最近ではスマホやパソコンを使ってネットから新幹線のチケットを予約することができます。私も旅行で新幹線を予約するときは必ずネット予約(割引切符を購入するため)を利用しますが、クレジットカードを持っていない人からすると
「特急列車や高速バスは銀行振込やコンビニ決済できるのに、なんで新幹線はダメなんだ?」
という疑問があるようですね。私も言われてみて「たしかに!」と思いました(笑)
ただ、2019年現在は一部の新幹線で現金支払いに対応したネット予約サービスも存在していますので、クレジットカードを持っていなくても予約は可能です。
新幹線予約サービス | 対応区間 | クレジットカード |
---|---|---|
エクスプレス予約 |
| 必須 |
スマートEX |
| 必須 |
えきねっと |
| 必須 |
e5489 |
| 無くてもOK |
JR九州インターネット列車予約 |
| 無くてもOK |
クレジットカードなしで利用できるJRネット予約サービス
e5489(いいごよやく)
e5489(いいごよやく)はJR西日本が提供するネット予約サービスです。対応している路線は以下の3つ。
西日本を旅行する場合はe5489を使っていればOKですね。静岡や東京など、西日本の区間を過ぎる場合はクレジットカード決済のみとなりますので、その点だけ要注意です。
利用するまでの手順は以下のとおり。
- J-WESTネット会員に登録する
- e5489で予約を開始。新幹線の切符を選ぶ
- 支払い方法を「コンビニ」または「銀行決済」にする
- 予約完了
- JR九州、JR西日本、JR四国の駅で発券する
e5489を利用するためにはJ-WESTネット会員と呼ばれるJR西日本の会員制プログラムに登録する必要があります。登録は無料、クレジットカードも必要ありません。
e5489の予約手順も公式サイトに分かりやすく載っていますので、そちらを参考にしてみてください。
関連記事:予約・お支払い方法(クレジット決済・コンビニなど決済)│e5489ご利用ガイド:JRおでかけネット
また、支払い対象のコンビニと銀行は以下の通りです。
支払い可能な場所 | |
---|---|
対象コンビニ | ローソン、ファミリーマート、デイリーヤマザキ、ミニストップ、セブンイレブン |
対象金融機関 | 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行ほかペイジーマークがあるATM、ネットバンクなど |
支払い期間はご予約日から3日以内(ご乗車の4日前~2日前までの予約の場合はご乗車の2日前まで)です。
JR九州インターネット列車予約
JR九州のネット予約も現金の支払いに対応しています。九州内と博多~新大阪までが対象範囲です。
e5489と範囲がかぶっていますが、違いは特にありません。運営元のJRが違うだけで、用意されている割引切符などほとんど同じです。
こちらの方が「若干、九州内の期間限定切符が多いかな?」といった感じですが、たまにしか新幹線に乗らない人にはそれほどお得度は変わりません。
利用するまでの手順は
- JR九州ネット予約サービスに登録する
- 新幹線の切符を選ぶ
- 支払い方法を「コンビニ」または「銀行決済」にする
- 予約完了
- JR九州、JR西日本、JR四国の駅で発券する
となっています。基本的にはe5489と同じです。
支払い対象のコンビニと銀行は以下の通り。
支払い可能な場所 | |
---|---|
対象コンビニ | ローソン、ファミリーマート、デイリーヤマザキ、ミニストップ、セイコーマート |
対象金融機関 | 福岡銀行、熊本銀行、親和銀行、ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行等ほか、西日本シティ銀行、肥後銀行、鹿児島銀行、大分銀行、佐賀銀行、十八銀行、筑邦銀行等のネットバンキング |
支払い期限は予約日を含め4日以内です。
クレジットカードを持っていないと登録できない新幹線ネット予約サービス
JR東海 エクスプレス予約
JR東海(東京~大阪間)のエクスプレス予約はクレジットカードが必ず必要です。しかも、JR東海の発行するJR東海エクスプレス・カードか「ビュー・スイカ」カードのどちらか限定なので、かなり制限されています。
さらにエクスプレス予約専用のICカードまで発行する必要があります(苦笑)
その分、新幹線切符の割引率が一番大きかったり、早割切符の優遇メリットがありますので、新幹線を頻繁に使う人は会員登録する価値はあります。
JR東海・JR西日本 スマートEX
スマートEXは「エクスプレス予約と同じ割引切符が使えながら、登録時のクレジットカードは何でもOK」と敷居の低くなった「簡易版エクスプレス予約」です。私はこちらのネット予約サービスを利用しています(↓こちらの記事参照)が、登録には必ずクレジットカードが必要になります。
関連記事:福岡から大阪まで片道4,310円割引!実際に格安新幹線で行った方法
えきねっと
えきねっとはJR東日本とJR北海道のネット予約サービスです。こちらも残念ながら登録段階でクレジットカードが必要です。
カード情報を登録したくない場合
1.予約申込の際に、ログイン後の「登録情報の確認・変更」メニューよりカード情報を一時的に登録
※会員様ご本人名義のクレジットカード情報をご入力ください。
2.ご予約のきっぷをお受取り
3.ご予約の列車にご乗車
4.「登録情報の確認・変更」メニューより、登録したカード情報を削除
一度登録して、乗車した後にカード情報を消させる徹底ぶり。現金決済はできないようです。
クレジットカードを持っていないと困るのは東日本だけ
ここまで紹介したネット予約サービスを見れば分かるかと思いますが、基本的に東日本でネット予約を使って新幹線に乗る場合はクレジットカードが必要となります。
なぜこんなに不便なのかは分かりませんが、現状、解決する方法はありませんので、「駅の窓口で直接発行する」または「クレジットカードを新しく発行する」必要があります。
新しくクレジットカードを発行する場合は新幹線が安くなるお得なクレジットカード5つ!住んでいる地域や割引きっぷ別におすすめをご紹介でも紹介している「ビュー・スイカ」カードがおすすめ。関東内で使えるSuicaが貯められて、年会費も477円と安いですからね。
親のクレジットカードで登録・決済することはできない
学生さんだと、親のクレジットカードを使って登録・決済を思いつく方もいるかもしれませんが、肉親であっても他人のクレジットカードは使えません。
可能性があるとすれば、親に予約から発券までしてもらう方法。事前に往復分の切符を予約しておけば、窓口や券売機で一気に往復分を発行することができますので、クレジットカードを持っていなくてもネット予約で新幹線に乗ることができます。
新幹線のネット予約代行サービスもあるが、切符代が割高
KiPuRu(きっぷる)という新幹線のネット予約代行サービスもあります。会員登録不要&支払いは現金OK、買った切符は自宅や職場などどこにでも送れるとメリットの非常に多い便利なサービスです。
デメリットは通常の切符購入よりも割高であること。代行してもらうわけですから手数料がかかるのは当然ですね。
手数料は主に送料として上乗せされます。
お届け先 | 送料 |
---|---|
北海道 | 1,300円 |
青森県・秋田県・岩手県 | 900円 |
宮城県・山形県・福島県 | 800円 |
茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県 千葉県・神奈川県・東京都・山梨県 | 700円 |
新潟県・長野県・富山県 石川県・福井県 | 700円 |
静岡県・愛知県・三重県・岐阜県 | 700円 |
大阪府・京都府・滋賀県・奈良県 和歌山県・兵庫県 | 600円 |
岡山県・広島県・山口県・鳥取県 島根県・香川県・徳島県・愛媛県 高知県 | 700円 |
福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県 大分県・宮崎県・鹿児島県 | 700円 |
沖縄県 | 1,100円 |
本社が大阪にあるので、大阪から遠いほど手数料も高くなります。
また、入金後にキャンセルをするとキャンセル料として1枚に付き1,550円発生します。
チケットの発送は「入金確認後、3営業日以内」となっているので、余裕を持って入金から1週間~2週間は手元に届くと考えておいた方がいいでしょう。
1ヶ月先までの切符なら窓口で購入可能
駅に設置してある『みどり窓口』へ行けば1ヶ月先までの切符を現金で購入することが可能です。現在が9月1日だとしたら、10月1日までの切符を買えるような感じ。
予約ではなく『購入』となるため払い戻しや日程の変更はできない点は注意しておきましょう。
まとめ
以上が、クレジットカードなしで予約できるJRのネット予約サービスです。ぜひ利用してみてください。
最後に1つアドバイスしておくと、これを機にクレジットカードを発行するのもおすすめですよ。やはりネット予約はクレジットカード決済との相性がいいですし、新幹線のような高額の支払いはポイントを大量にゲットするチャンスです。
先ほど紹介した「ビュー・スイカ」カードならコンビニで飲み物が無料で買えるぐらいのSuicaを貯めたりもできますから、お得度は圧倒的にクレジットカードの方が上ですよ。
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