「学生が海外旅行へ行くならセゾンブルー・アメリカン・セキスプレス・カード(以下:セゾンブルーと記載)がいいよ」というのは有名な話です。実際、セゾンブルー側も海外旅行好きな若者をターゲットにサービスを調整しているため、クレジットカードを持っている人・持っていない人関係なく、ぜひ発行しておきたい1枚だと言えます。
しかし、アメックスとの提携カードであるため「学生だと審査に通らないんじゃない?」と心配な方も多いはず。
また、「旅行特典がたくさん付帯されてても、学生じゃあまりメリットはないんじゃない?」と気になる方もいるかもしれませんね。
そこで今回は「セゾンブルーは学生でも発行できるのか?」「ちゃんと年会費以上のメリットを得ることができるのか?」ということについて、旅行好きの管理人が解説していきたいと思います。
大学生と専門学生ならセゾンブルーが発行できる
セゾンブルーの審査基準は「18歳以上の電話連絡が可能な方」であるため、大学生と専門学生なら問題なく発行することができます。
20歳以上の場合は「自分の信用情報」をもとに審査が行われるので、アルバイトで毎月収入があることが条件となります。2万円や3万円など少額の稼ぎでも十分です。
18歳~19歳の場合は「親権者の信用情報」をもとに審査が行われます。両親が働いて収入があれば、自分が働いていなくても発行できるので、実は18歳~19歳の間に申し込みをしておいた方が審査に受かりやすいです。
ただ、未成年の申し込みの場合は「親権者の同意」が必要となるため、審査の時にクレディセゾン(セゾンブルーを発行するカード会社)から両親に確認の電話が入ります。残念ながら、親に黙って発行することはできません。
もし、どうしても隠れてカードを発行したい場合は、成人するまで待つか未成年でも発行できるプリペイドカードがおすすめです。
また、高校生と浪人生に関しては、たとえ18歳以上でもセゾンブルーに申し込みはできません。
セゾンブルーの発行が学校やアルバイト先にバレることはない
セゾンブルーの審査の時に、学校やアルバイト先に確認の電話が入ることはありません。
両親への電話に関しても、未成年でない限りは入ることがないので、安心してセゾンブルーに申込んでください。
学生が審査に受かるコツは利用枠を少額にしておくこと
学生は社会人よりも収入が少ないため、カードの利用枠を少額にして申込むのが受かりやすくするためのコツです。
カードの利用枠は申し込みの際に好きなように申請できるのですが、50万円や100万円など大きい枠で申請してしまうと、その分審査が厳しくなってしまいます。
人が審査する分には「なんでこんなに利用枠が大きいのかな?とりあえず確認の電話をしてみよう」となるのですが、残念ながらセゾンブルーは機械による自動審査です。収入に見合わない利用枠は一発で不合格にされます。
海外旅行のためにカード利用枠を大きめに取っておきたい気持ちも分かりますが、発行するときは10万円~20万円にしておいた方が審査に通りやすいですよ。
カードさえ発行できれば、後からカード利用枠を増やすこともできますからね。まずはカードを発行することを一番です。
セゾンブルーが学生におすすめな2つの理由
理由1.学生でもメリットが大きいお得な特典や旅行保険が充実している
セゾンブルーは26歳になるまで年会費無料のクレジットカードですが、付帯されている特典や旅行保険は年会費無料とは思えないぐらい充実しています。
【セゾンブルーの便利な特典・サービス例】
- 海外アシスタンスデスク
- 手荷物無料宅配サービス
- 海外用Wi-Fi・携帯電話レンタルサービス
- 「tabiデスク」パッケージツアーご優待
【セゾンブルーの便利な保険内容】
- ゴールドカード並みの傷害・疾病治療補償
- 破損・盗難を補償してくれる「ショッピング安心保険」
- 不正使用を補償してくれる「オンライン・プロテクション」
ザッと見ただけでもコレだけあり、それぞれが有料のクレジットカードやゴールドカード以上にしか付帯されていないものなんかもあります。私が学生の時はここまで充実していませんでしたし、年会費も有料でしたから、今から発行出来る方は非常に羨ましいです(笑)
それぞれの内容について見ていきましょう。
海外アシスタンスデスク
海外アシスタンスデスクは世界主要都市に設置されるトラベル窓口のこと。現地のおすすめレストランや今だけ見られるイベントの紹介をしてもらったり、各種チケットの手配をしてもらえるため、初めての海外旅行でも存分に楽しめるようになります。
しかも海外アシスタンスデスクでは全て日本語で対応。これは非常に便利ですよ。「パスポートをなくした…」「財布をなくした…」など、トラブルの時ほど上手く外国語が伝わらなかったりするので、日本語で対応してもらえるのは心強いです。
旅行先に海外アシスタンスデスクがあるかチェックしてみよう!
⇒海外アシスタンスデスク公式サイト
手荷物無料宅配サービス
海外旅行から帰ってきたときに、空港から自宅までスーツケース1つを運んでもらえるサービス。地味なサービスですが、疲れた時には非常に助かります。友人と旅行中だと何となく気が引けるので使いづらいですが、一人旅行の時は重宝します。
海外用Wi-Fi・携帯電話レンタルサービス
国内のキャリア(au・docomo・SoftBank)は海外の事業者と提携しているため、よっぽどマイナーな国でなければ普通にスマホを使うことができます。ただし、国内のパケット定額は海外での通信には適用されず、そのままネットやSNS、地図アプリなどを使うと高額請求をされます。
そのため海外旅行中はスマホのデータローミング設定をOFFにし、海外用Wi-Fi経由でネットや地図アプリを使うのが鉄則となります。
セゾンブルーを持っていれば会員限定料金でWi-Fiを貸し出してもらえるため、お得ですよ。
関連記事:セゾンブルーの海外用Wi-Fi・携帯電話レンタルサービスの料金
「tabiデスク」パッケージツアーご優待
ツアーを利用する時、「tabiデスク」経由で申込めば最大8%割引です。同伴の人も割引対象となるので、ありがたいですよ。
ゴールドカード並の傷害・疾病治療補償
海外旅行保険の中身はいくつか項目が分かれており、一番利用頻度が高いのが『傷害治療補償(ケガの治療費を補償)』と『疾病治療補償(病気の治療費を補償)』の2つです。
セゾンブルーでは最高300万円まで補償となっており、ゴールドカード並の補償額となっています。
正直これだけでも発行する価値はあります。年会費無料のクレジットカードでは海外旅行保険が付帯されていても、肝心な傷害・疾病治療補償は付帯されていなかったり、50万円~100万円までしか補償されていないことが多いですからね。
アジア系の国ならセゾンブルーの傷害・疾病治療補償だけでたいていの治療費をカバーすることができますよ。
また、携行品の盗難・破損も30万円まで補償されますので、スマホを盗まれたり、カメラが壊れてしまっても安心です。私も過去にiPhoneを盗まれたことがあるんですけど、携行品補償を使ったら無料で新しい端末を購入することができました(笑)
事故や盗難は注意してても起きてしまいますから、保険が充実しているのはありがたいです。特別な手続きなどは必要なく、セゾンブルーを持っているだけで適用してもらえますよ(利用するときはサポートセンターに電話を入れればOK)。セゾンブルー自体を無くした場合も、サポートセンターに電話すれば即日発行で現地の専用デスクで受け取ることができます(※)。
セゾンブルーの海外旅行保険については「セゾンブルーのU25応援キャンペーンで26歳未満は年会費無料!海外旅行保険やメリットになる特典まとめ」に詳しく記載していますので、そちらを参考にしてみてください。
※:来店でのお受け取り(最短即日発行)の場合は、ICチップ機能の無いカードのお渡しとなります。あらかじめご了承ください。
「ショッピング安心保険」&「オンライン・プロテクション」で安心
セゾンブルーで購入した商品の破損・盗難などの損害を購入日から120日間、年間最高100万円まで補償されますし、ネット上の不正使用による損害も補償してもらえます。海外ではスリやスキミングの危険性もあるので、万が一の補償がしっかりとしていることはカード選びの重要なポイントです。
このように様々な特典や保険が付帯されており、内容も年会費無料とは思えないほど充実しているため、セゾンブルーは人気のクレジットカードになっているわけです。他の年会費無料のクレジットカードと比較してもセゾンブルーよりも優れているカードはありません。
世界一周旅行にも通用するぐらいですから、発行しておいて損はありませんよ。
理由2.25歳以下は年会費が無料
セゾンブルーは25歳以下の年会費が無料になります。学生の時に使っておかないと、むしろ損だと言えますね。
26歳からは年会費3,300円かかりますが、本家のアメックスは一番安くても年会費12,000円するので、コスパ良くアメックスの特典を利用するならセゾンブルーが一番ですよ。
海外旅行へ行かない学生にはおすすめできない
学生におすすめと言っても全ての学生におすすめなわけではありません。セゾンブルーは海外旅行に特化していますが、国内でお得になる特典はありまりなく(正確には「もっと優れているクレジットカードが別にある」)、VISAやMasterCardブランドのカードと比べると対応しているお店も少ないので、普段使いとしては微妙です。
『永久不滅ポイント』と呼ばれる有効期限無制限のポイントを貯められるのは強みですが、ポイント還元率は0.5%と平均的。年会費無料でポイント還元率1.0%のクレジットカードもたくさんあることを考えると、国内利用メインで発行するのは少しもったいないですね。
“学生におすすめ”と言っても、あくまでも海外旅行へ行く人限定ですので、間違わないように注意しましょう。
予備としてVISAかMasterCardも持っておこう
海外旅行では非常に心強いセゾンブルーですが、国際ブランドがAMEXであるため、国によっては支払いとして使えないこともあります。そのため、VISAかMasterCardのクレジットカードをサブカード(支払用・キャッシング用)として用意しておくといいでしょう。
どちらの国際ブランドも世界中どこでも使えますが、VISAの方が少しだけシェア率が高い(VISAの世界シェア率はNo.1)ですので、迷ったらVISAのクレジットカードを発行しておきましょう。
まとめ
以上が、「セゾンブルーは学生でも発行できるのか?」と「海外旅行好きの学生にセゾンブルーがおすすめである2つの理由」の解説でした。
大学生と専門学生なら問題なく申し込みできますし、「学生でも発行できる」「年会費無料」「サービスや保険が充実している」の3つが揃った優秀なクレジットカードはそうそうありませんよ。
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