国内発行でアメリカン航空のマイル(以下:AAマイル)を貯められる数少ないクレジットカードであるAAdvantage VISA カード。ANAカードやJALカードといった航空系カードと同じように、クラシックカード、ワイドカード、ゴールドカードの3種類が用意されており、それぞれマイル還元率や年会費、付帯されている特典などが違います。
しかし、自分の使い方に合ったカードを選べるのはありがたいものの、一方で「どれが一番お得なカードか判断しづらい」といった意見があるのも事実。
そこで今回は各AAdvantage VISA カードを比較し、違いや「どういった条件の時にどのカードを発行するべきなのか?」ということを解説して行きたいと思います。
AAdvantage VISA カードの比較表
![]() | ![]() | ![]() | ||
---|---|---|---|---|
申込条件 | 満18歳以上(高校生除く)で、安定した収入のある方 | 満18歳以上(高校生除く)で、安定した収入のある方 | 満25歳以上で安定した収入のある方 | |
年会費 | 5,000円 | 8,000円 | 15,000円 | |
国際ブランド | VISA | VISA | VISA | |
家族カード | 1,000円 | 1,000円 | 4,000円 | |
ETC | 無料(※1) | 無料(※1) | 無料(※1) | |
学生カード | × | × | × | |
ポイント還元率 | – | – | – | |
有効期限 | – | – | – | |
マイル還元率 | AAマイル:0.5% (200円=1マイル) | AAマイル:1.0% (100円=1マイル) | AAマイル:1.0% (100円=1マイル) | |
電子マネー | iD | iD | iD | |
Apple Pay | × | × | × | |
Google Pay | × | × | × | |
海外旅行保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 2000万円 | 2000万円 | 5000万円 |
傷害治療補償 | 50万円 | 50万円 | 300万円 | |
疾病治療補償 | 50万円 | 50万円 | 300万円 | |
救援者費用 | 100万円 | 100万円 | 500万円 | |
賠償責任 | 2000万円 | 2000万円 | 5000万円 | |
携行品損害 | 15万円 | 15万円 | 50万円 | |
付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 | |
国内旅行保険 | 傷害死亡・後遺障害 | 2000万円 | 2000万円 | 5000万円 |
入院日額 | – | – | 5000円 | |
通院日額 | – | – | 2000円 | |
手術保険金 | – | – | – | |
ショッピング保険 | 100万円 | 100万円 | 300万円 | |
旅行特典 |
|
|
| |
入会ボーナス | ⇒3,000マイル(※2) | ⇒3,000マイル(※2) | ⇒7,000マイル(※2) |
※2:2019年6月3日~8月30日まで期間限定キャンペーン中
AAマイルの貯まりやすさを比較
マイルが貯まりやすいのはクラシックワイドカードとゴールドカード
マイル還元率を比較すると、クラシックカードは0.5%、クラシックワイドカードとゴールドカードは1.0%となっています。航空系カードでは上位カードになるほどマイル還元率が高かったり、搭乗時の積算マイルが増えたりするのですが、AAdvantage VISA カードに関してはそのような違いはありません。
マイルを効率よく貯めるのであれば、クラシックワイドカードかゴールドカードが選択肢となり、その中でも「ゴールドカードの特典は必要ない」「一番コスパ良くマイルを貯めたい」というのであればクラシックワイドカードが最適な選択肢となります。
入会ボーナスマイルはゴールドカードが一番多いが…
入会時のボーナスとしてクラシックカードとクラシックワイドカードは2,000マイル(2019年8月30日までは3,000マイル)、ゴールドカードは5,000マイル(2019年8月30日までは7,000マイル)もらうことができ、ゴールドカードを発行した方がお得そうに見えます。
しかし、継続ボーナスはないため、ゴールドカードの特典を使わないのに発行してしまうと年会費の分だけ毎年損をしてしまう計算になります。
後でクラシックワイドカードにグレードダウンする方法もありますが、カード番号が変わったり、審査に落ちる可能性があったり、手間がかかりますので、あまりおすすめはできません。
付帯された旅行特典・海外旅行保険を比較
ゴールドカードなら国内空港ラウンジやドクターコールが利用可能
ゴールドカードだけに付帯されている特典は『国内空港ラウンジの利用特典』『ドクターコール24』『ゴールドデスク』の3つ。内容に関してはAAdvantage VISA ゴールドカードのページで解説しているため省きますが、クラシックワイドカードから上がった年会費をこの3つの特典でペイできるかが選ぶ基準となります。
他のゴールドカードと比較すると、正直それほど魅力的な特典とは言えません(他のゴールドカードの方がもっと充実している)が、今までゴールドカードを持っていない人にとっては多少のプラスにはなるかと思います。
ただ、個人的にはクラシックワイドカードから増えた年会費7,000円をペイできるか?と聞かれると、なかなか難しいと思います。
海外旅行保険もゴールドカードなら充実
AAdvantage VISA ゴールドカードの海外旅行保険は他のゴールドカードと比較しても、かなり充実しています。この補償額であれば医療費の安い国(主にアジア)であれば、このカードだけでカバーすることも難しくありませんし、医療費の高い欧米でも診察や簡単な治療だけなら十分補償内に収まります。
海外旅行保険は別途加入しようとすると1,000円/人~4,000円/人しますので、頻繁に海外旅行へ行く人ほど節約に繋がります。
まとめ:特に理由がなければクラシックワイドカードが一番コスパ良し
AAdvantage VISA カードは他のクレジットカードと違って各カードに大きな差異はないため、カード選びの基準はシンプルです。
- 特に理由がなければクラシックワイドカードが一番コスパ良し
- 空港ラウンジや海外旅行保険もプラスで欲しいならゴールドカード
下位カードのクラシックカードはマイル還元率が一番低いため、普段の生活でAAマイルを貯めるならもったいないです。クラシックワイドカードとの損益分岐点(どちらを発行した方がお得かの判断ポイント)は「年間30万円以上」の決済金額となります*1
おそらくほとんどの方が年間30万円以上の決済金額となるかと思いますので、クラシックワイドカードを利用しておいた方が効率よくAAマイルを貯めることが可能です。
【各カードの申込はこちら】
*1:1 | クラシックワイドカードの方が年会費3,000円高いため、1マイルの価値を1円とした場合、その差額を埋めるためには年間30万円(=3,000マイル)の決済が必要となります。1マイルの価値が1.5円になれば年間20万円、2円になれば年間15万円と、どんどんハードルは下がっていきます。 |
---|
コメント欄