JCB CARD Wのメリットの1つに『ポイントの貯まりやすさ』がありますが、完全に納得できるレベルで理解できている人は少ないかと思います。
ポイント還元率だけで見ても、『1.0%』と書かれていることもあれば『2.0%』と書かれていたり、逆に『0.5%』と書かれていたりして混乱してしまいますよね?
また、『Amazonではポイント4倍』『セブンイレブンではポイント3倍』など、提携店ごとのポイントアップ倍率の話も出てくるため、話は非常に複雑なっていきます。
私自身、JCB CARD Wを発行する前の下調べで苦労したので気持ちはわかります。
そこで、このページではJCB CARD Wのポイントだけに焦点を当てた徹底解説を行っていきます。『そもそもJCB CARD Wで貯まるポイントは何なのか?』といった超基本的な部分から解説していますので、初心者の方もぜひ参考にしてください。
JCB CARD Wのポイントに関する基礎知識
貯まるポイントはOkiDokiポイント
まずJCB CARD Wで貯まるポイントの話から。
クレジットカードで貯められるポイントはクレジットカードごと*1に異なり、JCB CARD Wの場合はOkiDokiポイントが貯まります。
↑OkiDokiポイントのロゴ↑
OkiDokiポイントはJCBが提供するポイントであり、JCB一般カードやJCB CARD EXTAGE、JCBゴールドなどJCBが発行元のクレジットカードで貯めることができます。
貯まるタイミング
どのようなときにOkiDokiポイントが貯まるのでしょうか?
- JCB CARD Wで決済をしたとき
- JCB CARD Wを登録したQUICPayで決済したとき
簡単に言うとJCB CARD Wで決済するとポイントが貯まります。
セブンイレブンで飲み物を買うとき、Amazonのカード決済に利用したとき、毎月の携帯料金の支払いに使ったとき、会社の飲み会幹事として居酒屋で支払いをしたとき、どんな場所でJCB CARD Wさえ使えばポイント付与の対象です。
ポイントの貯まり方
毎月15日から翌月15日までの1ヶ月間に利用した金額に対し、1,000円ごとに2ポイント貯めることができます。例えば、月に10万円使ったとしたらOkiDokiポイントは200ポイント(10万 ÷ 1,000 × 2)貯まる感じですね。
あくまでも利用金額の総額に対してポイントが付与されますので、100円や200円など少額の決済もムダになることはありません。コンビニでの利用もしっかりとポイントが貯められます。
また、JCB CARD Wは『JCB ORIGINAL SERIES』と呼ばれる提携店で利用すると、ポイントが2倍~10倍で貯めることができます。詳しくは『JCB CARD Wのポイント2倍や3倍などの考え方』の項目で解説していますので、あわせてご覧ください。
ポイント対象外となるものは?
ポイント対象外となるものの一つに『電子マネーへのチャージ』があります。
例えば、JCB CARD Wを使ってSuicaに5,000円分チャージしたとしても1ポイントも貯まりません。
楽天Edyやnanacoなどのチャージもポイント付与の対象外です。
公式サイトにもポイント付与の対象外となるケースが記載されていますので、ここでも引用&まとめておきます。
【ポイント付与の対象外】
- 年会費
- ショッピングリボ払い・分割払い・スキップ払い手数料
- キャッシング1回払い(国内・海外)ご利用分
- キャッシングリボ払いご利用分
- カード再発行手数料
- 遅延損害金
- Edyチャージご利用分
- モバイルSuicaチャージご利用分
- SMART ICOCAチャージご利用分
- 募金
- JCBタクシーチケット発行手数料
- 「J-Basket」サービス年会費
- nanacoチャージご利用分
- おさいふPontaチャージご利用分
- 旅プリカチャージご利用分
- JCBプレモカードチャージご利用分
- JCBプレモデジタル(ギフティプレモを含む)チャージご利用分
- au WALLETプリペイドカードへのauかんたん決済チャージご利用分
- ANA JCBプリペイドカードチャージご利用分
ポイントの使い道
OkiDokiポイントは他社ポイントや電子マネー、商品など様々なアイテムと交換することができます。
どのアイテムに交換するかによってお得度は変化しますので、価値の高いアイテムに交換することがポイントの上手な使い方だと言えます。
OkiDokiポイントで交換できるアイテムと交換レートは以下の通り。
交換先 | 交換レート | 最小交換単位 | 還元率 |
---|---|---|---|
nanacoポイント | 1P⇒5P | 200P | 0.5% |
WAONポイント | 1P⇒5P | 200P | 0.5% |
ビックポイント | 1P⇒5P | 200P | 0.5% |
ビッグネットポイント | 1P⇒5P | 200P | 0.5% |
ジョーシンポイント | 1P⇒5P | 200P | 0.5% |
ベルメゾン・ポイント | 1P⇒5P | 200P | 0.5% |
セシールスマイルポイント | 1P⇒5P | 200P | 0.5% |
JCBトラベルでの利用 | 1P⇒5円分 | 200P | 0.5% |
JCBギフトカード | 1050P~⇒5000円分~ | 1050P | 約0.48%~ |
東京ディズニーリゾート・パークチケット(1名分) | 1600P⇒1枚 | 1600P | 約0.47% |
Amazonプライム年会費 | 1100P⇒4900円分 | 1100P | 約0.45% |
JCBプレモカード | 670P⇒3000円分 | 670P | 約0.45% |
ハーゲンダッツ ギフト券4枚 | 700P⇒4枚 | 700P | 約0.42% |
USJスタジオ・パス(1名分) | 1850P⇒1枚 | 1850P | 0.41%~ |
楽天ポイント | 1P⇒4P | 200P | 0.4% |
Tポイント | 1P⇒4P | 500P | 0.4% |
dポイント | 1P⇒4P | 200P | 0.4% |
au WALLETポイント | 1P⇒4P | 200P | 0.4% |
カエトクカード | 1P⇒4円分 | 200P | 0.4% |
Amazonでの利用 | 1P⇒3.5円分 | 1P | 0.35% |
QUOカード | 850P⇒3000円分 | 850P | 0.35% |
スターバックスカード | 650P⇒2000円分 | 650P | 約0.31% |
ドトール バリューカード | 650P⇒2000円分 | 650P | 約0.31% |
コメカ | 650P⇒2000円分 | 650P | 約0.31% |
モスカード | 650P⇒2000円分 | 650P | 約0.31% |
マックカード | 650P⇒2000円分 | 650P | 約0.31% |
KFC CARD | 650P⇒2000円分 | 650P | 約0.31% |
ユニクロギフトカード | 950P⇒3000円分 | 950P | 約0.31% |
iTunesカード | 500P⇒1500円分 | 500P | 0.3% |
楽天Edy | 1P⇒3円分 | 200P | 0.3% |
JALマイル | 1P⇒3マイル | 500P | 0.3% |
ANAマイル | 1P⇒3マイル | 500P | 0.3% |
ANA SKY コイン | 1P⇒3コイン | 500P | 0.3% |
スカイマイル | 1P⇒3マイル | 500P | 0.3% |
キャッシュバック | 1P⇒3円分 | 1P | 0.3% |
具体的にはnanacoポイントやWAONポイント、ビックポイントなど還元率0.5%のアイテムに交換するのが一番お得です。
ただ、欲しいものを人によって変わってくるかと思いますので、お得度にこだわらず自分の使いたいものに交換するのも正解です。
私の場合だと、年に1回東京ディズニーリゾートのパークチケット2名分と交換し、その他はAmazonの利用料金として1ポイント=3.5円分として消費することが多いです。
ポイント還元率の考え方
ポイント還元率は上記の表でいうところの『還元率』の項目にあたります。
『nanacoポイント』を例に見ていきましょう。
OkiDokiポイントからnanacoポイントに交換すると、1ポイント ⇒ 5ポイントで交換することができます。
JCB CARD Wは1,000円利用ごとにOkiDokiポイントが2ポイント貯まりますので、実質1,000円利用ごとにnanacoポイントが10ポイント貯まる計算になります。
nanacoポイントは1ポイントあたり1円でセブンイレブンで使用することができますので、最終的には1,000円利用ごとに10円が還元されていることになります。
よって『還元率は1.0%』となるわけです。
ただ、ここまでの解説でも分かるようにJCB CARD Wにポイント還元率を1.0%にするためには、上記表の還元率0.5%のアイテムに交換しなければなりません。
OkiDokiポイントをTポイントに交換すると1ポイントあたり4ポイントにしか交換できませんので、最終的なポイント還元率は0.8%になります。
Amazonの利用代金として使う場合は1ポイントあたり3.5円での消費ですので、ポイント還元率は0.7%です。
Webサイトで紹介されているクレジットカードのポイント還元率は『一番還元率の高い場合』を表記しているケースが一般的です。今後のカード選びの際は『自分の交換したいアイテムが還元率の高い使い道か?』という部分に注意しながら選ぶと、発行後もお得にカードを使いこなすことができますよ。
JCB CARD Wのポイント2倍や3倍などの考え方
JCB CARD WはJCB ORIGINAL SERIESパートナーと呼ばれる提携店で利用すると、ポイントが2倍~10倍になります。
しかし、この『2倍』や『3倍』の仕組みが少しややこしいです。
まず間違えてはいけないのは『JCB CARD Wのポイントがそのまま2倍や3倍になるわけではない』ということ。
例えば、JCB CARD Wは1,000円 = 2ポイント貯まりますが、ポイント2倍の提携店で使ったからと言って1,000円 = 4ポイントになるわけではないということです。
正解は以下の考え方。
基準はJCB一般カードのポイント還元率『0.5%(1,000円=1ポイント)』であり、この基準から何ポイント足されたか?というのが表記された倍率になります。
例えば、セブンイレブンでの利用はポイント3倍であるため、JCB一般カードでは1,000円=1ポイントのところ1,000円=3ポイントで貯まります。
増えたポイントは1,000円あたり『2ポイント』。
では、JCB CARD Wの場合はどうかというと、もともと1,000円=2ポイント貯まるため、追加された2ポイントとあわせて1,000円=4ポイント貯まる計算になります。
公式サイトでは『ポイント3倍』と表記されていますが、実際には2倍ですよね?
ここが少しややこしい部分なのですが、他の提携店でのポイント倍率に関しても同じ考え方ですので、『何ポイント足されているのか?』を考えながら計算してみてください。
【結論】JCB CARD Wは本当にお得なの?
JCB CARD Wのポイント還元率は1.0%、一般的なクレジットカードの平均ポイント還元率は0.5%ですので、JCB CARD Wはお得なクレジットカードだと言えます。
年会費も無料ですから、発行したほとんどの人が手軽にお得に使うことができます。
逆にお得になるのが難しい人は『提携店を全く使わない』『ポイントの使い道で欲しいものが一つもない』という人です。
やはりクレジットカードは提携店でのポイントアップが美味しくポイントを貯めるコツですから、提携店を全く使わないのであれば『普通レベルのお得なクレジットカード』だと言えます。他のポイント還元率1.0%のクレジットカードを発行してもお得度は変わらないので、JCB CARD Wを選ぶ理由がなくなります。
また、仮にたくさんポイントを貯めても使い道がなければ有効期限切れ*2になってしまうだけですので、この場合もJCB CARD Wを発行する意味はないでしょう。
逆に、これらに該当しなかったり、「とりあえず普通に使えてポイントもそこそこ貯まるやつが欲しい」ぐらいのカジュアルさであればJCB CARD Wほど最適なクレジットカードはないでしょう。
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