三井住友カードの中で20代限定のゴールドカードが三井住友カード プライムゴールドです。
20代であれば、直接申込で発行したり、若年層向けの三井住友カードである三井住友カード デビュープラス(以下、デビュープラス)からのランクアップで手に入れることができます。
私自身もデビュープラスからの更新で三井住友カード プライムゴールドを手に入れました。
一方、ゴールドカードであるため年会費5,000円と少し高額。「年会費以上の価値はあるのかな?」と疑問に感じる人も多いはず。
そこで今回は、実際に利用者である私が使ってみて感じた三井住友カード プライムゴールドのメリット・デメリットを解説していきたいと思います。
三井住友カード プライムゴールドの特徴(メリット)
年会費 | 5,400円 初年度年会費無料 | |
---|---|---|
国際ブランド | VISA/MasterCard | |
旅行保険 | 海外/国内:5000万円(利用付帯) | |
ポイント | 1,000円⇒1P(ワールドプレゼントポイント) | |
マイル還元率 | ANA:0.3% |
- 20代限定のゴールドカード
- 国内空港ラウンジが無料で利用できる
- 国内一流旅館・ホテルでの割引特典あり
- ビジネスシーンで使っても恥ずかしくない
まずは三井住友カード プライムゴールドのメリットからまとめていきます。
ビジネスシーンで使っても恥ずかしくない
三井住友カード プライムゴールドは国内最大手のメガバンクも運営している三井住友のクレジットカードです。若年層向けのゴールドカードではありますが、ステータス性は年会費無料のクレジットカードよりも高め。
しかも、券面に小さく『PRIME』と記載されているだけですので、パッと見は三井住友カード ゴールドと一緒です。
三井住友であれば上司や取引先の人の前で出しても「おいwなんだそのカードは?w」とバカにされることはありませんし、知らないうちに悪印象を与える心配もありません。
特に年齢が高い人ほどクレジットカードのステータスを気にする傾向にあります。営業職など他社の人物と関わる機会が多い人ほどプライムゴールドとの相性がいいです。
実際に私もステータス性を重視して三井住友のクレジットカードを発行しました。「さすがに社会人にもなって楽天カードしか持ってないのは恥ずかしいよな…」と考え始めたのがきっかけです。
人前で出すことはたまにしかありませんが、それでも持っていると安心感があります。
国内空港ラウンジが無料で利用できる
ゴールドカード以上のクレジットカードには空港ラウンジを無料で利用できる特典が付帯されています。
空港ラウンジとは…
空港内に用意されている特定の会員向けラウンジのこと。フリードリンクや軽食、ソファ、無料Wi-Fi、充電コンセントなど、普通の待機所にはない様々なサービスを利用し、搭乗までの時間をゆっくりと過ごすことができます。
三井住友カード プライムゴールドで利用できる空港ラウンジは以下の通り。
北海道 | 新千歳空港、函館空港 |
---|---|
東北 | 青森空港、秋田空港、仙台国際空港 |
中部 | 新潟空港、富山空港、小松空港、中部国際空港 |
関東 | 成田国際空港、羽田空港 |
近畿 | 伊丹空港、関西国際空港、神戸空港 |
中国 | 岡山空港、広島空港、米子空港、山口宇部空港 |
四国 | 徳島空港、高松空港、松山空港 |
九州 | 福岡空港、北九州空港、長崎空港、大分空港、熊本空港、鹿児島空港 |
沖縄 | 那覇空港 |
海外 | ダニエル・K・イノウエ国際空港 |
国内メインですが、旅行好きであれば持っていて損はありません。
国内一流旅館・ホテルでの割引特典あり
Relux(リラックス)という一定水準を超えたホテル・旅館に特化した宿泊予約サイトがあります。三井住友カード プライムゴールドをはじめ、三井住友のクレジットカードを持っていると、Relux内にあるホテル・旅館を5%割引(初回は7%割引)で利用することができます。
Reluxで取り扱っているホテル・旅館は一般的なビジネスホテルと比べると宿泊料金が高め。普段と違う特別な体験ができるとはいえ、抑えられるところは抑えたいですよね?
割引特典を利用する方法もクーポンコードを入力するぐらいの非常にシンプルなものとなっており、「ハイシーズン(混雑期)は利用できない」といった制限もありませんので、使い勝手も◎。
しかも、Reluxは常に宿泊料金の5%をRelux内のポイントとして貯めることができるため、優待割引の5%とあわせると常時10%お得になる計算になります。これはめちゃくちゃ強力。
『宿泊予約サイト × クレジットカード』の合わせ技の中でもトップレベルの還元率です。
高額な海外旅行保険を付帯している
三井住友カード プライムゴールドに付帯された海外旅行保険の内容は以下の通り。
項目 | 補償金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 5,000万円(1,000万円までは自動付帯) |
傷害治療補償 | 300万円 |
疾病治療補償 | 300万円 |
救援者費用 | 500万円 |
賠償責任 | 5,000万円 |
携行品損害 | 50万円 |
特に重要度の高い『傷害治療補償(ケガの治療費を補償)』と『疾病治療補償(病気の治療費を補償)』の項目が300万円まで補償されているのは評価できます。
ちなみに、ゴールドカードの一般的な補償額が200万円です。
また、家族カードも同様の補償額で海外旅行保険を利用することができますので、夫婦で海外旅行へ行くときにも役立ってくれます。
三井住友カード プライムゴールドのデメリット
ポイント還元率はそこまで高くない
クレジットカードの魅力の1つに『ポイント』がありますが、三井住友カード プライムゴールドのポイント還元率は高くありません。1,000円利用ごとに1ポイント貯まり、貯まったポイントは1ポイント=0.3円~0.5円のモノに交換できます。
なぜ0.3円~0.5円の幅があるのかというと、交換後のモノの価値によって還元率が変わるからです。
例えば、同じ1ポイントからの交換でも
- ANAマイル:1ポイント ⇒ 3マイル(還元率0.3%)
- 楽天ポイント:1ポイント ⇒ 5ポイント(還元率0.5%)
といった感じになります。
年会費無料の楽天カードやJCB CARD Wなどは常にポイント還元率1.0%を超えていることを考えると、高くても還元率0.5%ほどしかないのは三井住友カード プライムゴールドのデメリットだと言えます。
ただ、三井住友カード プライムゴールドもそうですが、ゴールドカードはポイントの貯まりやすさよりもステータスやサポート力、優待特典を重視しています。カード選びの際はどちらを優先するかで選択するといいでしょう。
マイル還元率は0.3%と低め
三井住友カード プライムゴールドで貯めたポイント(ワールドプレゼントポイント)は以下のマイルに交換することができます。
交換マイル | 交換レート | 最低交換数 | マイル還元率 |
---|---|---|---|
ANAマイレージ | 1P ⇒ 3マイル | 100ポイント | 0.3% |
ミッレミリアマイレージ | 1P ⇒ 3マイル | 200ポイント | 0.3% |
クリスフライヤーマイレージ | 1P ⇒ 3マイル | 100ポイント | 0.3% |
エグゼクティブクラブAvios | 1P ⇒ 3マイル | 200ポイント | 0.3% |
フライングブルーマイレージ | 1P ⇒ 3マイル | 200ポイント | 0.3% |
イースタンマイルズポイント | 1P ⇒ 3ポイント | 200ポイント | 0.3% |
還元率は全て0.3%。残念ながら、お世辞にもマイルが貯まりやすいとは言えません。
三井住友とANAが提携しているANAカードであれば最低でも還元率0.5%でANAマイルを手に入れますし、年間6,000円手数料を支払えばマイル還元率1.0%にまで引き上げることも可能です。ANA以外のマイルに変えられない縛りはありますが、メリットの方が大きい場合がほとんどでしょう。
もし本気でマイルを貯めるのであれば、マイルの貯まりやすいクレジットカードがおすすめです。
サポートデスクは24時間対応だが、実際は繋がらないことも多い
以前、何の連絡もなくカードが利用停止されていたことがあります。仕事関係の諸々の支払いがストップしてしまったので、この点で少し怒りはありましたが、「まあまあ」と自分を抑えサポートデスクに連絡をしました。
24時間対応と聞いていたので期待していましたが、なんと繋がったのは自動音声のガイダンス。
「カードが使えない人は1のボタンを、それ以外の人は2を押してください」といった面倒な指示に従い、やっとサポートに繋がったと思ったら「ただいま込み合っています。しばらく経ってから再度お電話ください」とのこと。
急いでカードを復活させなければならないのに繋がらないのは相当なストレスでした。
結局、1時間後に再度連絡をすると繋がりました。
実際に電話で対応していただいた方は感じもよく、「大変申し訳ございませんでした。こちらの手違いで○○様の方には何も問題はございません。」と謝罪され、繋がってからは5分ほどでカードが復活したので怒りは収まりましたが、『サポートデスクが常に使えるものでもない』と認識を変えるきっかけになりました。
頻繁にサポートデスクを利用する人は少しストレスを多く感じるかもしれません。もし手厚いサポートが必要であれば、年会費以上のゴールドカードがおすすめです(個人的にはアメリカン・エキスプレス・カードが柔軟に対応してくれるのでおすすめ)。
年会費は20代向けゴールドカードの中で高め
三井住友カード プライムゴールドはゴールドカードの中でも比較的年会費が高いです。年5,000円(税別)であり、初年度に関しては無料。
さらに、以下の条件をクリアすることで年会費を下げることも可能です。
割引1 | カードご利用代金WEB明細書サービスのご利用で翌年度年会費最大1,000円(税別)割引 |
---|---|
割引2 | マイ・ペイすリボをお申し込み+ご利用で年会費半額 |
それぞれの割引特典が適用されれば最大で年会費1,500円(税別)にまで引き下げることができます。年会費1万円以上のゴールドカードも珍しくありませんから、この価格帯で所有できるのはありがたいです。
ただし、一つ注意点があります。
年会費の割引額を考えると『割引2』を適用させたいところですが、マイ・ペイすリボは『リボ払い*1』であるため適用は厳しめ。
一方、WEB明細書サービスはネット上で明細を見られるサービスですので、適用は簡単です。
よって、実際の年会費は4,000円(税別)が妥当でしょう。
では、三井住友カード プライムゴールドと似たクレジットカード(若年層向けのゴールドカード)を比較してみましょう。
カード名 | 年会費 | ポイント還元率 |
---|---|---|
三井住友カード プライムゴールド | 初年度:無料 2年目以降:1,500円~5,000円(税別) | 0.5% |
JCB GOLD EXTAGE | 初年度:無料 2年目以降:3,000円(税別) | 0.5% |
楽天ゴールドカード | 2,000円(税別) | 1.0% |
MUFGカード ゴールド | 初年度:無料 2年目以降:1,905円(税別) | 0.5% |
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD | 1,806円(税別) | 1.0% |
仮に年会費を4,000円にできたとしても、一番年会費のかかる若年層向けゴールドカードであることには違いありません。
まとめ
私が使っている感じ、三井住友カード プライムゴールドにこれといったデメリットは感じません。そもそも『ポイントを貯めるために持っていない』というのが最大の理由です。
三井住友カード プライムゴールドは仕事関係(出張など)でカード決済が必要になったとき、空港ラウンジを使うとき、Reluxで宿泊予約をするときに使うことを目的としているため、私と同じような目的で使いたい場合は発行して損はありません。
また、ポイントの貯まりやすさに関しても、サブカードとしてポイントの貯まりやすいクレジットカードを保有することで解決できます。私自身、楽天カードとJCB CARD Wを予備に持っており、状況にあわせて使い分けています。
おそらく三井住友カード プライムゴールドに興味を持っている方は、正社員として働いており、将来的には仕事面において重要な役職を渡される人物であったり、独立されるような方だと思いますので、世間的にも信用度の高い三井住友カードを保有&育てておくのは悪くありませんよ。
また、これから直接申し込みで三井住友カード プライムゴールドを発行する場合は、一度『審査』についても確認しておきましょう。以下のページでは審査合格に必要な条件をご紹介しています。
また、現在デビュープラスを使っており、更新後にプライムゴールドとクラシック(三井住友カード 一般)のどちらにしようか迷っている場合は、以下のページもあわせてご覧ください。
三井住友カード プライムゴールドのスペック
カード名 | 三井住友カード プライムゴールド | |
---|---|---|
カードデザイン | ||
申込資格 | 年齢20歳~29歳 | |
年会費 | 5,000円(税抜) 初年度年会費無料 | |
家族カード | 1000円(税抜)/1枚(1枚目無料) | |
ETCカード | 500円(税抜) | |
発行期間 | 最短3営業日 | |
国際ブランド | VISA、MasterCard | |
マイル | ANAマイル:0.3%、JALマイル:× | |
海外旅行保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 5000万円(1,000万円までは自動付帯) |
傷害治療補償 | 300万円 | |
疾病治療補償 | 300万円 | |
救援者費用 | 500万円 | |
賠償責任 | 5,000万円 | |
携行品損害 | 50万円 | |
国内旅行保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 5000万円 |
入院保険金日額 | 5000円 | |
通院保険金日額 | 2000円 | |
手術保険金 | 20万円 | |
ショッピング保険 | 300万円 | |
電子マネー | iD、PiTaPa、WAON、iD(携帯)、Visaのタッチ決済 | |
ポイント還元率 | 0.5% |
*1:1 | リボ払いとは、毎月、自分の設定した金額だけを支払える支払い方法です。例えば、1ヶ月に5万円利用しても、支払い額を3万円に設定していれば、その月の支払いは3万円に、残りの2万円は翌月の支払いとなります。支払いの負担を軽減できるメリットがありますが、一方で支払いを先延ばしにするほど利息が発生しますので、使いすぎには注意が必要です。 |
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