SPGアメックスでマイルが貯まりやすい秘密。陸マイラーから愛されるたった1つの理由を解説

SPGアメックスは、ホテル関係に強い特典が付いていることで有名ですが、実はマイルの貯まりやすさもクレジットカードの中でも群を抜いています。

その実力は、多くの陸マイラーが愛用者になるほど

このページでは、航空会社のクレジットカードよりもマイルが貯まると評価が高いSPGアメックスのマイル還元率や交換先をまとめています。

じっくりと学び、そしてSPGアメックスを使ってマイルを貯め、素敵な海外旅行を楽しんでください。

※SPGアメックスのマイルに関する情報を1枚の画像にまとめました。要点だけをザックリと把握したいときにご利用ください。

SPGアメックスでマイルが貯まる秘密

SPGアメックスのマイル還元率

SPGアメックスのマイル還元率は1.0%です。

カード決済金額100円ごとに3ポイントが貯まり、貯まったポイントは3ポイント=1マイル(いくつかの航空会社は異なる)で交換することができます。

一般的なクレジットカードのマイル還元率は、ANAマイルだと0.3%、JALマイルだと0.25%が多く、ANAカードやJALカードでも別途年会費を払わなければ0.5%です。

そう考えると、SPGアメックスはマイルの貯まりやすいクレジットカードだと言えます。

ただ、これだけでは「なぜ陸マイラーで愛用者が多いのか?」はわかりませんよね?

還元率1.0%であれば、ANAカードやJALカードでも別途年会費を払うことで達成できますし、たとえ別途年会費を払ったとしてもトータル年会費はSPGアメックスの年会費31,000円(税別)よりも少ないです(下表参照)。

 SPGアメックス券面SPGアメックスANA一般カード券面ANA一般カードJAL普通カード券面JAL普通カード
年会費31,000円(税別)2,000円(税別)2,000円(税別)
マイルアッププログラムの年会費なし6,000円(税別) ※JCBは5,000円(税別)3,000円(税別)
マイル還元率1.0%1.0%1.0%
トータル年会費31,000円(税別)8,000円(税別)5,000円(税別)
↑トータル年会費は圧倒的にSPGアメックスが高いのになぜ…?↑

では、なぜ陸マイラー愛用者が多いのかというと、その秘密は『一定ポイントごとにもらえるボーナスマイル』にあります

ボーナスマイルで還元率1.25%にアップ!

SPGアメックスには『60,000ポイント移行ごとに5,000マイルもらえる』というボーナスマイル制度があります。

ポイントでフライトを利用
お持ちのポイントをマイレージプログラムに移行しませんか?ボーナスとして、60,000ポイントを航空会社のマイルに移行するごとに、5,000マイルを進呈します。

引用元:ポイントからマイルへの交換方法 | Marriott Bonvoy

この制度を利用することで、SPGアメックスのマイル還元率は1.25%にアップします。

もらえるマイルが2倍になる特約店でのカード利用や飛行機の搭乗以外でマイル還元率1.25%のクレジットカードは非常に珍しいため、普段の生活でコツコツとマイルを貯める陸マイラーからも愛用されているわけです。

具体的なマイルアップは以下のような感じになります。

  • 3,000ポイント ⇒ 1,000マイル(還元率1.0%)
  • 30,000ポイント ⇒ 10,000マイル(還元率1.0%)
  • 60,000ポイント ⇒ 25,000マイル(還元率1.25%)
  • 90,000ポイント⇒ 35,000マイル(還元率1.25%)
  • 120,000ポイント ⇒ 50,000マイル(還元率1.25%)
  • 180,000ポイント ⇒ 75,000マイル(還元率1.25%)
  • 240,000ポイント ⇒ 100,000マイル(還元率1.25%)

ポイントの移行上限は1日24万ポイントまでとなっています。年間の交換上限や移行手数料は一切ありません。

6万ポイント以上であればマイル還元率1.25%で固定となりますので、わざわざ12万ポイントや18万ポイントまで貯める必要はありません。

マイルの有効期限を気にしないでいいのも強み

マイルを貯め始めると気になってくるのが有効期限。場合によっては「有効期限が切れるから…」という理由で無理やりマイルを使ってしまうこともありますよね・

しかし、SPGアメックスのポイントは有効期限が無制限です。

そのため、実質マイルを有効期限なしで貯めることが可能です。

ANAカードならマイルの最長有効期限は5年、JALカードならマイルの最長有効期限は3年ですので、この点もSPGアメックスでマイルを貯める魅力だと言えます。

移行先は44社の航空会社マイル

SPGアメックスのポイント交換先となる航空会社のマイルは全部で44社です。

クレジットカードの中でもトップクラスの多さ

同じく、ポイント移行先の航空会社が多いことが特徴なスカイトラベラーアメックスと比較しても、SPGアメックスの方が10社以上多いです。

世界中の航空会社のマイルに交換できますので、世界中どこへ行くときもお得になります。

移行レートは3ポイント=1マイルが基本

各マイレージプログラムと移行レートは以下の通り。

マイレージプログラム移行レート
ANAマイレージクラブ3ポイント=1マイル
JALマイレージバンク3ポイント=1マイル
エーゲ航空3ポイント=1マイル
アエロフロートボーナス3ポイント=1マイル
エアロメヒコ クラブプレミエ3ポイント=1マイル
エアカナダ アエロプラン3ポイント=1マイル
エアチャイナ フェニックスマイル3ポイント=1マイル
エールフランス/KLM フライングブルー3ポイント=1マイル
ニュージーランド航空Airpoints200ポイント=1マイル
アラスカ航空Mileage Plan3ポイント=1マイル
アリタリア航空ミッレミリア3ポイント=1マイル
アメリカン航空3ポイント=1マイル
アシアナ航空アシアナクラブ3ポイント=1マイル
アビアンカ航空 LifeMiles3ポイント=1マイル
ブリティッシュ エアウェイズExecutive Club3ポイント=1マイル
アジアマイル3ポイント=1マイル
中国東方航空イースタンマイルズ3ポイント=1マイル
中国南方航空3ポイント=1マイル
コパ航空 ConnectMiles3ポイント=1マイル
デルタスカイマイル3ポイント=1マイル
エミレーツスカイワーズ3ポイント=1マイル
エティハド ゲスト3ポイント=1マイル
フロンティア航空EarlyReturns3ポイント=1マイル
海南航空3ポイント=1マイル
ハワイアン航空 HawaiianMiles3ポイント=1マイル
Iberia Plus3ポイント=1マイル
InterMiles3ポイント=1マイル
ジェットブルー航空TrueBlue6ポイント=1マイル
大韓航空スカイパス3ポイント=1マイル
LATAM航空 LATAMPASS3ポイント=1マイル
ルフトハンザ Miles & More3ポイント=1マイル
Multiplus3ポイント=1マイル
カンタス フリークエントフライヤー3ポイント=1マイル
カタール航空ブリビレッジクラブ3ポイント=1マイル
サウディア航空3ポイント=1マイル
シンガポール航空クリスフライヤー3ポイント=1マイル
南アフリカ航空 Voyager3ポイント=1マイル
サウスウエスト航空 Rapid Rewards3ポイント=1マイル
TAPポルトガル航空3ポイント=1マイル
タイ国際航空3ポイント=1マイル
ターキッシュエアラインズ Miles&Smiles3ポイント=1マイル
ユナイテッド航空マイレージプラス3ポイント=1.1マイル
ヴァージンアトランティック航空Flying Club3ポイント=1.1マイル
ヴァージンオーストラリア Velocity Frequent Flyer3ポイント=1.1マイル

いくつかのマイレージプログラムを除き、移行レートは3ポイント=1マイルとなっています。

ポイント交換が損な移行先マイレージプログラム2社

上記の移行先の表からもわかるように、ニュージーランド航空Airpointsとジェットブルー航空TrueBlueへの移行は損をするので注意が必要です。

ニュージーランド航空Airpointsは200ポイント=1マイルと移行レートはかなり悪く、マイル還元率が0.015%にまで大幅に低下してしまいます。

恐ろしいですね。SPGアメックスで2万円決済しても、マイルはたった3マイルしか貯まりません(汗)

ジェットブルー航空TrueBlueも6ポイント=1マイルと移行レートが悪く、マイル還元率は0.5%に低下します。

平均的なマイル還元率ではありますが、もともとのマイル還元率が1.0%以上であることを考慮するともったいないです。

ちなみに、ニュージーランド航空はスターアライアンスに加盟しているためANAマイルを使って搭乗するのがおすすめ。エコノミークラスなら往復45,000マイル、ビジネスクラスなら往復75,000マイルで特典航空券と交換できます。

また、ジェットブルー航空は国内で定番のANAマイル、JALマイル、スカイマイル、マイレージプラスマイルで搭乗できません。

ジェットブルー航空のマイルが貯まるクレジットカードも国内では発券されていませんので、どうしてもジェットブルー航空TrueBlueのマイルが貯めたい場合はSPGアメックスを使う必要があります。

他のクレジットカードとマイル還元率を比較

SPGアメックスに関するマイルの貯まりやすさを、さらに深堀してみましょう。今回比較するのは以下の5枚です。

【比較対象となるカード一覧】

  • ANAワイドゴールドカード
  • JAL CLUB-Aゴールドカード
  • デルタJCBゴールド
  • MileagePlusセゾンゴールドカード
  • AAdvantage VISA ゴールドカード

それぞれ、ANAマイル、JALマイル、スカイマイル、マイレージプラスマイル、AAマイルが貯まるクレジットカードの代表としてSPGアメックスと比較します。

年会費もなるべくSPGアメックスと近いものを選んでいます。

ANAマイル編:ANAワイドゴールドカードと比較

SPGアメックスとANAワイドゴールドカードの年会費およびマイル還元率を比較すると以下の通り。

 SPGアメックス券面SPGアメックスANAワイドゴールドカード券面ANAワイドゴールドカード
年会費31,000円(税別)14,000円(税別)
マイル還元率 (通常時)1.0%~1.25%1.0%
マイル還元率 (特約店利用時)2.0%
マイル還元率 (ANA航空券購入時)2.0%

SPGアメックスはどんな時でもマイル還元率1.0%~1.25%をキープしているのに対し、ANAワイドゴールドカードは特約店での利用やANA航空券購入での利用はマイル還元率2.0%にアップしています。

このことからもわかるように、ANAカードの特約店となっているお店での利用が多い場合はANAワイドゴールドカードを利用した方が効率よくANAマイルを貯めることができます。

また、ANAに頻繁に乗る場合もANAワイドゴールドカードを持っていた方が効率よくANAマイルを貯めることができます。

最強の組み合わせは『特約店とANA搭乗券はANAワイドゴールドカードを使い、その他はSPGアメックスで決済する』という使い方です。

何の捻りもありませんが、それほどシンプルにこの組み合わせが強いです。

「年会費が高いから、どちらか1枚に絞りたい」という場合は、特約店(ANAカードマイルプラス加盟店と呼ぶ)の中に普段の生活から利用しているお店がどれほど含まれているか?が判断基準となります。

⇒ANAカードマイルプラス加盟店一覧

JALマイル編:JAL CLUB-Aゴールドカードと比較

SPGアメックスとJAL CLUB-Aゴールドカードの年会費およびマイル還元率を比較すると以下の通り。

 SPGアメックス券面SPGアメックスJAL CLUB-Aゴールドカード券面JAL CLUB-Aゴールドカード
年会費31,000円(税別)16,000円(税別)
マイル還元率 (通常時)1.0%~1.25%1.0%
マイル還元率 (特約店利用時)2.0%
マイル還元率 (JAL航空券購入時)2.0%

SPGアメックスはどんな時でもマイル還元率1.0%~1.25%をキープしているのに対し、JAL CLUB-Aゴールドカードは特約店での利用やANA航空券購入での利用はマイル還元率2.0%にアップしています。

先ほどのANAワイドゴールドカードと同じように、特約店の中に自分が普段使っているお店がどれほど含まれているか?が判断基準となります。

⇒JALカード特約店

また、最強の組み合わせは『特約店とJAL搭乗券はJAL CLUB-Aゴールドカードを使い、その他はSPGアメックスで決済する』という使い方です。

スカイマイル編:デルタJCBゴールドカードと比較

SPGアメックスとデルタ スカイマイルJCBゴールドカード(通称:デルタJCBゴールド)の年会費およびマイル還元率を比較すると以下の通り。

 SPGアメックス券面SPGアメックスデルタ スカイマイルJCBゴールドカード券面デルタJCBゴールド
年会費31,000円(税別)20,000円(税別)
マイル還元率 (通常時)1.0%~1.25%1.5%
マイル還元率 (特約店利用時)1.5%
マイル還元率 (デルタ航空券購入時)3.0%

表からも分かるように、圧倒的にデルタJCBゴールドの方がスカイマイルが貯まりやすいです。

デルタJCBゴールドは普段のカード払いから100円=1.5マイルでスカイマイルが直接貯まり、デルタ航空券の購入では100円=3マイルでスカイマイルが直接貯まります。

特約店は存在しませんが、元のマイル還元率が驚くほど高いため、スカイマイルを貯めるならデルタJCBゴールド一択。

また、SPGアメックスも特約店がありませんので、SPGアメックスのマイル還元率がデルタJCBゴールドのマイル還元率を上回ることはありません。

デルタ スカイマイルJCBゴールドカードのメリット・デメリット:いつでもスカイマイルが一番貯まる!
デルタ スカイマイルJCBゴールドカード(通称:デルタJCBゴールド)はデルタ航空とJCBが提携したゴールドカードです。国内で発行できるデルタ航空系クレジットカードの中で最もマイル還元率が高く、デルタ航空券購入時のマイル還元率にいたっては驚...

マイレージプラスマイル編:MileagePlusセゾンゴールドカードと比較

SPGアメックスとMileagePlusセゾンゴールドカードの年会費およびマイル還元率を比較すると以下の通り。

 SPGアメックス券面SPGアメックスMileagePlusセゾンゴールドカード券面MileagePlusセゾンゴールドカード
年会費31,000円(税別)20,000円(税別)
マイル還元率 (通常時)1.1%~1.35%1.5%
マイル還元率 (特約店利用時)1.5%
マイル還元率 (ユナイテッド航空券購入時)1.5%

SPGアメックスのポイントはマイレージプラスマイルに交換すると移行レートが3ポイント=1.1マイルになります。マイル還元率にすると1.1%~1.35%です。

しかし、MileagePlusセゾンゴールドカードは、いつでもマイル還元率1.5%ですので、MileagePlusセゾンゴールドカードの方がマイレージプラスマイルが効率的に貯まると言えます。

AAマイル編:AAdvantage VISA ゴールドカードと比較

SPGアメックスとAAdvantage VISA ゴールドカードの年会費およびマイル還元率を比較すると以下の通り。

 SPGアメックス券面SPGアメックスAAdvantage VISA ゴールドカード券面AAdvantage VISA ゴールドカード
年会費31,000円(税別)15,000円(税別)
マイル還元率 (通常時)1.0%~1.25%1.0%
マイル還元率 (特約店利用時)1.0%
マイル還元率 (ユナイテッド航空券購入時)1.0%

AAdvantage VISA ゴールドカードは常にマイル還元率1.0%であるため、SPGアメックスの方がAAマイルを効率よく貯めることができます

年会費の差が16,000円(税別)ありますが、損益分岐点は『年間200万円のカード利用』となりますので、年間決済金額が200万円以上の場合はSPGアメックス、200万円未満ならAAdvantage VISA ゴールドカードが効率的です。

詳しいSPGアメックスとAAdvantage VISA カードの比較は以下のページでも行っています。あわせて参考にしてみてください。

AAマイルを貯めるならAAdvantage VISA カードとSPGアメックスどちらがおすすめ?比較してみた
アメリカン航空のマイル(以下:AAマイル)を貯められるクレジットカードとして定番なのがAAdvantage VISA カードですが、実は国内発行のクレジットカードにはもう1枚AAマイルを貯められるクレジットカードがあります。それがSPGアメ...

SPGアメックスを使うマイラーからの反応

マイラーの方がSPGアメックスについてどのような口コミをしているのか見てみましょう。

まとめ

  • マイル還元率は1.0%~1.25%!陸マイラーは本家カードよりおすすめ
  • マイルの移行先はANA・JALを含めた40社以上の航空会社
  • ポイントの有効期限はなし
  • ポイントの移行上限もなし

SPGアメックスは、全てのクレジットカードの中でもトップレベルにマイルが貯まりやすく、交換できる航空会社も多いので、世界中を旅行する人から陸マイラーまで旅行好きの人なら、ぜひ持っておきたい1枚だと言えます。

年会費は高めですが、ホテルの無料アップグレードや年1回の無料宿泊特典などを使えば年会費以上の部屋に泊まることもできます(しかも夏休みや年末など混む時期もOK)ので、確実にメリットの方が多いですよ。

⇒SPGアメックスをお得に発行できるの入会キャンペーンの利用方法

コメント欄

タイトルとURLをコピーしました