JTBなどの旅行会社でツアーに申込むと海外旅行保険への加入をおすすめされますが、意外と保険費用が高いので困りますよね。安いプランでも1週間程度の旅行で2人で15,000円を超えることも珍しくなく、出費としてはかなり大きいです。
できればネットで加入できる海外旅行保険やクレジットカードの海外旅行保険で安く済ませたい
と考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は旅行会社・ネット加入・クレジットカードの3つの海外旅行保険をメリット・デメリットや保険費用を比較しながら、どれに加入するべきかをご紹介していきたいと思います。
海外旅行保険は入ってた方がいい?
まず大前提ですが、海外旅行保険は入っていたほうがいいです。
日本ではあまりケガや病気にならなくても海外旅行による環境変化で体調を崩す人も多いですからね。食事や水分なども日本とは違うので、意外なところでトラブルが起きるものです。
また、海外旅行保険は病気やケガの治療費だけではなく、盗難や故障なども補償してもらえます。国によっては置き引きやスリも多いですからね。
基本的にはクレジットカードの海外旅行保険で十分
ただ、わざわざ旅行会社の海外旅行保険に入る必要はなく、基本的にはクレジットカードの海外旅行保険でカバーできます。
【クレジットカードの海外旅行保険】
- メリット:カードを持っているだけで無料&手続きなしで加入できる
- デメリット:補償額が旅行会社やネット加入のものより少ない
病気やケガの治療費や携行品損害の補償額は旅行会社やネット加入の加害旅行保険よりも少ないです。
しかし、クレジットカードを複数枚持つことで補償額を加算することができますし、そもそも日常的に起こりやすい病気やケガ程度であれば十分全額補償できる額は付帯されているので、ほとんどの人はクレジットカードの海外旅行保険だけで問題ありません。
食中毒や骨折で1週間入院しても、医療費はせいぜい100万円程度
海外旅行中に考えられる病気は「環境変化による体調不良」や「食事による食中毒や急性胃腸炎」などが一般的。ケガであれば、レジャー中の捻挫や骨折でしょう。
体調不良や食中毒などは処方された薬で治しますが、医療費の高いアメリカやヨーロッパでも2万円~3万円あれば済ませることができるんですよね。
骨折だと治療や場合によっては入院が必要になりますが、それでも1週間で80万円~90万円程度ですよ。
自腹で払うには大きな出費ですが、最近のクレジットカードは年会費無料でも100万円ほど補償してくれるカードが多いですし、中にはエポスカードやセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードのように200万円~300万円補償してくれるものもあります。
医療費が何百万円、何千万円となるのは手術が必要になる大きな病気であったり、脳出血や脳梗塞など死に直結する病気などです。持病持ちや高齢者の方以外なら、旅行中にそんな大病になる確率なんてかなり小さいと思いませんか?
万が一に備えるのが保険ですが、予算オーバーしてまで組む必要はありません。
クレジットカードの海外旅行保険は「傷害治療補償」「疾病治療補償」「携行品損害」の3項目をチェック
すでにクレジットカードを持っている場合は、一度自分の海外旅行保険の内容をチェックしってみましょう。補償内容はカードごとに違うため、もしかしたら大事な項目が補償されていないかもしれません。
【重要な3つの項目】
- 傷害治療補償:ケガの治療費を補償
- 疾病治療補償:病気の治療費を補償
- 携行品損害:持ち物の盗難や紛失を補償
※:カードによって名称が異なる場合もあります。
国にもよりもすが傷害・疾病治療補償は最低でも300万円は欲しいですね。携行品損害は30万円あれば十分。
韓国やタイなどのアジア圏は医療費が安いので100万円でも大丈夫そうですが、アメリカやヨーロッパの国々は医療費が高いので300万円あると安心です。
もしクレジットカードの補償内容を見直して補償額が足りない場合は、新しくクレカを発行して補償額を加算しておきましょう。
年会費無料であればコストもかかりませんよ。
関連記事:補償額1,000万円以上!旅行好きが選ぶ海外旅行保険が充実したおすすめクレジットカード
【少し補足】
Yahoo!知恵袋で「クレジットカードの海外旅行保険は合算されない」「一番高いカード会社だけが適用される」という意見がありますが間違いです。一番高いものしか適用されないのは死んだときに補償される「傷害死亡・後遺障害」という項目だけです。病気やケガの治療費や携行品損害は合算されます。
補償額に不安がある場合はネット加入の海外旅行保険に入る
人によっては「300万円じゃ万が一の時に不安」ということもあるかと思いますが、その場合はネット加入の海外旅行保険に入るのがおすすめです。
【ネット加入の海外旅行保険】
- メリット:安い費用で補償額が高い
- デメリット:自分で選ぶ手間がかかる
傷害・疾病治療補償だけをバラ掛けすることもできるので、クレジットカードだけでは不十分な部分を補うことができます。
保険費用も旅行会社の海外旅行保険よりも安くなるのが一般的です。
損保ジャパンの新・海外旅行保険off!(オフ)なら上乗せ可能
損保ジャパンの新・海外旅行保険off!(オフ)はクレジットカードの海外旅行保険にバラ掛けできるプランを用意しています。単純に保険費用をギリギリまで節約できるので、他の海外旅行保険と比較しても安くなるケースが多いです。
実際にかかる保険費用は「国」と「滞在期間」によって変動します。
今回は「ハワイに6日間滞在する」場合をケースに保険費用を算出したいと思います。
一番安いPAタイプだと一人あたり2,570円で海外旅行保険を追加することができます。1日あたり400円程度しかかからないのはあがたいですよね。
フランスやイギリスなどでも同じよう保険費用です。韓国やタイなど医療費の安い国へ行く場合は300円ぐらい安くなります。
一般的な海外旅行保険だとネット加入のものでも、同条件で1人あたり5,000円ぐらいかかるので、海外旅行保険を節約したい方は利用してみてください。
旅行会社の海外旅行保険は特に入るメリットはない
旅行会社は保険費用が高いですし、保険を専門にやっているわけではないので担当者が特に何かやってくれるわけではありません。クレジットカードやネット加入と同じく、病気やケガ、盗難・紛失の際は自分でカード会社や保険会社に連絡をして、病院を手配してもらったり必要な書類を用意します。
「補償から手配まで全て代行します」というのであれば多少保険費用が高くてもメリットがあるんですけどね。残念ながら、そういったサービスはありません
また、スタッフによっては余計な補償を勧めてくるので保険費用が高くなりがちです。「海外旅行保険高いなー」と感じた場合は、このパターンかもしれませんよ。
まとめ
旅行会社にすすめられると、ついつい海外旅行保険に加入してしまいそうになりますが、今回解説したように入るメリットはあまりありません。
健康な人ならクレジットカードの海外旅行保険で十分ですし、どうしても心配ならネット加入の海外旅行保険で上乗せする方が保険費用を安く済ませることができますよ。
クレジットカードの海外旅行保険をする場合は「傷害治療補償」「疾病治療補償」「携行品損害」の3項目を要チェックです。傷害・疾病治療補償は最低でも300万円、携行品損害は30万円は補償しておくようにしましょう。
もし足りない場合はクレカを追加して、補償額を加算しておきましょう。
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