JCBとVISAの違いを分かりやすく解説!国内・海外で変わるメリット・デメリット

JCBとVISAの違いを分かりやすく解説!国内・海外で変わるメリット・デメリット
「クレジットカードを発行したいけど、JCBとVISAって何が違うんだろう?」という疑問に思う方も多いかと思います。

クレジットカードの中にはJCBとVISAの好きなほうを選べるものも多いです。人気の中で言うと

  • 楽天カード
  • イオンカード
  • Yahoo! JAPANカード
  • ビュー・カード(「ビュー・スイカ」カードやビックカメラSuicaカード)
  • リクルートカード
  • セゾンカード
  • JALカード
  • ANAカード
  • ライフカード
  • セブンカード・プラス
  • セディナカード

あたりですかね。自分の好きなほうを選べばいいのですが、違いやメリット・デメリットを理解しなければ選べません。

そこで今回は、JCBとVISAの違いを詳しく解説し、国内と海外で使う時のメリット・デメリットを簡単にご紹介していきたいと思います。

そもそもJCBとVISAって何?違いは?

国際ブランドの種類はクレジットカードに書かれている
JCBとVISAは国際ブランドと呼ばれ、クレジットカード1枚ごとに付いています。上画像の位置に付いており、一つの国際ブランドしか用意されていないものもあれば、楽天カードのように複数の国際ブランドが用意されているものもあります。

JCBとVISA以外にもMasterCardやAmex、DinersClubなどがあり、世界で7つの国際ブランドがあります。

世界7大国際ブランド(世界シェアの大きい順)

  • VISA
  • MasterCard
  • UnionPay(銀聯)
  • Amex
  • JCB
  • DinersClub
  • Discover

UnionPay(銀聯)やDiscover(ディスカバー)あたりは「聞いたことがない」という方もいるかもしれませんね。UnionPayは中国発祥の国際ブランド、Discoverはアメリカ発祥の国際ブランドであるため、国内では普及していないことが知名度が低い理由です。

VISA

VISA
VISAは「VISAユーザーが世界中どこでも決済できる仕組みを作ろう」ということで作られたアメリカの決済会社です。世界シェアNo.1であり、現在は世界約50%、国内では約75%のクレジットカード所有者がVISAのクレジットカードを使っています。

正確な数字は分かりませんが、加盟店の数も1番多いため、日本、アメリカ、イギリス、フランス、スペイン、中国、韓国、シンガポール、オーストラリア、インド、エジプト、ブラジルどこに行っても決済することができます。海外旅行で使うなら間違いなくVISA一択です。

JCB

JCB
JCBは日本唯一の国内発祥ブランド。そのおかげで国内での知名度は抜群に高いです。VISAが決済をメインに作られた国際ブランドなら、JCBは「T&E(Travel & Entertainment)」に分類され、旅行やエンターテイメントなどの特典に強いのが特徴です。

例えば、JCBなら貯めたポイントをディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンの入園チケットに交換することができます。

ディズニーデザインのJCBカード

また、JCBはディズニーランドの公式スポンサーでもあるため、ディズニーデザインのJCBカードなんかも存在します。

海外でも日本人観光客の多い場所(韓国や台湾、ハワイなど)では会員限定優待割引を用意しているため、お得に旅行を楽しめるようになっています。

一方で、支払い面ではVISAと比べると圧倒的に弱く、世界シェアは約3%ほど。アメリカ本土やヨーロッパなどではJCBの存在を知らない人も多いです。JCB自身もアメリカやヨーロッパなどからは一時撤退し、今後はアジアの国々で加盟店を増やす予定のようですので、「海外旅行では少し使いづらい」と覚えておきましょう。

国際ブランドが違うと「変わること」「変わらないこと」

変わらないこと:年会費やポイントの貯まりやすさ

基本的には国際ブランドが変わっても、年会費やポイントの貯まりやすさは変わりません。

JCBとVISAが違っても、年会費やポイント還元率は変わらない

例えば、楽天カードでは100円利用するごとに楽天ポイントが1ポイント貯まりますが、JCBの楽天カードであってもVISAの楽天カードでも同様に100円=1ポイントで貯められます。ポイントの使い道も変わりません。

年会費に関してもどちらも無料となっています。

変わること:使えるお店の多さと国際ブランドごとの特典

一方、何が変わるかというと

  • 使えるお店の多さ
  • 国際ブランドごとの特典

の2つです。

先ほども紹介したように、VISAは世界中で使えることを目的にはじまったので、どの国に行っても使うことができます。「海外旅行はVISAのクレジットカードを持っとけば間違いなし」と言われるほど。

一方、JCBは国内や日本人観光客の多い国でしか使えないと言われています。アメリカやヨーロッパに住む人はJCBの存在すら知りません。

特典に関しては「VISAはほとんど特典なし」「JCBは海外の対象店舗で割引やJCBプラザと呼ばれる無料ラウンジを使える」といった感じ。詳しくは後ほど解説します。

どちらがいいか迷ったらとりあえずVISAがおすすめ

おそらくJCBとVISAを迷うということは、初めてクレジットカードを発行する人かと思います。

クレジットカードは「支払い」がメイン機能ですので、初めて作るなら世界中どの国でも使えるVISAがいいでしょう。国内からでも海外ホテルや海外通販サイトで決済する場合、JCBが対応していないこともありますし。

ネットショッピングやWebサービス、飲食店、光熱費などVISAであれば全て支払いに対応しています。

旅井
旅井

私も初めてのクレジットカードは楽天カードのVISAでしたが、今でもメインカードとして活躍してくれています。

⇒楽天カードの申込ページはこちら

国内で使うJCBとVISAのメリット・デメリット

国内で使う場合はJCBとVISAに支払いに大きな違いはない

国内ではJCBもほとんどのお店が支払いで対応しているため、JCBとVISAに大きな違いはありません。

通販サイトに関しては、ごくまれに「JCBが対応していない」ということがあります。JCBはVISAよりも加盟店手数料が高いため、お店側が利益率を上げるためにJCBと提携していないのが理由です。

特に個人経営の通販サイトやマイナーなお店で使うことが多い場合は、国内でもVISAの方がトラブルが少なくて済みます

旅行などの面で考えればJCBがおすすめ

旅行関連の面で考えればJCBがおすすめ。

貯めたポイントでディズニーやユニバーサルのチケットに交換することができますし、国内レストランお食事券やnanacoギフト券などに交換することもできます。

特にディズニーとは提携関係にあるため、毎年行われるJCB会員限定のキャンペーンで東京ディズニーリゾート®・パークチケット(ペア)が無料でもらえたり、JCBトラベルでディズニーランドのパッケージプランに申し込むとポイントをいつもより多く貰うことができます。

「毎年旅行でディズニーランドに行く」というような人は、間違いなくJCBを発行しておいたほうがお得です。

海外で使うJCBとVISAのメリット・デメリット

海外旅行中の支払いで使うならVISAのほうがおすすめ(初めてクレジットカードを作る人も)

世界で見ればVISAのほうが圧倒的に使えるお店が多いです。

世界的に有名な決済関連レポート「The Nilson Report(ザ・ニルソン・レポート)」によると

VISAは54%、MasterCardは26%、UnionPayは38.3%、アメックスは7.2%、JCBは3%引用元:The Nilson Report | Research | The World’s Top Card Issuers and Merchant Acquirers

世界シェア(使えるお店の数)はVISAは54%、JCBは3%。いかにJCBが使える地域が少ないかが分かりますね。

もし今回、海外旅行用に初めてクレジットカードを作るのであればVISA一択です。

最近ではJCBも使えるお店が増えてきたけど・・・

JCBはAmexやDiscoverと提携を始めたため、昔に比べると海外でも使えるお店が増えました。

しかし、AmexやDiscoverのロゴの入っているお店で使おうと思っても店員がJCBの存在を知らずに「VISAを出してください」と言われるケースは結構多いです。

わざわざ「JCBでも決済できる」と伝えるのも面倒ですし、実際に通してもらったのになぜか決済できない(おそらくお店側が契約を終わらせている)パターンもありますので、支払い面ではVISAの方がスムーズです。

JCBは優待割引が多いからサブカードとしておすすめ

たびらばの利用方法
ただ、JCBは「たびらば」という会員専用の割引アプリを用意しているため、韓国や台湾、ハワイなど日本人観光客の多い地域ではお得に旅行を楽しめます。レストランやホテル、レジャースポット、マッサージ屋など様々な場所で割引してもらえます。

「優待割引が使えるお店ではJCBで決済し、その他のお店ではVISAを使う」というようにJCBカードをサブカードとしておくといいでしょう。

特にハワイやグアムでは割引特典が多いので必須

海外でJCBの優待特典が一番多いのはハワイ・グアムです。ホテルやレストランはもちろん、ワイキキトロリーバスの「ピンクライン」を大人2名子供2名まで無料で乗車することができます。

ハワイでレンタカーを借りると駐車場代含めて数万円の出費になってしまいますので、ワイキキの主要ホテルやショッピングモールを全て回ることができるピンクラインに乗れるのは大きな節約になりますよ。

海外旅行でのJCBのメリットはJCBは海外で使えない?正解は「場所による」:VISAやMasterCardにはない魅力的な特典について解説でも紹介していますので参考に。

為替手数料もJCBのほうが少し安い

海外での支払いやキャッシングの際は国際ブランドが決めている為替手数料が上乗せされます。

国際ブランド為替手数料
VISA1.63%
MasterCard1.63%
JCB1.60%
AMEX2.00%
DinersClub1.30%

お店で使えなければ意味がありませんが、JCBを積極的に使っていったほうがお金を節約することができます。

海外キャッシングの使いやすさはJCBもVISAも変わらない

VISAは「PLUS」、JCBは「Cirrus(シーラス)」のロゴが入ったATMで海外キャッシングをすることができます。

PLUSのロゴ
PLUSのロゴ↑

Cirrusのロゴ
Cirrusのロゴ↑

PLUSとCirrusは世界2大ブランドであるため全世界どこのATMにも対応しています。JCBとVISAの使い勝手は全く変わりません。

先ほど紹介した為替手数料を考慮すると、JCBの方がおすすめですね。

また、JCBが自社で発行するプロパーカードであれば、ATM手数料も無料となります。海外でATMを利用する機会が多いほどお得。

おすすめはJCB CARD Wです。39歳以下はずっと年会費無料で使え、ポイントも他のJCBプロパーカードの2倍貯まるので、単純に他のプロパーカードを発行するよりお得です。

JCBなら海外で日本語サポートしてもらえるJCBプラザがある

海外旅行中に不安になることは「支払い」だけではありません。クレジットカードやパスポートの盗難や紛失、旅行中のケガや病気など、言葉の通じない国だからこそ万が一のトラブルへの対策は必要になります。

JCB会員は世界60ヶ所の主要都市にあるJCBプラザを利用することができ、窓口では緊急時のサポートを日本語で対応してもらうことができます

また、ラウンジ内では現地の観光情報やホテル・レストランの予約、Wi-Fiの無料サービスなども提供しています。お守り代わりとして使えるのもJCBの魅力だといえます。

JCBとVISAに審査レベルの違いはない

クレジットカードを持つために審査に合格する必要がありますが、JCBとVISAの審査レベルは変わりません。

そもそもクレジットカードの審査はJCBやVISAなどの国際ブランドが行うのではなく、各カード会社が行います。そのため、JCBやVISAを選んだからと言って審査に不利になるようなことはありません。

VISAとJCBを両方持っておくのが最強!

以上がJCBとVISAの違いです。

ここまでの説明からも分かる通り、VISAとJCBにはそれぞれメリット・デメリットがありますので、両方持っているのが一番強いです。

  • VISA:支払い面を万全にできる
  • JCB:割引やJCBプラザのようなサポート面を強化

といった感じですね。

国内限定で考えれば支払いに大きな差はありませんので、国際ブランドの機能ではなくカード自体の機能や特典を比較して選ぶようにしましょう。

VISAとMasterCardの違いを比較したい場合はこちら↓も参考に

※本サイトの表記内容は2020年1月現在の内容になります。
正しい詳細に関してはSMBCファイナンスサービス株式会社の公式ページをご確認ください

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