デルタ航空のマイレージプログラムであるスカイマイルを効率よく貯めるのであればデルタ航空と提携したクレジットカードが必須。国内ではVISA、JCB、アメックス、ダイナースの4つの国際ブランドが用意されており、それぞれマイル付与率や付帯されている特典、年会費などが様々な違いがありますので、今回は使い勝手も加味しながらおすすめを紹介していきたいと思います。
また、スカイマイルは大韓航空やエールフランスなどのスカイチーム加盟航空会社の特典航空券と交換して使用することができますし、場合によってはスカイマイルの方が少ないマイル数で交換できることもありますので、普段から利用している方も持っておいて損はありません。
スカイマイルの貯まるクレジットカードの選び方
1.スカイマイルを貯めるだけなら損益分岐点を比較する
現在、国内で発行できるスカイマイルの貯まるクレジットカードには以下があります。
発行会社 | カード名 |
---|---|
JCB |
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アメックス |
|
三井住友トラスト・カード |
|
各カードは100円=1マイル~1.5マイルが直接マイル口座に貯まるのですが、『ショッピング利用でスカイマイルを貯めて旅行の時に使いたい』という場合は損益分岐点を見ることで効率のいいカードを判断することができます。
損益分岐点を簡単に説明すると『年間利用金額いくらなら○○のカードを使うのがお得』というのを判断するポイントだと言えます。少し計算が必要になるため難しくなってしまいますので、「よく分からない」という場合は結論部分だけを参考にしてみてください。
スカイマイルの価値はどの特典航空券に交換するかで変わるのですが、1マイルあたり1.5円~16円の開きがあるため、今回は1マイルの価値を1.5円として算出します。
【結論】
- 年間190万円未満ならデルタJCBテイクオフがお得
- 年間190万円以上270万円未満ならデルタJCB一般カードがお得
- 年間270万円以上ならデルタJCBゴールドがお得
結論に書いてますが、基本的にはJCBと提携したデルタカードがお得です。アメックスや三井住友トラストと提携したデルタカードは年会費が高いですが、通常のショッピングで貯まるポイント還元率に関しては年会費の安いJCBと提携したデルタカードと変わりません。
年間利用金額は個人によって大きく違うかと思いますので、自分の状況にあったデルタカードを発行しましょう。
また、JCBとアメックスのデルタカードはデルタ航空の航空券購入時にマイル還元率がアップしますが、損益分岐点に関してはほとんど違いはありませんので、上記の結論と同じ考えで選んで問題ありません。
2.頻繁にデルタ航空を利用するなら上位カードを選ぶ
ただ、JCBのデルタカードはマイル自体は貯まりやすいものの、付帯されている特典はアメックスや三井住友トラストと比べると劣りますので、頻繁にデルタ航空を利用するのであれば利便性も考慮して比較する必要があります。
例えば、デルタアメックスゴールドはデルタ航空のゴールド会員である『ゴールドメダリオン』の資格を得ることができます*1。ゴールドメダリオンになると、デルタ航空が提供するラウンジの無料利用特典(同伴者1名も無料)や席の無償アップグレードなどが利用でき、より快適な空の旅を満喫することができます。
また、三井住友トラストのデルタカードも同様にデルタ スカイクラブラウンジの無料利用特典や海外高級ホテル優待など付いていますので、ラグジュアリーな旅行をするのであれば選択肢に入ります。
各カードに付帯されている特典はページ下部の比較表でまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
スカイマイルが貯まるおすすめクレジットカード4枚
以上をもとにおすすめのデルタ系クレジットカードを条件ごとにご紹介します。
デルタJCBゴールド:とにかく効率よく貯めたい人向け
年会費 | 20,000円(税別) | |
---|---|---|
国際ブランド | JCB | |
旅行保険 | 海外:最高1億円(自動付帯) 国内:最高5,000万円(自動付帯) | |
ポイント | – | |
マイル還元率 | スカイマイル:1.5% |
- 100円=1.5マイルでスカイマイルが貯まる!
- デルタ航空券の購入でマイル還元率3.0%!
- 継続ボーナスで3,000マイルもらえる
- 空港ラウンジなどゴールド限定特典が使える
デルタ スカイマイルJCBゴールドカード(通称:デルタJCBゴールド)はデルタ航空とJCBが提携するゴールドカード。通常のショッピング利用に100円ごとにスカイマイルが1.5マイルが直接マイル口座に貯まります。
国内で発行できるスカイマイルが貯まるクレジットカードの中でショッピング利用時のマイル還元率1.5%(100円=1.5マイル)は最大。同還元率のカードにはデルタダイナースやデルタTRUST CLUBプラチナがありますが、年会費が28,000円と40,000円と非常に高額。
一方、デルタJCBゴールドは20,000円と航空系ゴールドカードの中では比較的リーズナブルな価格で保有することが可能です。
また、デルタ航空の航空券購入時は100円=3マイルでスカイマイルが貯まります。マイル還元率3.0%となり、こちらもデルタ航空券購入時のマイル還元率としては最大。
『日常生活』と『飛行機搭乗時』どちらでも一番スカイマイルを貯められるのがデルタJCBゴールドですから、効率よくマイルを貯めたい人におすすめです。
デルタJCBテイクオフ:低コストで貯めたい人向け
年会費 | 2,500円(税別) | |
---|---|---|
国際ブランド | JCB | |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(自動付帯) 国内:- | |
ポイント | – | |
マイル還元率 | スカイマイル:1.0% |
- 100円=1マイルでスカイマイルが貯まる!
- デルタ航空券の購入でマイル還元率2.0%!
- 継続ボーナスとして1,000マイルもらえる!
デルタ スカイマイルJCBテイクオフカード(通称:デルタJCBテイクオフ)は初めてスカイマイルを貯める人向けのクレジットカード。デルタJCBゴールドよりもマイル還元率は下がりますが、年会費が2,500円と気軽に発行しやすい価格帯に設定されています。
ゴールドカードへの招待はありませんが、使い続けていればゴールドカードに変更する際に審査に合格しやすくなりますので、低コストでスカイマイルを貯めたいなら発行しておいて損はありません。
デルタアメックスゴールド:デルタ航空の上級会員になれる
年会費 | 26,000円(税別) | |
---|---|---|
国際ブランド | AMEX | |
旅行保険 | 海外/国内:最高1億円(利用付帯) | |
ポイント | – | |
マイル還元率 | スカイマイル:1.0% |
- 100円=1マイルでスカイマイルが貯まる
- デルタ航空券購入時は100円=3マイル
- ゴールドメダリオンに無条件昇格
- 他の航空会社やホテルの上級会員にもなれる
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(通称:デルタアメックスゴールド)はデルタ航空とアメリカン・エキスプレス・カードが提携したゴールドカード。ショッピング利用時のマイル還元率は1.0%、デルタ航空券購入時は3.0%と平均的ですが、デルタ航空の上級会員『ゴールドメダリオン』になれる特典が付いているため、こちらの方がメリットを大きく感じる方も多いかと思います。
ゴールドメダリオンになると、デルタ航空が加盟するスカイチームの空港ラウンジが使えたり(同伴者1名も無料)、席の無制限の無償アップグレードや手荷物手数料の免除などの特典が付与されます。
また、デルタ航空を含め、スカイチーム加盟航空会社の航空券を買うと1ドル=8マイルでスカイマイルを獲得することができ、デルタJCBゴールドよりもスカイマイルを貯められるようになります。
頻繁に海外旅行・海外出張に行く人ほど、こちらを発行しておいた方がお得です。
デルタTRUST CLUBプラチナ:VISAで使いたい人におすすめ
年会費 | 40,000円 | |
---|---|---|
国際ブランド | VISA | |
旅行保険 | 海外/国内:最高1億円(利用付帯) | |
ポイント | – | |
マイル還元率 | スカイマイル:1.5% |
- 100円=1.5マイルでスカイマイルが貯まる!
- 年間計6回「デルタスカイクラブ」ラウンジ使用可能
- VISAだから海外でも安心して使える
デルタ スカイマイル TRUST CLUB プラチナVISAカード(通称:デルタTRUST CLUBプラチナ)はデルタ航空とTRUST CLUBカードが提携したクレジットカード。100円利用ごとにスカイマイルが1.5マイル貯まるためマイル還元率は1.5%と平均的。デルタ航空券購入時も同様のマイル還元率です。
しかし、国際ブランドがVISAであるため、海外でも使いやすいメリットがあります。
ここまで紹介してきたクレジットカードも含め、デルタ航空系クレジットカードの国際ブランドはJCBやAMEX、DinersClubなど海外では使いにくいものが多いです。MasterCardのデルタ航空系クレジットカードはないため、海外旅行・海外出張中もメインカードとして使うならデルタTRUST CLUBプラチナ一択となります。
「年会費40,000万円はなぁ…」という場合は一つランクが下のデルタ スカイマイル TRUST CLUB ゴールドVISAカード(通称:デルタTRUST CLUBゴールド)もおすすめ。マイル還元率が1.3%になるものの、年会費18,000円と比較的所有しやすい価格帯となっています。
スカイマイルが貯まるクレジットカード比較表
カード名 | デルタアメックス | デルタアメックスゴールド | デルタダイナース | デルタJCBテイクオフ | デルタJCB一般カード | デルタJCBゴールド | デルタTRUST CLUBゴールド | デルタTRUST CLUBプラチナ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年会費 | 12,000円 | 26,000円 | 28,000円 | 2,500円(税別) (初年度無料) | 12,000円(税別) (初年度6,000円) | 20,000円(税別) (初年度10,000円) | 18,000円 | 40,000円 |
申込条件 | 20歳以上 | 27歳以上 | 18歳以上 | 20歳以上 | 25歳以上 年収400万円以上 | 所定の審査あり | ||
国際ブランド | AMEX | DinersClub | JCB | VISA | ||||
家族カード | 1枚目無料 2枚目以降6,000円 | 1枚目無料 2枚目以降12,000円 | 9,000円 | 400円 (初年度無料) | 3,000円 (初年度無料) | 5,000円 (初年度3,000円) | 9,000円 | 無料 |
マイル還元率 (通常時) | 1.0% (100円=1マイル) | 1.5% (100円=1.5マイル) | 1.0% (100円=1マイル) | 1.3% (100円=1.3マイル) | 1.5% (100円=1.5マイル) | 1.3% (100円=1.3マイル) | 1.5% (100円=1.5マイル) | |
マイル還元率 (航空券購入時) | 2.0% (100円=2マイル) | 3.0% (100円=3マイル) | 1.5% (100円=1.5マイル) | 2.0% (100円=2マイル) | 2.6% (100円=2.6マイル) | 3.0% (100円=3マイル) | 1.3% (100円=1.3マイル) | 1.5% (100円=1.5マイル) |
電子マネー | QUICPay | 楽天Edy | QUICPay | 楽天Edy | ||||
海外旅行保険 | 最高5,000万円 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 | 最高7,000万円 | 最高1億円 |
国内旅行保険 | 最高5,000万円 | 最高1億円 | – | 最高5,000万円 | 最高7,000万円 | 最高1億円 | ||
旅行特典 |
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入会ボーナス | 5,000マイル | 8,000マイル | 10,000マイル | 500マイル | 2,000マイル | 3,000マイル | 6,000マイル | 10,000マイル |
継続ボーナス | 2,000マイル | 3,000マイル | 3,000マイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 3,000マイル | 3,000マイル | 5,000マイル |
搭乗ボーナス | – | – | – | – |
*1:1 | 初年度のみ無条件。次年度以降は年間利用金額150万円を超えた場合に資格を維持。年間利用金額が100万円~150万円の場合はシルバーメダリオン、100万円未満の場合は無資格に変更されます。 |
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