学生の旅行や仕事の研修、単純な趣味の旅行でフランスに行く人も多いかと思います。「フランス旅行にクレジットカードは必要?フランスのクレジットカード事情を解説」でも解説したようにフランスは日本よりもクレジットカード支払いが一般的であり、現金だけを使う人は珍しいです。
スリも多く、電車の切符を買うために現金のたくさん入った財布を出そうものなら、電車の中までついてきて狙われることもあります。
防犯の面からもクレジットカードの方が安全ですから、フランス旅行ではクレジットカードを持っていくようにしましょう。
このページではフランス旅行で使いやすいおすすめのクレジットカードを3枚ご紹介していきます。
原因不明のエラーでカードが使えなくなることは珍しくないので、少なくとも2枚はクレジットカードを持っていくのがポイントです。
フランス旅行に最適なクレジットカードの選び方
- VISAかMasterCardを2枚は持っていく
- ICチップが付いているカードを選ぶ
- 海外旅行保険は気にする必要なし
VISAかMasterCardを2枚は持っていく
フランスはクレジットカードが普及しているので、どこに行ってもクレジットカードを使うことできます。使えないのは小さな露店やタクシー、公衆トイレぐらい。
国際ブランドで一番使い勝手がいいのはVISA、2番目にMasterCardです。この2つのブランドは使えないお店がありませんので、フランス旅行中のショッピングでは必須となります。
1枚だけだと機械が反応して使えなかったり、限度額がいっぱいになってしまったり、切符などの自販機に飲み込まれて出てこなかったりしますので、少なくとも2枚は持っていくようにしましょう。
組み合わせは「VISA&MasterCard」「VISA&VISA」でも大丈夫です。
優待・サポート目当てならJCBもおすすめ
JCBカードは日本人がよく観光に行く地域や大きなお店、高級レストランなどでは使えますが、VISAやMasterCardと比べると対応しているお店は少ないです。
しかし、優待割引や海外デスク「JCBプラザ」を使うことができるため、旅行をお得&快適にすることができます。
特にJCBプラザはパリの分かりやすい所にあり、ツアーの手配から星付きレストランの予約、手ごろなレストランの紹介、緊急時のサポートなどを日本語で対応してくれますので、フランス語が得意ではない人でも存分にフランス旅行を楽しむことができますよ。
ICチップが付いているカードを選ぶ
ICチップが付いていないクレジットカードは切符や美術館の入場券を発券機で買う時に認証されません。有名なルーブル美術館もICチップ付きのカードが必要ですので、美術館の観光を考えている方は必須ですよ。
また、店頭で使う場合もICチップが付いていないカードは断られることがありますので、もしICチップなしのカードしか持っていない場合はICチップ付のカードを新しく発行しましょう。
海外旅行保険は気にする必要なし
クレジットカードには海外旅行保険が付帯されており、万が一の病気やケガの際に保険金を受け取れるので「海外旅行保険が充実したクレジットカードがおすすめです!」と紹介されていることが多いです。
しかし、クレジットカードで補償されるケガ・病気の治療補償額は高くても1枚300万円であり、医療費の高いフランスではカバーするのが非常に難しいです。保険のない海外渡航者が手術や入院をすれば1日で100万円以上請求されることも珍しくありませんので、クレジットカードではなく掛け捨ての海外旅行保険へ加入しておくことをおすすめします。
クレジットカードを選ぶ際も海外旅行保険の充実度はあまり気にせず、ポイントの貯まりやすさやマイルの貯まりやすさなどを中心に選んでいきましょう。
フランス旅行におすすめのクレジットカード
限度額が高く、VISA/MasterCard 両方発行できる「三井住友カード A」
年会費 | 1,500円(税抜) 初年度年会費無料 | |
---|---|---|
国際ブランド | VISA/MasterCard | |
旅行保険 | 海外/国内:最高2500万円(自動付帯) | |
ポイント | 1,000円⇒1ポイント(ワールドプレゼントポイント) | |
マイル還元率 | ANA:0.03% |
- 世界中どこでも使える安心のクレジットカード
- 年会費が安く、海外・国内旅行保険がしっかりと付帯されている
- クレヒスを育てることでゴールドカードにグレードアップできる
国内メガバンクの三井住友銀行が発行しているクレジットカード。国際ブランドはVISAとMasterCardが用意されており、どちらでも好きなほうを選ぶことができます(機能に違いはなし)。
さらに、海外旅行者向けの「デュアル発行」と呼ばれるサービスを利用すれば「1枚目にVISAを発行して2枚目のMasterCardを割引年会費で発行する」ということができ、一気にVISAとMasterCardのクレジットカードを用意することができます。
国際ブランドごとに別々のカード会社でクレカを発行するのも悪くはないのですが、審査に通るのが難しかったり、明細がバラバラになって管理が面倒になるデメリットがありますので、一つにまとめて国際ブランドだけ別々にできるのはかなりありがたいですね。
デュアル発行を利用する方法は、一度どちらかの国際ブランドのカードを発行し、発行後に開設されるマイページから追加でデュアル発行を申むだけ。審査に通ればすぐにデュアル発行の申し込みができますので、1枚目のクレカが手元に届く前に2枚目を申し込むこともできます。
三井住友はサポートデスクもしっかりしており、私も一度問い合わせたことがありますが、電話でのレスポンスも早く、丁寧に対応してもらえますよ。不正利用や盗難などは普段体験しないことだからこそテンパってしまいますので、こういった面でも三井住友は安心できておすすめです。
【三井住友には他にもこんなカードがあります】
- 三井住友カード デビュープラス:10代~20代向け。条件付き年会費無料
- 三井住友カード ゴールド:家族旅行者向け。空港ラウンジ利用特典あり
MasterCardを手軽に発行するなら「楽天カード」
年会費 | 無料 | |
---|---|---|
国際ブランド | VISA/MasterCard/JCB/AMEX | |
旅行保険 | – | |
ポイント還元率 | 1.0%~4.0% | |
マイル還元率 | ANA:0.5%(100円=0.5%) |
- ポイント還元率の高い年会費無料クレジットカード
- ポイントは楽天市場や楽天トラベルで使える
- プリペイド型電子マネー「Edy」搭載
テレビCMでもおなじみの楽天カード。国際ブランドを自分で選択でき、「年会費無料」「審査は主婦でも通るぐらい簡単」となっていますので、手軽にMasterCardをゲットしたい方におすすめです。
年会費無料のクレカにしてはスペックもなかなか優秀であり、ポイント還元率は常に1.0%でポイントが貯まりやすく、海外旅行保険も一番利用頻度が高い「傷害治療費用(ケガの治療費を補償)」と「疾病治療費用(病気の治療費を補償)」が200万円も補償してもらうことができます。通常の年会費無料クレジットカードはポイント還元率0.5%、傷害治療費用・疾病治療費用は50万円しか補償されません。
また、貯めたポイントは楽天トラベルで1P=1円として使うことができますので、次回の旅行の宿泊費や航空券に使いまわせてお得です。
デメリットはサポートの質があまりよくないこと。サポートデスクに電話に出ないことも多く、いざ出ても融通か利かない返答しかもらえない印象です。サポートデスクを利用する機会が0の可能性もありますが、心配な方はサブカードぐらいの気持ちで使うといいでしょう。
ちなみに、上位カードの楽天プレミアムカードにすれば世界中の空港ラウンジを使えるプライオリティ・パスを無料発行できますので、ヨーロッパを快適に旅行したい人や何か国かをまたいで旅行する人はおすすめですよ。
海外旅行保険をカバーしたいなら「エポスカード」
年会費 | 無料 | |
---|---|---|
国際ブランド | VISA | |
旅行保険 | 海外:最高500万円(自動付帯) | |
ポイント還元率 | 0.5%~1.25% | |
マイル還元率 | ANA/JAL:0.25% |
- 年会費無料カードの中ではトップレベルの傷害・疾病治療補償の充実度
- 国内飲食店やカラオケの優待サービスが豊富
- 全70種類の豊富なカードデザインで女性から人気
OIOI(マルイ)のクレジットカードとして有名なエポスカードは海外旅行好き定番の1枚です。私も持っています。
年会費無料でありながらゴールドカード並みの海外旅行保険を付帯しており、
- 傷害治療補償(ケガの治療費を補償)が200万円
- 疾病治療補償(ケガの治療費を補償)が270万円
- 携行品損害(持ち物の盗難・紛失を補償)が20万円
補償してもらえます。先ほど海外旅行保険は考える必要はないと紹介しましたが、人によっては「どうしてもお金がないからクレジットカードの海外旅行保険ででカバーしたい」という方もいるかと思いますので、そういった場合にエポスカードがおすすめです。
若い人ならエポスカードの補償額でカバーできるような病気・ケガにしかなりませんからね。
国際ブランドもVISAなので、支払いやキャッシングでもしっかりと使うことができます。
番外編:手数料を安く抑えられるプリペイドカード「マネパカード」
年会費 | 無料 | |
---|---|---|
国際ブランド | MasterCard | |
年齢 | 15歳以上 | |
対応通貨 | 米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドル、日本円 | |
引出限度額 | 50万円/日 | |
為替手数料 | 無料~3% |
- 国内プリペイドカードカードの中で為替手数料が最安値
- プリペイド形式だから使いすぎる心配がない
- 利用金額の2%がキャッシュバックで戻ってくる
- ショッピング保険で最高50万円まで補償
フランスではクレジットカードだけではなくプリペイドカード(あらかじめ入金しておいた分だけ使えるカード)も使うことができます。
プリペイドカードにはいくつか種類がありますが、特におすすめなのがマネパカード。マネパカードの魅力は何といっても手数料が安いことです。
日本円含め6ヶ国の通貨に対応しており、為替手数料も一般的なクレジットカードの半分しかかかりません。日本の銀行や現地の両替店で外貨に両替をすると、米ドルなら1ドルにつき3円程度、ユーロなら4円程度、英ポンドなら12円程度など、両替にはかなり高い手数料等のコストがかかりますが、マネパカードでショッピングすれば外貨両替と比べてなんと最大93%も手数料等のコストがおトクになります。
また、利用額の2%がキャッシュバックで受け取れるのもありがたい。国際ブランドはMasterCardですので、どこの国でも問題なく使えますし、年会費も無料ですので持っていて損になることはありません。
発行の申し込み条件も「15歳以上」のクレジットカードよりも基準が低いため、大学生だけではなく高校生でも発行することができますよ。社会人の方であれば、もっと簡単に審査を合格できます。
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