スカイマイルとは:使い道と貯め方【まとめ】

スカイマイル

スカイマイルとは

スカイマイルとは、デルタ航空のマイレージプログラムのことです。日本で言えば『ANAのANAマイル』や『JALのJALマイル』のようなもの。

デルタ航空はアメリカの航空会社であるため国内旅行中心の方の中には「聞いたことがない」という方もいるかもしれませんが、アメリカでは超定番の航空会社です。日本人なら誰でもANAを知っているように、アメリカ人なら誰でもデルタ航空を知っています。

北米の9大航空会社を対象に行われる比較調査「Airline Quality Report」の2019年版でも、デルタ航空は第1位の人気でした。

実はANAやJALよりも特典航空券を手に入れやすい

スカイマイルでの特典航空券に必要なマイル数はANAやJALに比べると少し割高に設定されているため、使いづらいように感じてしまいます。

しかし、ANAやJALは上級会員の数がデルタ航空の上級会員に比べて多く、お盆や年末年始などのハイシーズンの特典航空券は非常に取得しづらくなっているため、実はスカイマイルの方が特典航空券を取得しやすくなっています。

せっかく貯めたマイルも使えなければ意味がありません。

特に陸マイラーの場合は上級会員になっている人の方が少ないはずですので、サラリーマンでハイシーズンにしか海外旅行へ行けない人ほどスカイマイルを貯めたほうが効率的な場合もあります。

燃油サーチャージが無料

国際線に乗ると燃油サーチャージが別途必要になります。仮に特典航空券で飛行機に乗ったとしてもANAやJALでは燃油サーチャージを支払う必要があるため、結局、数万円を支払うケースも多いです。

↓羽田~ロサンゼルス間の燃油サーチャージは21,000円。総額の10%を占めている↓

デルタ航空の羽田~ロサンゼルス間の燃油サーチャージ

しかし、スカイマイルなら特典航空券で飛行機に乗った際の燃料サーチャージは無料になります。例えば、家族3人でヨーロッパ旅行に行くならトータルで6万円、時期によっては10万円近くの節約になるわけですから、かなり大きいですよね。

また、デルタ航空以外のスカイチーム加盟航空会社に関しても、特典航空券での搭乗で燃油サーチャージが無料になるケースもあります。

【特典航空券の燃油サーチャージが無料の航空会社一覧】

  • デルタ航空
  • アエロメヒコ航空
  • エールフランス
  • 大韓航空
  • KLMオランダ航空
  • アリタリア-イタリア航空
  • ベトナム航空
  • ガルーダ・インドネシア航空
旅井
旅井

ただし、燃油サーチャージに関しては突然有料になることもありますので、実際に利用する際は必ず公式に問い合わせるようにしておきましょう。

デルタ航空の国内発着の就航都市

『飛行機に乗ってマイルを貯める』『貯めたマイルをデルタ航空券の特典航空券に交換する』いずれにしてもデルタ航空の就航都市を把握してなければ、マイルを貯めることも使うことも難しくなりますので、事前に確認しておきましょう。

以下では『国内空港との就航都市』に絞ってご紹介します(全就航都市を知りたい方はこちらを参考に)。

出発地到着地
羽田空港(東京)ロサンゼルス
成田国際空港(東京)ホノルル
デトロイト
マッカラン(ラスベガス)
アトランタ
シアトル
ポートランド
チャンギ(シンガポール)
マニラ(フィリピン)
中部国際空港(名古屋)ホノルル
デトロイト
アトランタ
関西国際空港(大阪)ホノルル
シアトル

乗り継いでいけば就航都市以外からでも目的に行けますが、直行便よりも時間や手間がかかります。利便性を重視するのであればデルタ航空以外の航空会社の直行便を利用するのもおすすめです。

デルタ航空の加盟する『スカイチーム』の加盟航空会社であれば同様にマイルが貯められますし、デルタ航空上級会員の特典も利用することができます。

スカイマイルの使い道

デルタ航空の特典航空券と交換して海外旅行へ行く

定番はデルタ航空の特典航空券と交換する使い道。必要マイル数は毎日変動するため、正確な数は実際に公式サイトで日程を入力した時のみ確認することができます。

2019年8月12日(お盆時期/ハイシーズン)で必要なマイル数を参考程度にまとめておきます。

利用区間クラス片道往復
羽田~ロサンゼルスベーシックエコノミー43,000マイル85,000マイル
メインキャビン60,000マイル80,500マイル
デルタ・コンフォートプラス74,000マイル142,000マイル
ファーストクラス360,000マイル455,000マイル
デルタ・プレミアムセレクト74,000マイル382,000マイル
デルタ・ワン360,000マイル790,000マイル

この例では長距離区間&ハイシーズンということもあってエコノミーでも数万マイル必要になっていますが、ローシーズンでアジア区間なら片道7,500マイル~25,000マイルあたりで交換も可能ですので、決して特典航空券との交換が難しいわけではありません。

スカイチーム加盟航空会社の特典航空券と交換して海外旅行に行く

先ほど「スカイチーム加盟航空会社の利用でもスカイマイルを貯められる」と解説しましたが、使う場合も同様です。以下の航空会社であれば、マイルを使って特典航空券を手に入れることができます。

【スカイチーム加盟航空会社(全19社)】
デルタ航空、アエロメヒコ航空、エールフランス、大韓航空、チェコ航空、KLMオランダ航空、アエロフロート・ロシア航空、エア・ヨーロッパ、ケニア航空、アリタリア-イタリア航空、タロム航空、ベトナム航空、チャイナエアライン、中国東方航空、厦門航空、アルゼンチン航空、サウディア、ミドル・イースト航空、ガルーダ・インドネシア航空

スカイマークの特典航空券と交換して国内旅行をする

スカイマークのロゴスカイマークは日本の航空会社です。スカイチーム加盟航空会社ではありませんが、スカイマイルをスカイマークの特典航空券に交換することができます

デルタ航空は日本国内同士では就航していないため、国内旅行でスカイマイルを使う場合はスカイマークの特典航空券との交換が使い道となります。具体的な必要マイル数と利用可能区間は以下の通り。

必要マイル数利用可能区間
15,000マイル羽田 (HND) – 神戸 (UKB)
神戸 (UKB) – 鹿児島 (KOJ)
神戸 (UKB) – 長崎 (NGS)
神戸 (UKB) – 那覇 ( 沖縄、OKA)
神戸 (UKB) – 茨城 (IBR)
福岡 (FUK) – 那覇 ( 沖縄、OKA)
20,000マイル羽田 (HND) – 新千歳 (札幌、CTS)
羽田 (HND) – 那覇 ( 沖縄、OKA)
羽田 (HND) – 鹿児島 (KOJ)
羽田 (HND) – 福岡 (FUK)
羽田 (HND) – 長崎 (NGS)
茨城 (IBR) – 新千歳 ( 札幌、CTS)
中部国際空港セントレア ( 名古屋、NGO) – 新千歳 ( 札幌、CTS)
中部国際空港セントレア ( 名古屋、NGO) – 那覇 ( 沖縄、OKA)
神戸 (UKB) – 新千歳 ( 札幌、CTS)

片道でも往復と同じマイル数が必要となりますので、特別な理由がない限りは往復フライトを前提に利用しましょう。

注意:ANAマイルやJALマイル、他社ポイントへの交換はなし

ANAマイルやJALマイルなどは他の航空会社マイルや他社ポイントへ交換することができますが、スカイマイルはできません。ポイントサイト経由であっても他への使い道は用意されていませんので、デルタ航空やスカイチームの航空会社を使わない人は貯めるだけ損だと言えます。

意外と「5万マイル貯めたけど、メインはANAだからANAマイルに交換したい」という方が多いですので、これからスカイマイルを貯めようかな?と検討している方は注意しておきましょう。

スカイマイルの貯め方

デルタ航空の飛行機に乗る

デルタ航空の飛行機に乗るとスカイマイルを貯めることができます。注意点は『利用金額に応じてマイルが付与される』ということ。デルタ航空の会員ランクごとの付与率は以下の通り。

一般スカイマイル会員お支払い額1ドルにつき5マイル
シルバー メダリオン会員お支払い額1ドルにつき7マイル
ゴールド メダリオン会員お支払い額1ドルにつき8マイル
プラチナ メダリオン会員お支払い額1ドルにつき9マイル
ダイヤモンド メダリオン会員お支払い額1ドルにつき11マイル

ANAマイルやJALマイルだとビジネスクラスやファーストクラスになったり、フライト距離が長いほどマイル付与率がアップするのですが、スカイマイルは航空券の購入金額だけで決まります。シンプルで非常に分かりやすい。

上級会員になるためには、デルタ航空およびスカイチーム加盟航空会社に搭乗して『メダリオン会員資格取得必要マイル(MQM)』『メダリオン会員資格取得必要区間(MQS)』『メダリオン会員資格取得必要ドル(MQD)』の3つを貯める必要があります。もう少しシンプルに表現すると『搭乗距離と運賃クラス(MQM)』『フライト回数(MQS)』『航空券の購入金額(MQD)』といった感じ。

各会員になるための必要ポイント数は以下の通り。

 必要条件
シルバー メダリオン会員25,000MQMまたは30MQSおよびMQD3,000ドル
ゴールド メダリオン会員50,000MQMまたは60MQSおよびMQD6,000ドル
プラチナ メダリオン会員75,000MQMまたは100MQSおよびMQD9,000ドル
ダイヤモンド メダリオン会員125,000MQMまたは140MQSおよびMQD15,000ドル

ただ、提携航空会社の利用でも同様に貯めることができるとはいえ海外出張で頻繁にデルタ航空を利用するような人でないと条件をクリアするのは難しいため、クレジットカードの特典を利用した方が簡単に上級会員になることができます。

スカイチームの加盟航空会社の飛行機に乗る

【スカイチーム加盟航空会社(全19社)】
デルタ航空、アエロメヒコ航空、エールフランス、大韓航空、チェコ航空、KLMオランダ航空、アエロフロート・ロシア航空、エア・ヨーロッパ、ケニア航空、アリタリア-イタリア航空、タロム航空、ベトナム航空、チャイナエアライン、中国東方航空、厦門航空、アルゼンチン航空、サウディア、ミドル・イースト航空、ガルーダ・インドネシア航空

上記のスカイチーム加盟航空会社の利用金額でも同様のマイルを貯めることができます。

デルタ航空提携のクレジットカードを使う

デルタ航空提携クレジットカードを使うとショッピング利用金額に応じてスカイマイルを貯めることができます。日常生活からコツコツ貯めたい人は利用するといいでしょう。具体的にどんなカードがあるのかは以下のページを参考に。

また、国内で発行されているデルタ航空提携クレジットカードの中でデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード(以下:デルタアメックス)デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(以下:デルタアメックスゴールド)が上級会員への昇格特典が付与されています。

先ほども解説したように上級会員になるほどマイルは貯まりやすくなりますので、本気で貯めるなら検討してみましょう。

ニッポン500マイルキャンペーンを利用する

ニッポン500マイルキャンペーンとは、日本国内の飛行機に搭乗した際に搭乗券とデルタ航空が用意する申請書をメールで送信するとスカイマイルを500マイルもらえるキャンペーンのことです。ANAやJALはもちろん、ピーチやジェットスターなどのLCCも対象となるので、国内旅行・出張がメインの人もマイルをたくさん貯めることができます。

1区間で500マイル付与されるので、往復なら1,000マイル。日本~韓国間の特典航空券なら15,000マイルから使えますので、デルタ航空の発着が少ない日本でも意外とスカイマイルを使いこなすことができます。

また、特典航空券のフライトもニッポン500マイルキャンペーンの対象となります。

【キャンペーン利用手順】

  • 加算申請フォームを印刷して記入する
  • 加算申請フォームと搭乗券を撮影しJPG、PNG、PDF形式(最大2MB)で「Japan500@delta.com」に送信する

付与上限は一般会員は5,000マイル(10フライト分)、シルバーメダリオン以上の会員は20,000マイル(40フライト分)となっています。

注意:ポイントサイトからの交換はなし

ANAマイルやJALマイルはポイントサイトから交換して貯めるのも一般的(特に陸マイラーにとって)ですが、スカイマイルはポイントサイトで貯めることはできません

また、他社ポイントからの交換でスカイマイルを手に入れることはできませんので、デルタ航空に乗ったり、クレジットカードを上手に使って貯めるようにしましょう。

注意2:本気で貯めるならマイレージカードを使わない

デルタ航空が発行するマイレージカードは年会費無料で持つことができますが、会員カードみたいなものなので、それ単体ではマイルを貯めることができません。対象の飛行機に乗った時だけです。

一方、デルタ航空が提携しているクレジットカードではカードの利用金額に応じて100円=1マイル~1.5マイルが付与されますので、普段の生活からスカイマイルを貯めることができます。頻繁にデルタ航空もそうでない人も必ず持っておきましょう。

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