韓国含め海外旅行ではクレジットカードが必須と言われています。
しかし、クレジットカードを持っていなかったり、そもそも高校生で年齢的に発行できない人は「現金だけで旅行するとどんなトラブルが起きるんだろう…」と不安になりますよね。
このページでは、現金だけでは困るデメリット3つ、得するメリット2つを紹介した後、
- クレジットカードを発行するべきなのか?
- クレジットカードを発行できない人はどうすればいいのか?
といった話まで詳しく解説していきます。
韓国で現金を使うメリット・デメリット
まずは韓国旅行で現金を使うメリット・デメリットを見てみましょう。
【メリット】
- 現金を渡すだけでいいので、普段の生活と同じような支払いで安心する
- 友人と割り勘のときに支払いでモメない
【デメリット】
- 手数料の関係でクレジットカードよりも2%~6%ぐらい損する
- スリや置き引きにあったときにお金が返ってこない
- 両替の場所を探すのが面倒
メリット1.現金を渡すだけでいいので、普段の生活と同じような支払いで安心する
現金で支払えば日本で払っているような感じでいいので、韓国語が分からない人でも安心して決済できるのではないでしょうか。
「サインしてください」「現地通貨決済と日本円決済どちらがいいですか?」と韓国語で聞かれてもとまどってしまいそうなイメージがありますしね(実際は身振り手振りでなんとなくわかるんですけど)。
メリット2.友人と割り勘のときに支払いでモメない
また、友人や恋人と旅行へ行く場合は食事代などを割り勘にすることもあるかと思います。
その場合はクレジットカードでの支払いだと少し面倒ですね。割り勘分の現金をちょうど持っているかも分かりませんし、「カードのポイント分だけ得してるじゃん」なんて知り合いの意外とケチな面を見てしまうかもしれません(笑)
こういったトラブルを起こさないためにも、旅行中に共通の財布を作っておき、その中に全員で一定のお金を入れて使うようにしておけばいいでしょう。そうすれば個人的な買い物だけカードで支払えて、トラブルが起きることなくお得に旅行が楽しめます。
デメリット1.手数料の関係でクレジットカードよりも2%~6%ぐらい損する
現金の方が2%~6%ぐらい損をするのは両替手数料が3%~8%ぐらいかかるからです。クレジットカード決済手数料は1.6%なので、全体で2%~6%ぐらい現金の方が損をしてしまうわけです。
1万円使えば200円~600円、5万円使えば1,000円~3,000円の差。この手数料はかなり頭を悩ませますね。
ちなみに日本円から韓国ウォンへの両替は「日本国内」と「韓国国内」のどちらでもできますが、日本国内の両替は韓国内の両替の2倍ぐらい手数料がかかります。
Wikipediaの大韓民国ウォンのページにも、両替に関して以下のような文章が記載されるほど。
また、日本で両替を行うと、韓国で両替を行うよりも顧客にかなり不利な為替レートになるのが通例である。
クレジットカード支払いをメインで考えていても電車賃などのために少し現金を用意するのが基本ですが、そのときに間違って日本で両替しないようにしましょう。
デメリット2.スリや置き引きにあったときにお金が返ってこない
韓国で日本人観光客があいやすい犯罪と言えば「スリ」と「置き引き」です。屋台街やショッピングモールなど人が多い場所で頻発しています。
2.日本人の被害・トラブルの例
主な犯罪被害やトラブルの事例は以下のとおりです。
(1)窃盗(置き引き・スリ)
○食事中やホテルや空港でのチェックイン等の手続のため,一時的に所持品から目を離したすきに置き引きに遭う。
○駅,市場,繁華街などでスリの被害に遭う。
○サウナのロッカーやクラブ等の手荷物預所にカバン等を預けたところ,盗難に遭う。(2)わいせつ
○チムジルパン(韓国式サウナ)で仮眠中に胸や体を触られる。
○SNSや現地で知り合った男性と飲酒をしたあと,カラオケボックスなどで体を触られる。(3)強盗
○深夜,人通りが少ない路上で,所持品を強奪される。(4)暴行傷害事件
○飲食店で隣の客とトラブルとなり殴られる,または殴ってしまう。
○交通上のトラブルから暴行を受ける。(5)詐欺・ぼったくり
○飲食店で法外な料金を要求される。
○カジノで知り合った日本人・外国人に遊興費を借りたところ,法外な利息を付加した金額の返金を求められる。
○ネット上で知り合った韓国人にアイドルグループのチケット入手などの名目で送金したが,その後,連絡が取れなくなる。(6)その他のトラブル
○「日本語はわからないだろう」との安易な考えから,街中での不用意な会話が原因でトラブルになってしまう。
○乗降口で電車等を待っていたら,他人が前に割り込み,口論になる。(7)コールバン・違法タクシーによるトラブル
ジャンボタクシー(JUMBO TAXI)に酷似した「コールバン」(貨物営業車)を利用した際に,降車時に法外な料金を請求されたといったトラブルが報告されている。
現金だと盗まれた場合に1円も返ってきませんが、クレジットカードだと盗難に気付いた時点でカード会社に連絡すれば利用を止めてもらえますし、不正利用にあっても全額返金してもらえるケースがほとんどなので、損をする確率がかなり低いです。
しっかりと対策をして、常に警戒しておけば被害にあうことも少ないでしょうが、ずっと周囲に気を配っておくのは疲れます。「落ち着いて旅行を楽しめる」というのもクレジットカードのメリットなのかもしれません。
デメリット3.両替の場所を探すのが面倒
現金だと手持ちが足りなくなったっ場合に両替所を探す必要がありますが、これが結構大変。空港やホテルの両替所は手数料が高いですし、街中の両替所は必ずしも立地のいい場所にあるわけではないので探すのが面倒です。
一方、クレジットカードなら街中のどこにでもあるATMから一定の手数料(100円~200円)で現金を引きだせるので、利便性の面でもカードの方が上回っています。
労力の節約にもつながります。
韓国でクレジットカードを使うメリット・デメリット
では、韓国旅行でクレジットカードを使うメリット・デメリットには何があるのでしょうか?
【メリット】
- 現金で支払うよりもお得
- 手持ちがなくなってもキャッシングができるから安心
- 多額の現金を持ち歩かなくすむ
【デメリット】
- サインを書いたり暗証番号を入力する手間がかかる
- クレジットカードが使えない場合もある
- 日本円決済だと手数料が上乗せされる
メリット1.現金で支払うよりもお得
韓国でクレジットカードを使う最大のメリットは「お得になるから」です。上記で説明したように、カードで支払った方が2%~6%ぐらいお得になります。
さらに、クレジットカードによってはお店での割引優待が付いているものもあります。
例えば、OIOI(マルイ)のクレジットカードで有名なエポスカードなら韓国ロッテ免税店で5~10%割引になりますし、JCB CARD Wなら有名スパ「SPA1899」で10%割引、ソウルシティツアーバスで10%割引など飲食店からスパ、免税店、レジャー関係まで様々なものが割引価格で利用できます。
しかも、これらは優待割引の付いたクレジットカードで決済したり、会員専用クーポンサイトをスマホで見せてカードで決済するだけで割引が適用されるので、とても簡単です。
メリット2.手持ちがなくなってもキャッシングができるから安心
手持ちがなくなってもクレジットカードのキャッシング機能を使えば現金をすぐに用意できるのもメリット。
日本だと「キャッシングは危ないもの」といわれていますが、借りすぎたら危ないだけなので、1万円や5万円ぐらい借りたところで利息もほとんど付かないので安心してください。
利息は「どれぐらい借りたか?」「完済までにどれぐらいかかるか?」によって変動しますが、5万円以下のキャッシングなら翌月に完済すれば利息は200円以下に収まります。
関連記事:【保存版】韓国のATMでキャッシングする方法・手順【韓国語が分からなくてもOK】
メリット3.多額の現金を持ち歩かなくすむ
クレジットカードを持つメリットには『多額の現金を持ち歩かなくすむ』というのもあります。
2019年12月現在のレートは「1円=約11ウォン」なのですが、10万円両替すれば110万ウォン持ち歩くことになります。それだけ多額のお金をお財布に入れて旅行するのはちょっと不安ですよね。
かといって、2万円や3万円ぐらいだと「万が一のときに…」と考えると心細くなりますよね。
韓国の物価は日本とほとんど変わりませんし、何ならコンビニはちょっと高くない?という感じなので、2泊でもだいたい1~2万円使います。そこにお土産や化粧品を買ったり、いろいろ観光していると4万円、5万円とどんどん手持ちのお金が多くなってしまいます。
関連記事:韓国旅行に必要な現金はいくら?今の物価を見ながら目安を解説【二泊三日のケースあり】
「手持ちが多くなくて済む」というは精神的にはかなり楽なので、心配性の人ほどクレジットカードで支払うようにした方が楽しく旅行できるはずですよ。
デメリット1.サインを書いたり暗証番号を入力する手間がかかる
デメリットはサインや暗証番号を入力する手間がかかること。普段は現金で支払いをしてると、ちょっと手間に感じるかもしれませんね。
ただ、韓国はカード社会なので決済自体はすぐに終わります。店員も慣れているので、スッと暗証番号を入力する端末を差し出してきます。サインで決済することはほとんどありません。
カードを店員に渡してポチポチっと4桁の番号を入力するだけなので、慣れれば現金よりも早く決済が終わりますよ。
デメリット2.クレジットカードが使えない場合もある
電車や屋台などではクレジットカードが使えないこともあります。
ただ、カードを使えないことを考えて現金を用意しておくのは海外旅行の基本なので、こちらも特に大きなデメリットにはならないかもしれませんね。
デメリット3.日本円決済だと手数料が上乗せされる
クレジットカード支払いの場合、決済方法が「現地通貨決済」と「日本円決済」の2種類があります。
分かりやす言うと「ウォンで払う?」「日本円で払う?」ということですね。
現地通貨決済の場合はカードの手数料(約1.6%)だけがかかります、日本円決済だと手数料が3~5%上乗せされます。上乗せされた手数料はお店の利益となります。
どちらの決済にするかは店員に聞かれるのが一般的ですが、たまに勝手に日本円決済にされてしまうことがあるので、聞かれなかったら必ず現地通貨決済にするよう伝えましょう。
カードを渡す時に「ウォン チュセヨ(ウォンでお願いします)」と言えば間違いなく現地通貨決済にしてもらえます。
また、明細書に日本円が表示されていると日本円決済になっているので、この場合もサイン前に現地通貨決済に変えてもらうようにしましょう。
韓国旅行にクレジットカードは必須
クレジットカードを持たずに韓国へ行くと起こるトラブルをまとめると、
- 手数料で2%~6%損をする
- スリや置き引きに対する補償がない
- ホテルで大量のデポジットを用意する手間がかかる
- 両替に時間がかかり、大切な旅行の時間がムダになる
- 大量の現金を持ち歩くことになり防犯面でのリスクが高まる
となります。お金は損しますし、旅行中の心配事も増やすことになるため、正直メリットよりも圧倒的にデメリットの方が大きいです。
もし、あなたが18歳以上であれば、旅行出発前に少なくとも1枚はクレジットカードを発行しておくようにしましょう。
最近は年会費無料のクレジットカードでも、韓国で決済に使うと驚くほどお得になれる特典を付帯したものもあります。そういったカードを有効に使うことで、より韓国旅行を上手に楽しむことができます。
【おすすめカードの詳細はこちら】
高校生はプリペイドカードを持っていこう
クレジットカードは高校生を除く18歳以上しか発行することができませんので、高校生(または中学生)ならプリペイドカードを発行しましょう。
プリペイドカードとは、あらかじめチャージした分だけ決済に使えるカードのこと。
クレジットカードのようにカード会社が利用者の代わりに建て替える必要がないため、審査なしで誰でも無条件で発行することができます。
使い方自体もクレジットカードと全く同じです。ショッピングや飲食店など、どこでも支払いに使うことができます。
クレジットカードとは違って、旅行前にチャージする手間がかかったり、チャージ金額を全て使い切ってしまうと使えない(または日本にいる両親にチャージ手続きをしてもらう)デメリットがありますが、現金だけで旅行するよりかはマシです。
プリペイドカードも無料で発行することができますので、必ず1枚は発行しておきましょう。
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