」と拒否されてしまい貸出NGになることもあります。
せっかくの旅行でトラブルになってしまっては楽しさも半減してしまいますから、事前に電話で確認しておくぐらい手間をかけておいたほうがいいでしょう。
デメリット4.夜間に借りることができない
夜にレンタカーを借りる方もいるかと思いますが、防犯の関係上、24時間店舗では夜間はクレジットカード払いにしか対応していないレンタカー会社がほとんどです。大手のレンタカー会社であっても「現金払いはできません」と断られます。
クレジットカードは簡単に発行できるから、これを機に発行しておくのもあり
私も旅行先でレンタカーを利用することが多いですが、やはりクレジットカード決済の方がお得ですし手間も減りますので、個人的にはレンタカーを利用される方はクレジットカードを持っておくことをおすすめします。最近はクレカの種類も多く、学生や主婦といった収入の少ない人でも簡単に発行できるものもありますので、これを機に発行しておくのも悪くありませんよ。
当サイトでも年会費無料でレンタカーの割引特典が付いたカードをいくつかご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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