卒業旅行や新婚旅行などで数日~数週間のフランス旅行へ行く際に「クレジットカードって必要なの?」と疑問に感じる方も多いかと思います。
先に結論を言えばクレジットカードは必要です。
今回はフランスのクレジットカード事情を解説しながら、クレジットカードを持っていくメリット・デメリット、「こんなときに不便だよ」ということについて解説していきたいと思います。
フランス人のほとんどがカード払いで支払いをする
フランスはカード社会ですので、コンビニのちょっとした買い物でもクレジットカードで支払いを行います。現金での支払いはほとんど行っておらず、小切手(「チェック」と呼ばれる)で支払うことの方が多いぐらいです。
1000円以上の買い物を現金で支払おうとすると「今お釣りがないからカードで支払ってくれ」と言われることもあります。
日本だとクレジットカードを使うことが少なく、現金での支払いがメインですが、フランスではその逆だと考えれば分かりやすいかと思います。クレジットカードを持たずにフランス旅行へ行くことは、日本を観光するときに現金を持たずカードだけで観光しているようなものです。
今までクレジットカードを使ったことがない人はカードの使い方が分からずに不安かと思いますが、旅行中に必ず必要になるので急いで発行しておきましょう(申込からカードが届くまで1週間近くかかります)。すでにカードを持っている人もVISAまたはMasterCardであるかを確認し、違う場合は旅行用にVISAかMasterCardのカードを新しく発行しておきましょう。
クレジットカードが使えないお店
フランスでクレジットカードが使えないお店は「露店」「田舎の個人経営店」「タクシー」「公衆トイレ」です。屋台のような露店や個人経営店ではカード支払いに対応していないことが多いため、VISAやMasterCardでも使用することができません。
タクシーでも使用できませんが、フランス(パリ)のタクシーは非常に評判が悪く「運転手の態度が横暴」「走行中のタクシーは止められない(電話で呼ぶかタクシー乗り場でしか乗れない)」「そもそも料金が高い」とデメリットの方が多いので使う機会はほとんどないかと思います。私も一度だけ「ここから帰ったら近いから降りてくれ」と目的地までの半分ぐらいの所で降ろされたことがあります(笑)。料金メーターも電話で呼んだ時点からはじまるので、乗車したときには1000円以上かかっていることもあります。
フランスではUberやLeCabのようなアプリで呼べる配車サービスが人気であり、「クレジットカードを登録しておけば自動で支払われる」「距離によって料金が表示されるので明瞭会計」「サービスを共有しておけば自分の乗っている車がどこにいるか分かるから安心」などタクシーよりもメリットが多いですので、フランス旅行中はこちらを利用した方がいいですよ。
公衆トイレは小銭を入れるとドアが開くタイプの場合に必要です。お腹が弱い人やトイレが近い人ほど小銭を用意しておいた方がいいでしょう。
フランスで使える国際ブランドはVISAとMasterCard
フランスで使えるクレジットカードの国際ブランドはVISAとMasterCardです。JCBは日本人が良く観光に行くスポットでは使えるお店が多いですが、やはりVISAやMasterCardと比べると使い勝手は悪いです。
AMEXとダイナースは加盟店手数料が高いので対応しているお店がほとんどありません。サービスは抜群に優れていますが支払い用としてはイマイチですので、VISAやMasterCardを支払い用に用意しておきましょう。
ICチップなしのクレジットカードは使えないことが多いのでNG
クレジットカードには国際ブランド以外にも「ICチップの有無」に注意する必要があります。ICチップがあればセキュリティが高くなり、より安全性は高まります。
また、切符とか美術館の入場券が購入できる券売機では、ICチップ付きのクレジットカードしか読み込んでくれません。ルーブル美術館のような有名な美術館でも券売機ではICチップ付きのカードが必要となりますので、これからクレジットカードを発行する場合は必ずICチップ付きのものにしましょう。
クレジットカードを使う時は暗証番号がメイン!サインは不要
日本でクレジットカードを使う場合はサインを求めらる場合がほとんどですが、フランスではサインは必要ありません。店員にカードを見せると「ここ!」とレジにある小さい機械を指さされるので、機械にカードを通して暗証番号を入力すれば決済完了となります。
また、暗証番号で決済できるのはICチップ付きのカードだけであり、ICチップなしのカードはサインか決済を断れることがあります。こういった理由からも、フランス旅行ではICチップ付のクレジットカードが必要となります。
暗証番号はカードを発行するときに設定しているはずですが「忘れた」という場合はカード会社に問い合わせをしましょう。1週間ぐらいかかりますが、暗証番号を教えてもらうことができます。
まとめ
- フランスで現金を使う人はほとんどいない!
- VISAとMasterCardならどこで支払いができる
- 使う時は専用の機械に挿して暗証番号を入力するだけ!サインは必要なし
フランスで現金を使うのは日本人ぐらいであり、中には少しバカにしたような感じで見てくる人もいるんですよね。海外は日本よりも差別が強い傾向にありますから。「郷に入っては郷に従え」ではありませんが、クレジットカードを使う文化ができているのであれば、こちらから合わせにいくのもマナーと言えるでしょう。
余計なトラブルを回避できますから、存分にフランス旅行を楽しむためにもクレジットカードを持っていきましょう。
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