三井住友カード デビュープラスと学生専用ライフカードを比較

三井住友カード デビュープラス(以下、デビュープラスカード)と学生専用ライフカードはどちらも大学生や専門学生、短大生のために発行されており、『学生の間だけ使える』という制限を設けることにより『ポイントの貯まりやすさ』や『付帯されている特典』が魅力的なものになっています。

しかし、クレジットカードを使ったことがない人にとってはどっちを作ればいいか分かりづらいですよね。

そこで今回は、この2枚のカードを比較してどちらを作ったほうがいいのか解説して行きたいと思います。

ちなみに先に結論を書いておくと以下のようになります。

【これが結論!】

一目で分かる!スペック比較表

三井住友VISAデビュープラスカード券面デビュープラスカード学生専用ライフカード券面学生専用ライフカード
年会費無料(※1)無料
国際ブランドVISAVISA/MasterCard/JCB
家族カード無料
ETC無料(※2)無料
ポイント還元率1.0%0.5%
ポイント有効期限2年5年
マイル還元率ANA:0.3%
JAL:-
ANA:0.25%
JAL:-
電子マネーiD、PiTaPa、WAON、Visaのタッチ決済iD、楽天Edy、nanaco
Apple Pay
Google Pay
海外旅行保険傷害死亡・後遺障害2,000万円
傷害治療補償200万円
疾病治療補償200万円
救援者費用200万円
賠償責任2,000万円
携行品損害20万円
国内旅行保険傷害死亡・後遺障害
入院日額
通院日額
手術保険金
ショッピング保険100万円
特典
  • VJデスク
  • 利用金額3%キャッシュバック
  • 海外アシスタントデスクサービス
※1:前年1回以上の利用があれば(利用が無い場合、税抜1,250円+税)
※2:初年度無料。年1回以上の利用があれば次年度も無料(利用が無い場合、税抜500円+税)

比較ポイントとして特に重要な部分は赤文字にしています。

ポイントやマイルの貯まりやすさを比較

ポイント還元率が高いのはデビュープラスカード

クレジットカードは利用金額によってカード会社独自のポイントが貯まります。『1ポイントの価値がいくらか?』を表現する値としてポイント還元率があり、ポイント還元率の高いクレジットカードほどお得度が高いです。

デビュープラスカードのポイント還元率は1.0%、学生専用ライフカードは0.5%であるため、ポイントのお得度はデビュープラスの方が高いと言えます。

もう少し具体的に解説すると、デビュープラスカードは1,000円利用ごとに2ポイント貯まるのに対し、学生専用ライフカードは1,000円利用ごとに1ポイントしか貯まりません。どちらのポイントも1ポイント=5円相当の電子マネーや他社ポイント、商品に交換できることを考えると、デビュープラスの方がお得になるわけです。

キャッシュバックによって単純なお得度は学生専用ライフカードの勝ち

ただ、学生専用ライフカードはポイントとは別に利用金額の3%がキャッシュバックされる特典が付いています。この特典も含めると、学生専用ライフカードは1,000円利用ごとに合計35円(キャッシュバック30円 + ポイント5円分)が戻ってくる計算になります。

しかも、キャッシュバックは自動的に行われますので、面倒な手続きや「申請してなかったからキャッシュバックもらえなかった…」といったこともありません。

特に海外旅行は航空券代やホテル代などでまとまったお金を使いますので、学生専用ライフカードを使えば、お得度がグッと高まります。

マイルはどちらも貯まりにくい

貯まったポイントはANAマイルに交換することができます。どちらも1ポイント=2.5マイルで交換できるため、ポイントを多く貯められるデビュープラスカードの勝ちとなります。

ただ、他のクレジットカードと比較すると1ポイント=2.5マイルというのは、あまり効率がいいとは言えません。ANAカードなんかは1ポイント=5~10マイル貯まりますからね。

また、マイルの有効期限は3年ですが、クレジットカードの利用だけで3年以内に航空券と交換できるほどマイルを貯めるためには年間で100万円~300万円は使う必要がありますので、学生の場合はマイルのことを気にする必要はありません。

海外で使う場合を比較

海外旅行のためにクレジットカードを作ろうと考えている場合は、以下の3つが比較ポイントとなります。

  • 海外での使いやすさ
  • 海外でのお得度
  • 海外旅行保険&緊急時のサポート力

海外での使いやすさは「お店やホテルでどれぐらい使えるか?」という部分。クレジットカードとして一番大切なポイントですね。

海外でのお得度は「海外で使うときにお得な特典が付いているか?」という部分。例えば、海外利用はポイント2倍になったり、お店やホテルでの割引優待を用意していたりします。

海外旅行保険&緊急時のサポート力は「付帯されている海外旅行保険の補償額は十分か?」「カードの盗難や不正利用の際に迅速に対応してくれるか?」という部分。海外はカードのトラブルが起きやすいため、とても大切です。

それぞれ詳しく比較していきます。

海外での使いやすさはデビュープラスカードの勝ち

海外での使いやすさは『国際ブランド(カードに付いているマーク)』によって決まります。世界的にはVISAとMasterCardが使いやすく、このどちらかであれば世界中どこでもカード決済ができます。

デビュープラスカードの国際ブランドはVISAですし、学生専用ライフカードもVISAとMasterCard(とJCB)の好きな方を選ぶことができますので、どちらとも海外で使いやすいと言えます。

では、なぜデビュープラスカードの方が勝ちかというと、デビュープラスカードには『コンタクトレス決済機能が付いているから』です。

コンタクトレス決済とは…
カードを専用の機械にタッチしただけで決済できる機能のこと。レジでサインや暗証番号の入力が必要なくなり、スムーズに支払いができる。スキミングの心配もないため、不正利用にも強い。

日本でも最近になって普及しはじめているコンタクトレス決済。海外ではすでに普及している国もあり、イギリスやオーストラリアなどは地下鉄やバスの支払いにも導入されています。

デビュープラスカードにはVisaのタッチ決済が導入されているため、海外の使いやすさはデビュープラスカードの勝ちだと言えます。

↑Visaのタッチ決済の詳しい動画↑

海外でのお得度は同じ

ポイントアップや海外店での割引などは、どちらのカードも付帯されていませんので、お得度は同じです。

海外旅行保険&緊急時のサポート力は同レベル

まず海外旅行保険の補償内容を比較すると以下の通り。

三井住友VISAデビュープラスカード券面デビュープラスカード学生専用ライフカード券面学生専用ライフカード
傷害死亡・後遺障害2,000万円
傷害治療補償200万円
疾病治療補償200万円
賠償責任2,000万円
救援者費用200万円
携行品損害20万円(3,000円は自己負担)
利用条件自動付帯

デビュープラスカードには海外旅行保険が付帯されていませんので、海外旅行保険は学生専用ライフカードの方が優秀だと言えます。しかも、自動付帯であるため、事前に手続きや契約なしで保険を適用してもらえて便利です。

一方、盗難や不正利用にあった時の対応はデビュープラスカードの方が丁寧です。三井住友は国内最大手の銀行だけあって、カード会社の中でもトップレベル。

旅井
旅井

 私も一度覚えのない利用明細があって問い合わせたことがありますが、わざわざ海外のホテルまで問い合わせて確認してもらったことがあります。

一方、学生専用ライフカードの対応は『可もなく不可ものなく』といった感じ。対応はしてもらえるものの、スピード感や親切さは三井住友の方が上だと個人的には感じます。

よって、保険やサポート面で考える場合はどちらを優先するかで決めるといいでしょう。

私個人としては、海外旅行保険は保険会社のものに加入しておきたいタイプですので、不正利用などの対応が丁寧なデビュープラスカードを選びます。

まとめ

以上をまとめると、学生専用ライフカードは『キャッシュバックでお得になりたい』『海外旅行保険が充実したクレジットカードが欲しい』という場合に、それ以外の場合はデビュープラスカードを選んでおけば間違いありません

良くも悪くも学生専用ライフカードの特徴はこの2つであるため、どちらの特典も興味がなければ発行する必要はありません。「とりあえず海外旅行で使えればいい」という程度なら不正利用に強いデビュープラスがいいでしょう。

また、キャッシュバック特典は卒業するとなくなりますので、社会人になっても使い続けることを考えているならデビュープラスカードがおすすめです。

【これが結論!】

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