今回は私のベトナム旅行の経験と海外出張でベトナムに1年間滞在していた友人の体験談を交えながら、ベトナムの最新クレジットカード事情を紹介していきます。これからベトナムに旅行・出張で行かれる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ベトナムは発展途上国で、日本と比べてもクレジットカードの普及率はとても低く、友人も現地の人が使っている姿を1年間滞在していてもあまりみた事がないようです。
しかし、ベトナムは東南アジアでも人気の観光地であり、日本人を含む外国人観光客が多く、それに合わせてクレジットカードを利用できる場所は多くなっています。
観光客が増えたことによってクレカが使えるお店が増えている
国連世界観光機関(UNWTO)の調査によると、ベトナムは2017年の観光客の伸び率が東南アジアで1位であるというデータがあり、今世界で注目されている国です。
また日系企業もどんどんベトナムに進出しており、街を歩いていても外国人をよくみます。
ベトナム人のクレジットカード所有率は大変少ないですが、外国人用にクレジットカードを利用できる店舗は多いという印象をうけました。
ベトナムで使える国際ブランド
VISAとMasterCardが使いやすい
ベトナムで使えるクレジットカードの種類はVISAとMasterCardです。カード決済ができる店舗でこの2つの国際ブランドのクレジットカードが利用できないことはありません。
JCBも意外と使えるお店が多い
次に使える国際ブランドはJCBです。JCBは世界的にみてシェア率は低いのですが、ベトナムではアメックスやダイナースなどの他の国際ブランドよりも利用できる店舗が多いです。
なぜならベトナムは世界屈指の親日国であり、日系企業もたくさん進出しているためJCB会社もベトナムにあり、その影響でJCBカードの普及が他の国よりも進んでいます。
アメックスとダイナースは使えないお店が多い
アメックスとダイナースはカード決済が利用できる店舗でも対応しているところが少なく、実際に私の上司はベトナムの駐在が長く、アメックスゴールドを所有していましたが、利用できる店舗が少なすぎて解約していました。
アメックスとダイナースを利用できる店舗は一部の高級レストランやホテルだけだと思っておいてください。もしアメックスかダイナースしか持っていない場合はVISAかMasterCardのクレジットカードをサブカードとして作っておくことをおすすめします。
しかし、アメリカン・エキスプレスとダイナースはステータス重視のクレジットカードでカードに付帯しているサービス内容は大変充実しており、旅行などを行う際も優待特典や、空港のラウンジサービス、旅行保険などが充実していますので、現地で利用できないとしても持っていて安心です。
ベトナムでクレジットカードが使える場所・使えない場所
ベトナムでクレジットカード払いできない場所
1.ローカルなお店、個人経営の小さなお店
ベトナムは発展途上国であり、今でもコンビニのアルバイト募集の時給が150円ほどとまだまだ観光客用のお店と、現地の人が利用するお店では商品の値段に大きな差があります。
例えば大通りではなく路地に入って看板がないようなお店でコーヒーを一杯買うと今でも10000ドン(50円)で購入できますが、ホテルなどの高級店で同じようなコーヒーを飲むと120000ドン(600円)ほどかかります。
そして、例のようなローカルのお店では、カード利用は不可能です。
日本人の中でも観光客ばっかりいるレストランではなく現地の人が普段食べているような食事がしたいと考えている人も多いかと思いますが、ローカルのお店ではクレジットカードは利用できないことと、英語が一切通じないので注意が必要です。
2.中級のレストラン
日本よりも値段が安いけどお店の作りもまあまあな中級レストランも店舗によりますが、基本的にクレジットカードは使えないと考えておいてください。
また、カード決済できても「外国のクレジットカードは料金に+2%で利用できます」というように損をする場合があるので、カード決済が可能でも現金払いがおすすめです。
ベトナムでクレジットカード払いできる場所
1.タクシー、バイクタクシー
ベトナムには、電車の移動手段がありません。したがって観光客にとって移動手段はバス、タクシー、バイクタクシーになります。
バスでの移動はクレジットカードの利用ができませんし、英語が通じず難しいです。
しかし、ベトナム大手タクシー会社のVinasun、Mai Linhタクシーはクレジットカード決済に対応しています。
さらにバイクタクシーでGrabというサービス(アメリカのUberの東南アジア版みたいなもの)があり、バイクタクシーを安い値段でチャーターすることができ、支払いはクレジットカード可能です。タクシーと違って目的地を前もって入力し値段が固定されるので一人旅におすすめ。
2.コンビニ
先ほども言いましたがベトナムには多くの日系企業が進出しており、日本のファミリーマート、セブンイレブン、サークルKの3つのコンビニが街にたくさんあります。
それらのコンビニではVisaやMasterCardはもちろんJCBでの支払いも可能で、500円ぐらいの少量の買い物でもカード払いすることができます。
3.チェーン店
世界中にあるチェーン店ではクレジットカード決済が可能です。スターバックスなどのカフェや、マクドナルド、バーガーキングなどのファストフード店などがベトナムにあります。これらの店舗では安心してカードを使えます。
カード決済ではサイトと暗証番号の両方が基本
ベトナムの店舗でクレジットカード決済をする場合、まず店頭やレジにどのブランドが利用できるかステッカーが貼っているか確認します。
ベトナムは現金主義の人が多いので、店員さんは基本的に現金支払いが前提で対応しますので、カード払いする際は、しっかりカードを見せるなど何かしらの意思表示をする必要があります。
また、ベトナムではセキュリティー強化のために暗証番号+サインのどちらも求められます。手間は確かにかかりますが、厳重なチェックがある分、不正利用のリスクを減らすこともできます。
お得に現金を引き出すためのキャッシング用として持っておきたい
クレジットカードでキャッシング機能を使えば、両替よりもベトナムドンをお得に引き出すことができます。国内の両替所でもドンに両替できないこともありますので、利便性の面においてもおすすめ。
詳しいキャッシング手順はベトナムのATMでクレジットカードでキャッシングする方法&手数料まとめでも解説していますので、そちらを参考にしてください。
ベトナム旅行にもしっかりとクレジットカードを持っていこう
最近ではベトナムでもクレジットカードが普及し始めており、若者の中ではカード払いすることがステータスになっているなど徐々にキャッシュレス化が進んでいます。
しかし、まだまだカード払いできる店舗が少ないのが事実で、旅行の際は必ず現地通貨を用意しましょう。
おすすめの使いかたとして、ローカルのレストランやお土産屋はまだまだ物価が安く、わざわざ暗証番号+サインのカード払いをするよりも現金で支払いをした方早いです。逆にホテルや高級なレストランなどはカード払いをすることで、現金を持ち歩くことなくベトナム旅行を安全に行うことができます。
もしクレジットカードを1枚も持っていない場合は、必ず発行しておきましょう。
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