ANAに特化したダイナースカードがANAダイナースカードです。利用金額100円ごとに1マイル貯まるだけではなく、ANAカードマイルプラス提携店であればさらに100円=1マイル追加。しかも、通常のダイナースカードであれば発生するマイル移行手数料6,000円も無料になります。
『ダイナースカードをよりANAマイルが貯まりやすいように特化した』というシンプルな特徴を持っていますので、今ダイナースカードを使っていて「そういえば頻繁にANAに乗るな」という場合は発行する価値が十分にあります。
ANAダイナースカードの特徴(メリット)
年会費 | 27,000円 | |
---|---|---|
国際ブランド | DinersClub | |
旅行保険 | 海外/国内:最高1億円(利用付帯) | |
ポイント | 100円=1P(ダイナースクラブリワードポイント) | |
マイル還元率 | ANA:1.0%以上 |
- ANA航空券購入でマイル還元率2.0%に!
- ANAマイルへの移行手数料が無料
- 楽天Edyチャージも200円=1マイル貯まる
- 入会・継続ボーナスマイルや区間基本マイルが追加でもらえる
- 世界中の空港ラウンジが無料で利用可能に
ANA航空券購入でマイル還元率2.0%に!
ANAダイナースカードは100円利用ごとにダイナースクラブリワードポイントが1ポイント貯まり、貯まったポイントを1ポイント=1マイルでANAマイルに交換することができます。マイル還元率にすると1.0%です。
さらに、ANA航空券や機内販売などANAグループで利用は100円=1マイルで直接マイルをもらうことができるため、トータルで100円=2マイル(1ポイント + 1マイル)でANAマイルを貯めることが可能です。マイル還元率にすると2.0%。非常に強力です。
東京~ハワイ間の平均運賃が往復1人15万円とすると、夫婦での旅行でもらえるマイルは6,000マイル(30万円分)。6,000マイルあればローシーズン&レギュラーシーズンの東京~大阪間の航空券と交換できますし、ショッピング利用などでもう1,000マイル追加すれば、東京~沖縄間の航空券と交換できます。
ANAマイルへの移行手数料が無料
実はダイナースクラブリワードポイントからANAマイルへの交換は普通のダイナースクラブカードでも可能です。還元率も1.0%と同じ。
しかし、ANAマイルへの移行手数料として年会費6,000円(税別)が上乗せされてしまうデメリットがあります。
一方、ANAダイナースカードではANAマイルへの移行手数料が無料となるため、余計な出費はありません。
ANAダイナースカード | ダイナースクラブカード | |
---|---|---|
年会費 | 27,000円 | 22,000円 |
ANAマイル移行手数料 | 無料 | 6,000円 |
トータル年会費 | 27,000円 | 28,000円 |
トータルで見るとANAダイナースカードの方が年会費は安く、コスパがいいと言えます。
入会・継続ボーナスマイルや区間基本マイルが追加でもらえる
ANAダイナースカードに入会すると2,000マイル、毎年の継続ボーナスとして2,000マイルと定期的にマイルを直接もらうことができます。
また、搭乗時の区間基本マイルは25%追加となります。
この特典はANAカードのゴールドカード以上なら付帯されている特典ではありますが、ダイナースクラブカードには付帯されていませんので、ダイナースクラブカードからの乗り換えを検討している方なら発行する価値は十分あると言えます。
楽天Edyのチャージでもマイルが貯まる
楽天Edyのチャージの際も200円=1マイルが自動的に貯まります。普通のダイナースクラブカードは対象外となっているため、この点もANAダイナースカードならではのメリットだと言えます。
普通のカード決済に比べるとマイル還元率は減ってしまいますが、「楽天Edyは使えるけどクレジットカードは使えない」お店もありますので、そういったお店でも無駄なくマイルを貯めたい時に利用するといいでしょう。
ちなみに、楽天Edyの支払いも200円=1マイルが自動的に貯まりますので、マイル還元率はカード払いの時と同じく1.0%です。
世界中の空港ラウンジを利用できる
ANAダイナースカードを含めダイナースカードは国内外850ヵ所以上の空港ラウンジを無料利用できる特典が付帯されています。空港ラウンジと言えばプライオリティ・パスが有名ですが、正直ダイナースカードを持っていればプライオリティ・パスは不要になるぐらい使い勝手がいいです。
国内に絞って空港ラウンジが利用できる空港の数を比較しても圧倒的にダイナースカード対象の方が多いです。
ダイナース | プライオリティ・パス | |
---|---|---|
北海道・東北 |
| – |
北陸 |
| – |
関東 |
| 成田国際空港 |
東海 |
| 中部国際空港 |
関西 |
| 関西国際空港 |
中国 |
| – |
四国 |
| – |
九州・沖縄 |
| 福岡空港 |
ANAダイナースカードのデメリット
ANAに乗った時に一番マイルが貯まりやすいわけではない
ANAダイナースカードでANA航空券を買うとマイル還元率2.0%になると解説しましたが、他のクレジットカードと比較すると一番貯まるわけではありません。
ANAダイナースカード | ANAワイドゴールド | ANAアメックス | ANAアメックスゴールド | ANAアメックスプレミアム | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 27,000円 | 14,000円 | 7,000円 | 31,000円 | 150,000円 |
マイル還元率 (ANA航空券購入時) | 2.0% | 2.0% | 2.5% | 3.0% | 3.5% |
マイル還元率 (通常利用時) | 1.0% | 1.0% | 1.0% | 1.0% | 1.0% |
マイル移行手数料 | 無料 | 無料 | 6,000円/年 | 無料 | 無料 |
ポイント有効期限 | 無制限 | 2年 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ANA航空券購入時のマイル還元率はANAアメックスプレミアムが一番高く、3.5%の還元率となります(年会費が15万円と飛び抜けて高いため、週1以上でANAを利用するか、マニアと呼べるぐらいANAが大好きな方でないと年会費以上の恩恵を受けられないのが難点ではありますが)。
ANAダイナースカードと同レベルの年会費で比較するならANAアメックスゴールドが選択肢に入るでしょう。マイル還元率3.0%まで引き上げられるため、ANAダイナースカードよりも1.0%も効率よくANAマイルを貯めることができます。
国内外の空港ラウンジ無料特典をはじめとしたダイナース関係の特典は使えなくなるものの、ANAマイルの貯まりやすさに特化させるのであれば、ANAアメックスゴールドの方が選択肢として正しいと言えます。
空港ラウンジの同伴者は有料
利用できる空港ラウンジの数が多いのは魅力的ですが、同伴者は基本的に有料(1,000円~2,500円/人)です。支払えない額ではありませんが、もし同伴者も無料にしたいならアメックスのクレジットカードがおすすめです。
国内の空港ラウンジに限りますが、同伴者1名も無料で利用できます。先ほど紹介したANAアメックスやANAアメックスゴールドも同伴者1名無料です。
まとめ
以上のメリット・デメリットをまとめると、
- ダイナースの特典が絶対に必要でANA搭乗が多い人
におすすめのクレジットカードだと言えます。ダイナースの特典というのは、空港ラウンジをはじめとしたダイナース特有のサービスのことです。
特にダイナースの特典に魅力を感じていないのであれば、年会費が安くてANA航空券購入時のマイル還元率が高いANAアメックスの方が効率的ですし、さらに高い年会費が出せるならANAアメックスゴールドやANAアメックスプラチナの方がANAマイルを貯めやすいです。
ANAダイナースカードは『ダイナースカードにANAマイルの貯まりやすさを追加したカード』というシンプルな作りになっていますので、ダイナースを愛用している人ほど年会費以上の恩恵を得ることができます。
ANAダイナースカードのスペック
カード名 | ANAダイナースカード | |
---|---|---|
カードデザイン | ||
申込資格 | 27歳以上 本人に安定した継続的な収入のある方 | |
年会費 | 27,000円 | |
家族カード | 6,000円/1枚 | |
ETCカード | 年会費無料 | |
発行期間 | 通常2~3週間 | |
国際ブランド | DinersClub | |
マイル | ANAマイル | 100円=1ポイント=1マイル(ショッピング利用時) 100円=2ポイント=2マイル(ANAグループ利用時) |
海外旅行保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 1億円(5,000万円まで自動付帯) |
傷害治療補償 | 300万円 | |
疾病治療補償 | 300万円 | |
救援者費用 | 400万円 | |
賠償責任 | 1億円 | |
携行品損害 | 50万円 | |
国内旅行保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 1億円(5,000万円まで自動付帯) |
入院日額 | 10,000円/日 | |
通院日額 | 3,000円/日 | |
手術補償 | 10万円、20万円、40万円(手術の種類に応じて) | |
電子マネー | 楽天Edy | |
ポイント還元率 | 0.3%~1.0% |
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