フランスやドイツなどのEU(ヨーロッパ連合)を旅行するときはユーロが必要になります。ユーロを準備する方法には「日本円からの両替」と「クレジットカードの海外キャッシング」の2パターンがありますが、どちらがお得なのかって分かりづらいですよね。
そこで今回は手数料やレートを比較しながら、海外キャッシングとユーロの両替はどちらがお得なのかを解説していきたいと思います。
レートや手数料を比較
海外キャッシング | 現地で両替 | |
---|---|---|
レート(※) | 1ユーロ=124.90円 | 1ユーロ=126.90円 |
手数料 | 0円~200円 (ATM手数料) | 0~6ユーロ (両替の手数料) |
利息 | 年18% (7日間で0.43円) | 0円 |
トータル | 100ユーロ手に入れるのに 12,983円~13,183円 | 100ユーロ手に入れるのに 12,690円~13,451円 |
※:2019/01/25現在のレートです。
レートは海外キャッシングの方がいい
上記はパリ証券取引所(ユーロネクスト・パリ)の近くにある両替所「Merson」のレートであり「1ユーロ=126.90円」となっています。
一方、VISAのレートはVISAの公式サイトで確認することができ、同日のクレジットカード(VISA)のレートは「1ユーロ=124.90円」と1ユーロあたり2円お得であることが分かります。下画像が実際に計算したときのものとなります。
- VISA:Visa USA | ExchangeRateComp
- MasterCard:Currency Converter | Foreign Exchange Rates Calculator | Mastercard
- JCB:海外でのお取り引きにおける基準レート | JCBブランドサイト
- AMEX:非公開
- ダイナースクラブ:非公開
ちなみに、MasterCardやJCBもほとんど同じぐらいのレートですので、海外キャッシングの方がレートがいい傾向にあると言えます。
手数料も海外キャッシングの方がお得なことが多い
海外キャッシングでは「ATM手数料」と「利息」が発生します。
ATM手数料はカードによって異なり、通常は1万円以下の引き出しは100円、1万円越えの引き出しは200円かかりますが、セディナカードとJCBのプロパーカードは無料で利用することができます。
利息は「キャッシング額 ×18% ×完済までの日数 ÷365日」で算出することができ、今回のレートで7日後に返済したとすると利息は1ユーロあたり0.43円となります。
一方、両替の場合は両替所が定める手数料が上乗せされます。特にフランスは手数料の上乗せが酷く、大損する可能性の方が高いです。
フランスでお得に両替するのは難易度が高い
一般的に、現地通貨をお得に手に入れる方法は
- 海外キャッシング
- 現地での両替
- 日本国内での両替
の順番なのですが、フランスの場合は両替の手数料の上乗せが大きすぎて、日本国内で両替したほうがお得だとまで言われています。実際に個人ブログを見てみると、
例えば、大通りに面していて、比較的大きな両替所である「Change Group」で日本円の現金5万円を2017年3月1日に両替してみたところ、下記のようになります。
日本円現金:50,000円
レート : 1ユーロ = 132.5500
コミッション : 47.15ユーロ
固定費 : 5.95ユーロ
両替結果 : 324.12ユーロ手数料の上にさらに固定費という訳の分からない項目までついて、なんと日本円の5万円がたったの324.10ユーロ(0.02ユーロは丸め誤差:roundingされています)になってしまいます。そのままレート換算すると、なんと1ユーロ=154.2639円!という衝撃のレートに。
引用元:【旅のノウハウ】両替する場所を間違えると大損するゾ!最新のパリ・オペラ座周辺の現金両替所事情とは!? | GOTRIP! 明日、旅に行きたくなるメディア
と大幅な手数料の上乗せを嘆いている投稿があります。上記はパリ市街での両替であり、もちろん中には手数料のかからない両替所もあるのですが、わざわざ探しに行く時間はもったいないですし、パリ旅行に慣れていない方だとそれだけで疲れてしまうかと思います。
また、空港についてすぐ両替する方もいると思いますが、シャルル・ド・ゴール空港の手数料は最悪で「フランスで一番レートが悪い」なんてことも言われています。
ユーロは海外キャッシングが断然お得
クレジットカードを持っていない人であれば、「わざわざ発行するのが面倒」という理由で現金の両替の方がメリットを感じるのは分かりますが、クレジットカードを持っているのであれば両替にメリットは全くありません。
また、クレジットカードを持っていない人も、今回のヨーロッパ旅行に発行しておくことをおすすめします。ヨーロッパの国々はほとんどがカード決済の社会ですので、現金を用意しようとすると、どうしても手数料が大幅に上乗せされてしまいます。
なるべくクレジットカードで決済し、必要最低限のユーロは海外キャッシングで準備するのがお得に旅行を楽しむコツですよ。
【海外キャッシングに強いクレジットカードはこちら】
コメント欄