「海外ホテルの宿泊にはクレジットカードが必要」と言われていますが、高校生だったり、大学生・専門学生の方だとクレジットカードを持っていないことも多いかと思います。
厳密にいうと、クレジットカードを持っていなくでもホテルの宿泊は可能です。
しかし、デメリットも存在しますので、このページではクレジットカードなしで海外ホテルに宿泊するデメリットを紹介し、その後、具体的な予約方法を解説して行きたいと思います。
クレジットカードなしで海外ホテルに宿泊する3つのデメリット
多額の現金が必要になる
そもそも海外ホテルでクレジットカードを提出するのはデポジット(保証金)を支払うためです。
デポジットとは…
デポジットとはホテルに支払う保証金のこと。宿泊費を支払わずに帰ったり、客室内の備品を盗難・紛失させられたときに備え、ホテル側がチェックイン時に請求してきます。通常、チェックアウト時に全額返金されるため、損になることはありません。
デポジットを支払えば問題ないわけですから、現金でも対応してくれるホテルが多いです。ただし、多額の現金を用意しておく必要があります。
デポジットの金額はホテルによって違うものの、基本的には1泊あたり宿泊費の1倍~3倍ほどを請求されます。1泊1万円のホテルなら1万円~3万円/日が必要になる計算です。
旅費だけでも金欠気味になってしまうのに追加で多額な現金が必要になるのは結構しんどいものです。
国によっては防犯面でリスクが高くなる
ホテルに着くまでは多額の現金を持ち歩く必要があるわけですから、防犯面ではリスクが高くなります。
帰国最終日に多額の現金があっても使い道がない
チェックアウト時にデポジットは返金してもらえますが、帰国する直前に多額の現金があっても困りますよね。食事代や空港までの交通費、お土産代などに使える金額も多くはないですし、日本円に換金するとしても手数料の分だけマイナスになって損です。
デメリットを回避するならクレジットカードを発行しよう
上記の3つのデメリットを見て問題を感じるのであればクレジットカードを発行しておくことをおすすめします。もし私が知人に同じ相談をされても、必ず「クレジットカードは作っておいた方がいいよ」とアドバイスします。
高校生であれば条件的にクレジットカードを発行できないためクレジットカードを持たない選択肢も分かりますが、18歳以上であれば発行することができるわけですから*1、わざわざデメリットの多い「クレジットカードを持たない」という選択肢を選ぶ理由はありません。
少しキツイ言い方をすれば、クレジットカードを持って行くぐらいのリスク管理ができないのであれば海外へ行かない方がいいです。ロクな装備や知識を持たずに富士山に登ろうとするようなものです。
海外では日本では起きないようなことも当たり前に起きますので、最低限のリスク管理として必ず発行しておきましょう。
クレジットカードなしで海外ホテルに予約する方法
旅行代理店や宿泊予約サイトを経由して宿泊予約する
クレジットカードを使わずに海外ホテルを予約する場合、旅行代理店を経由して予約するのがおすすめです。具体的にはJTBのような店舗がある代理店やアップルワールドのような宿泊予約サイトのことです。
旅行代理店や宿泊予約サイトを使うと業者が海外ホテルに予約する形となるため、現地のチェックインでデポジットを請求されることがなくなります。自分は業者に宿泊費を支払えばOK。
また、宿泊予約サイトを使う場合は現金払い(銀行振込やコンビニ払い)に対応したサイトを選ぶようにしましょう。「宿泊予約サイト名 支払い方法」で検索すれば確認できます。
有名なサイトでもエクスペディアのようにクレジットカード払いにしか対応していないこともありますので、事前にチェックしておいてください。
また、個人的には旅行代理店を利用することをおすすめします。宿泊予約サイトよりも少し宿泊費は高くなりますが、確実に予約してもらえるからです。
少し前に問題にもなりましたが、宿泊予約サイト(特に外資系)は在庫ない宿泊客室をあたかも予約できるかのように表示していることもあり、チェックイン時に「予約はありませんけど?」と断られることがあります。
関連記事:【スクープ】”存在しない部屋”を販売する海外大手宿泊サイトのカラクリ 年末年始に「部屋なし」問題大量発生も懸念 | Traicy(トライシー)
こういった問題を回避するためにも、多少費用がかかってでも安全な国内旅行代理店を使うことをおすすめします。
親のクレジットカードを使って宿泊予約サイトから予約するのはNG
宿泊予約サイトでクレジットカードが必要なときに「親のクレジットカードを使おうかな」と考える方もいるかもしれませんが、これもNG。そもそも他人名義のクレジットカードを使うことは禁止されていますし、多くのホテルがチェックイン時に予約で使ったクレジットカードの提出を求めてきます。
現地で親名義のクレジットカードを提出すると最悪泊まれない可能性もありますし、カード会社にバレればカード自体の利用を停止されてしまう可能性もあります。わざわざ海外旅行のためにそこまで大きなリスクを負う必要はありません。
まとめ
少し長くなったので簡単にまとめると
- 18歳以上(高校生除く)ならクレジットカードを使って予約&デポジットを支払う
- 高校生なら旅行代理店にホテルを予約してもらう
といった感じです。現金だけでホテルを予約して旅することは不可能ではありませんが、決して他人におすすめする方法ではないので、私は上記2つの方法をおすすめします。
クレジットカードの発行は難しいものではありませんし、年会費無料のものも多いですから、発行しておいて損はありませんよ。
*1:1 | 借金が多く、発行できない人を除く |
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