スペインのクレジットカード事情:使えるお店・使えないお店や使い方を解説

スペインのクレジットカード事情:使えるお店・使えないお店や使い方を解説今回はスペインを初めて旅行する人向けにスペインの最新のクレジットカード事情についてご紹介したいと思います。

「クレジットカードは使えるの?(必要?)」
「どのクレジットカードが使いやすいの?」
「どういったお店で使えるの?(使えないの?)」
「カードを使う時は何て言えばいいの?」

こういった疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。

スペインのクレジットカード事情

観光大国のスペイン。各地域の都市に多数の世界遺産や有名な見所があり、地中海や太平洋に面した美しいビーチやマヨルカ島、イビサ島といった島々は欧州屈指のリゾート地。世界中から多くの観光客が訪れます。

ただ、一方で治安が悪く、スリや置き引き、ひったくりといった犯罪は多め。そうなると、多額の現金を持ち歩くのは安全でないので、観光客に限らずクレジットカード利用は普及しています

後ほど紹介するように、スペインにはクレジットカードが使える場所がたくさんあります。また海外キャッシングでは両替なしで現地通貨が入手できて便利ですので、そのためにもクレジットカードはスペインでは必要です。

スペインで使いやすい国際ブランド

安定のVISAとMasterCard

VISAスペインで最も使えるクレジットカードはVISAとMasterCardです。以前は地方によっては使えないところもあったようですが、最近はどこでも問題ないと言われています。

やはり海外旅行でVISAかMasterCard(できれば両方)を持っていなければ始まりませんので、JCBやアメックスなどしか持っていない場合は必ず発行しておきましょう。

JCBはマドリードやバルセロナで使える

日本で定番のJCB。残念ながら取扱店はスペインにはあまりありません。

マドリードとバルセロナといった主要な観光都市の専門店やお土産ショップ、観光客向けのレストランでは使えるところがありますが、VISAやMasterCardに比べた圧倒的に少ないです。

しかし、現地の観光情報やホテル・レストランの手配、緊急時のサポート、Wi-Fiの無料提供などがあるJCBプラザはマドリードとバルセロナに用意されているため、支払い以外の面では持っていたほうが便利です。

アメックスは空港やホテルで使える

アメックスは使えるところがVISAやMasterCardほどありません。とはいえ、スペインは世界でも人気の観光大国。観光客向けの店やレストラン、空港や大きなホテルではアメックスが使える場合が多いです。

旅井
旅井

JCBと同じくサブカードとして持って行くといいでしょう。

ダイナースはほぼ使えない

ダイナースはあまり使えません。観光地・リゾート地の高級店やホテルでは使えるかもしれませんが、あまり情報は聞きませんし、私個人の経験では見かけることはありませんでした。

スペインでクレジットカードが使える場所・使えない場所

クレカが使える場所

  • 大手の小売チェーン店(デパート、ドラッグストア、スーパーマーケットなど)
  • 国際的チェーンの衣料品や小物の店
  • ホテル
  • 主要観光地の店や施設(ミュージアムショップを含む)
  • レストラン
  • ファストフード店(対応可能な店舗のみ)
  • 空港や駅の店や施設
  • 地下鉄やバスの券売機(大都市のカード対応機)
  • ガソリンスタンド
  • 銀行ATM

ただ、上記の場所でも「店員が怪しんで決済してくれない」「磁気不良で決済できない」「利用額が少ないから断られる」といったトラブルは常にありますので、必ず複数のクレジットカードと少額のユーロを用意しておきましょう。

クレカが使えない場所

  • 売店/ニューススタンド
  • バールやカフェ
  • 小さなレストラン・飲食店
  • 小さなお土産屋や専門小売店
  • タクシー(使える場合もあり)
  • 美術館・博物館や劇場
  • 市場
  • 軽食・スナック
  • テイクアウェーの店

スペイン滞在での交通費や食事用、ちょっとしたお土産のショッピングに現金が必要です。最小限の額だけ持ち歩く際は高額紙幣は避けましょう。偽造紙幣を警戒されたり、おつりがないときに受け取ってもらえないことがあります。多くても20ユーロや50ユーロまでが最適です。

サグラダ・ファミリアまた、スペインで定番の観光スポット「サグラダ・ファミリア」の入場券も現金払いが基本です。クレカで決済する場合は公式サイトのオンライン購入を利用しましょう。

具体的な予約方法は以下のExpediaの解説記事が分かりやすいです。

関連記事:サグラダファミリアのチケット予約方法を徹底解説!

スペインでのクレジットカードの使い方

まず、お店やレストランの入口やレジ付近にクレジットカードと同じマーク(国際ブランド)がステッカーが貼ってあるか確認します。貼ってあれば持っているクレカで決済できます。

念のため希望のカードが使えるかどうか、使える場合はサインや暗証番号が必要かどうかを確認しておくのもおすすめです。カード会社のマークが見つからない場合でも使えるかもしれませんので、使いたいカードがあれば見せで確認してみましょう。

実際に決済する場合はスペイン語で「Con tarjeta, por favor.(コン タルヘタ ポル ファボール)」(カードでお願いします。)と言い、サインや暗証番号を入力します。

どちらが必要かは店や施設によって異なりますが、スペインでは暗証番号が多いです。盗難が多いため、サインはほとんどありません。

暗証番号を入力するときは、ATM利用の際と同様、片手で隠して周りの人に見られないようにしましょう。また、場合によっては身分証明書の提示を求められることもあります。

また、必ず控えをもらい、その場で金額を確認してください。スペインでは金額の間違いが意外と多いので、帰国後に「あれ?」となる失敗を防ぐことができます。

スペインのATMを利用するときの注意点

防犯上スペインでは最小限の現金を持ち歩くほうがよいため海外キャッシングを使うと便利ですが、いくつか注意点があります。

【ATM利用の2つの注意点】

  • 脇道ではなく表通りの銀行にATMを選ぶと安全
  • 引き出しは夜間や人通りが少ないときは避ける

脇道ではなく表通りの銀行にATMを選ぶと安全

海外のATMで多いトラブルがスキミング。ATMに細工されているパターンが多いため、脇道にあるようなATMはリスクが高くなります。

一方、銀行なら常に警備員や従業員や近くにいるため、スキミングのリスクも少なく安心できます。

カードを入れた後に「画面の様子がおかしい」「処理がスムーズに進まない」など怪しい兆候はスキミング犯罪かもしれません。その場合はすぐに中断し、近くの従業員に相談しましょう。

また、ATM側だけではなく、背後や周囲の様子に気を配り、暗証番号は周りから見えないように片手で隠しながら入力するように心がけましょう。

引き出しは夜間や人通りが少ないときは避ける

こちらは現金引き出し後に強盗にあわないための対策です。日本では夜でも比較的安全であるため防犯への意識がついつい下がってしまいますが、スペインでは常に明るい時間帯で人の多い場所でキャッシングしましょう。

まとめ

スペイン旅行や出張にはVISAかMasterCard(できれば両方)を持っていきましょう。盗難防止のためにも現金は最低限しか持ち歩かないのが一番です。

また、全てのクレジットカードをひとつにまとめて持ち歩いてはいけません。スペインではスリが多いですからね。別々の場所に計3枚ほど入れておくと、安心して旅行を楽しむことができます。

カード支払い時に暗証番号が必要な場合も多いので、分からない場合はカード会社に出発前に問い合わせておきましょう。また、海外キャッシングにも暗証番号が必要です。

クレジットカードが比較的普及している国とはいえ、使えるはずのカード会社でも利用条件やその時の事情によって利用できないかもしれません。事前に希望のクレジットカードを見せて、それが使えるかどうかを必ず確認しておくと安心です。

盗難や紛失に備えてカード会社の海外からの緊急連絡先を控えておくのをお忘れなく。

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