海外のホテルに宿泊する際、デポジットを支払う必要があります。
デポジットとは、バウチャー*1に含まれていない食事代などの保証金のこと。
日本のホテルでは請求されることがないため、私たち日本人にとっては馴染みの薄いものですが、海外ホテルではほぼ確実に請求されます。
なぜデポジットが必要なの?
デポジットはホテルの宿泊者が客室内の備品を壊したり、黙って持ち帰ってしまった際に発生する弁償代をまかなうために請求されます。
海外ではホテル内のタオルや枕、壁にかけられた絵などを持ち帰ってしまう旅行者が多いです。
「アメリカで自動販売機が少ないのはレッカー車で自動販売機ごと盗んでしまうからだ」という話を聞いたことがある人も多いかと思いますが、国によってはそれほど日本とかけ離れた価値観や環境があり、ホテル備品を盗んで帰るトラブルが多いわけです。
そのため、ホテル側は万が一のためにチェックイン時にデポジットを請求しています。
また、弁償代以外にもホテル内のバーでの飲食代やホテルに設置された電話を利用した際の電話代などもデポジットから支払われます。
デポジットはチェックアウトで返金される
デポジットは保証金であるため、特に何も問題がなければチェックアウトの時に返金されます。
後ほど解説しますが、クレジットカードで支払えば「仮チャージ」という形で請求されており、チェックアウト日に「リファンド(払い戻しのこと)」という形で払い戻しが行われます。
どちらもクレジットカードの利用明細に記載されますので、仮に払い戻しがない場合はホテル側に問い合わせる必要があります(そのようなことは滅多にありませんが)。
一方、現金で支払った場合は、チェックアウト時に預けた現金がそのまま返ってきます。
どうやってデポジットは請求される?
デポジットはチェックインの時に請求されます。請求方法は以下の2つです。
- クレジットカードでの支払い(こちらが一般的)
- 現金での支払い
一般的にはクレジットカードで支払いをします。カードを渡せばフロントスタッフが手続きを進めてくれますので、私たちは何もする必要はありません。事前に用意するものもなし。
現金で支払うこともできますが、デポジットは宿泊費用1日分から最大3倍の宿泊費用を請求されます。
例えば、1泊8,000円のホテルに宿泊した場合、8,000円~24,000円を現地通貨で用意しなければなりません。デポジットが返金されるのがチェックアウトであることを考慮する、旅行の最終日に使い切れないほどの現地通貨が戻ってきてしまうことになります。
帰国する日に大量の現地通貨があっても全てを使い切るのは難しいですし、日本円に両替するのも手数料の分だけ損をしてしまいますよね?
ですので、できる限りデポジットはクレジットカードで支払うようにしておきましょう。
プリペイドカードでもデポジットの支払いは可能
高校生や大学生ならプリペイドカードを使う人も多いかと思いますが、プリペイドカードもクレジットカードと同様にデポジットを支払うことができます。
支払い方法やデポジットの請求・返金の流れも全て同じ。
デポジットがいくら必要になるかはホテルによって異なりますので、ホテル宿泊費用の3倍を口座に用意しておけば安心です。これだけあれば、ほぼ確実にデポジットを支払えます。
「そんな大金用意できない…」という場合も、少なくとも宿泊費用1日分ぐらいは残高に余裕を持たせておきましょう。
ホテルによっては「宿泊費用に気持ち上乗せする程度」といったケースもありますが、多めに用意しておいた方がどんなときにも対応できますからね。
*1:1 | ホテル予約のバウチャーとは「ご予約(お支払い)証明書」を意味しますが、ここでは宿泊プラン内容と理解しておけばOKです。 |
---|
コメント欄