ラグジュアリーカード ブラックとダイナースクラブカードを比較

ラグジュアリーカード ブラックとダイナースクラブカードを比較

ハイステータスなクレジットカードであるMastercard Black Card(以下、ラグジュアリカード ブラック)とダイナースクラブカード。

ラグジュアリーカード ブラックは2018年から発行が開始されたクレジットカードであるのに対し、ダイナースクラブカードは昔からステータスカードの代名詞として君臨し続けるクレジットカードであるため、『昔ながらのカードを選ぶか、現代的なカードを選ぶか』迷ってしまいがち

そこでこのページでは、両カードに付帯する特典やステータス、見た目のかっこよさ(こちらは私の主観)などを比較し、優劣を付けていきたいと思います。

ラグジュアリーカード ブラック公式

コンシェルジュサービスを比較

 ラグジュアリーカード ブラックの券面ラグジュアリーカード ブラックダイナースクラブカードの券面ダイナースクラブカード
対応スピード
(直接担当者に繋がる)

(ガイドに従った操作が必要)
利便性
(電話とメールで問い合わせ可能)

(電話のみ問い合わせ可能)
対応力
(迅速で細かい要求にまで対応)

(迅速で細かい要求にまで対応)
総合評価WINLOSE

コンシェルジュサービスの質はラグジュアリーカード ブラックの勝利

問い合わせた時の対応スピードに関して。ラグジュアリーカード ブラックであればコンシェルジュに直接繋がりますが、ダイナースクラブカードでは一度自動音声に繋がります

利用したことがある方ならご存じかと思いますが、自動音声はガイドに従って操作が必要であるため、繋がるまでに早くても2~3分必要になります。

さらに、コンシェルジュが混雑しているときは、たとえガイドが終わったとしても「ただいまお繋ぎすることができません」と掛けなおさなければいけないケースもあります。

また、利便性に関してもラグジュアリーカード ブラックであればメールでも対応してもらえるのに対し、ダイナースクラブカードは電話のみで対応。

メールで相談できるのであれば電話のように時間を取られにくいため、利便性が高いと言えます。

ダイナースクラブカードもダイナースクラブ プレミアムカード(招待性のダイナースカード)であればメールで相談が可能になりますが、手に入れるまでの手間を考えるとラグジュアリーカード ブラックに優位性があります。

対応力に関してもどちらも悪くありません。

Twitterでの口コミを見ても、

と、どちらも評判はいいです。

プラチナカード以上のクレジットカードはコンシェルジュを使えるかが年会以上のベネフィットを得るためのポイントですから、どちらを発行しても一定以上の満足度を得ることができます。

そして、徹定期的にコンシェルジュの質にこだわるのであればラグジュアリーカード ブラックが最適です。

旅行関連の特典を比較

 ラグジュアリーカード ブラックの券面ラグジュアリーカード ブラックダイナースクラブカードの券面ダイナースクラブカード
空港ラウンジ
(プライオリティ・パス)

(家族会員も無料で利用可能)
ホテル優待
(高級ホテル中心に優待)

(国内外のホテルで割引・優待)
手荷物無料宅配サービス
(無料で最大3個までOK)

(最大1個まで)
コンシェルジュの提案力
(H.I.S.の専門デスクが対応)

(一般的なコンシェルジュの対応)
海外旅行保険
(平均的な補償額)

(補償額は少し高額だが家族特約がない)
総合評価WINLOSE

旅行関連の特典に関してはラグジュアリーカード ブラックにやや優位性があります。

空港ラウンジ

  • ラグジュアリーカード ブラック:プライオリティ・パス(プレステージ会員)
  • ダイナースクラブカード:ダイナースの空港ラウンジ特典

使える空港ラウンジ特典は上記の通り。

プライオリティ・パスは世界1,300ヶ所以上、ダイナースの空港ラウンジ特典は世界1,000ヶ所以上のラウンジが使えると公式で発表されているため、数で言えばプライオリティ・パスの勝ち。

ただ、このレベルまで行くと正直ラウンジ数によるデメリットは感じられませんので、体感では引き分けレベルです。

家族カード保有者まで考えを広げると優劣は付きます。

ラグジュアリーカード ブラックの場合はプライオリティ・パスを発行できるのは本会員だけ。

一方、ダイナースクラブカードは家族カード会員も空港ラウンジ特典を利用することができますので、夫婦で海外旅行へ行くときなどに便利です。

同伴者のラウンジ利用に関してはどちらも有料となっていますので、家族カードの利用で無料になれるぶん、ダイナースクラブカードに優位性があると言えます。

ホテル優待

ホテル優待に関しては、どちらも内容自体は似ています。

客室のアップグレードや朝食無料サービス、客室内での無料Wi-Fiなど基本的な優待は全て含まれています。

優劣が付くのは対象ホテルの数。

ラグジュアリーカード ブラックは高級ホテルが中心。ダイナースクラブカードも同じく高級ホテルが多いですが、宿泊予約サイトのHotels.comが割引対象となっているので、より幅広いホテルでお得になることができます。

 ラグジュアリーカード ブラックの券面ラグジュアリーカード ブラックダイナースクラブカードの券面ダイナースクラブカード
優待対象ホテル
  • フォーシーズンズホテルズ・アンド・リゾーツ
  • ザ・リッツ・カールトン
  • マリオット・インターナショナル・ラグジュアリーブランド
  • マンダリン・オリエンタル・ホテル・グループ
  • ハイアット ホテル アンド リゾーツ
  • ザ・ペニンシュラホテルズ
  • ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ
  • コンラッド・ホテルズ&リゾーツ
  • シックスセンシズ・ホテル・リゾート・スパ
  • ヴィラ・オブ・ディスティンクション
  • ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(帝国ホテルなど)
  • アマン
  • ハイアット ホテル アンド リゾーツ
  • ザ・ペニンシュラホテルズ
  • ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(帝国ホテルなど)
割引対象の宿泊予約サイトなしHotels.com
旅井
旅井

もちろんラグジュアリーホテル中心に宿泊する方にとってはラグジュアリーカード ブラックの方が優位性があります。自身のスタイルにあわせて両カードの優劣を付けてください。

手荷物無料宅配サービス

  • ラグジュアリーカード ブラック:1旅行中最大3個
  • ダイナースクラブカード:1旅行中最大1個

手荷物無料宅配サービスに関してはラグジュアリーカード ブラックの勝ち。

最大3個まで対応しているカードは滅多にありませんので、サーフィンやスノーボードなど海外へアクティブ用の荷物を持っていくことが多いほどメリットは大きくなります。

コンシェルジュの提案力

コンシェルジュの対応力はそれほど変わらないため、どちらも期待に応えてくれる可能性が高いです。

ただ、ラグジュアリーカード ブラックではCLASS ONEへの無条件入会特典が付与されています。

CLASS ONE

CLASS ONEとは、H.I.S.が運営する特定の会員専用コンシェルジュサービスです。専門スタッフが旅行プランを提案してくれます。

ラグジュアリーカード ブラックやダイナースクラブカードに標準搭載されているコンシェルジュサービスよりも詳しい旅行知識を持ったスタッフによる提案ですので、よりディープでニッチな体験をしたい人ほどハマる特典だと言えます。

その点を加味すると、ニッチな旅行好きにとってはラグジュアリーカード ブラックにやや優位性があると言えます。

海外旅行保険

両カードの海外旅行保険の内容は以下の通り。

 ラグジュアリーカード ブラックの券面ラグジュアリーカード ブラックダイナースクラブカードの券面ダイナースクラブカード
本会員家族特約本会員家族特約
傷害死亡・後遺障害最高1億2,000万円最高1,000万円最高1億円(※)×
傷害治療補償200万円300万円×
疾病治療補償200万円300万円×
救援者費用500万円300万円×
賠償責任1億円1億円×
携行品損害1旅行中に100万円1旅行中に50万円×
付帯条件自動付帯自動付帯×
※:利用付帯の場合。自動付帯は最高5,000万円

海外旅行保険では、最も重要度の高い『傷害治療補償(ケガの治療費を補償)』と『疾病治療補償(病気の治療費を補償)』を比較すると優劣が決まります。

ラグジュアリーカード ブラックは本会員・家族特約ともに最高200万円まで補償に対し、ダイナースクラブカードは最高300万円まで補償されているため、ダイナースクラブカードの勝ち。

また、ダイナースクラブカードは『海外旅行保険 +』という追加保険も用意しており、傷害治療補償・疾病治療補償の額を無制限にまで引き上げることもできますので、本会員のみが使う場合はかなり強いです。

ただ一つ注意しておきたいが、ダイナースクラブカードには家族特約が付帯されていないということ。

家族特約があれば家族カードを持っていない配偶者や子供も保険の対象となるのですが、残念ながらダイナースクラブカードには付帯されていませんので、家族で海外旅行に行く人にとってはデメリットだと言えます。

次に、航空遅延費用を比較してみましょう。

 ラグジュアリーカード ブラックの券面ラグジュアリーカード ブラックダイナースクラブカードの券面ダイナースクラブカード
本会員家族特約本会員家族特約
乗継遅延費用最高2万円最高2万円×
出稿遅延・欠航・搭乗不能費用最高2万円最高2万円×
受託手荷物遅延費用最高2万円最高2万円×
受託手荷物紛失費用最高4万円最高4万円×

こちらに関しては同額ですが、家族特約の有無を加味するとラグジュアリーカード ブラックの勝ち。

グルメ関連の特典を比較

  • ラグジュアリーカード ブラック:Luxury Dining、Luxury Limousine
  • ダイナースクラブカード:エグゼクティブ ダイニング、ごほうび予約、ごひいき予約.com、Wishダイニング、スムーズダイニング、料亭プラン、ナイト イン 銀座、デュカス パリとのパートナーシップ、ひらまつの優待

グルメ関連の特典に関してはダイナースクラブカードの勝ち

コース2名予約で1名分が無料になる『エグゼクティブ ダイニング』、お1人様用のグルメ特典『ごほうび予約』、予約困難な人気店の空席情報を知らせてくれる『ごひいき予約.com』、予約困難な人気店の席を確保する『Wishダイニング』、自動で支払いを済ませてくれる『スムーズダイニング』など、多方面から要求に応えてくれます。

一方、ラグジュアリーカード ブラックは、コース2名予約で1名分が無料になる『Luxury Dining』、レストランまでリムジンで送り届けてくれる(行きのみ)『Luxury Limousine』を付帯。

リムジンは最大4名まで利用できるため、特別な日に家族でディナーを楽しむときなどに優位性を発揮してくれるものの、総合的に見ればダイナースクラブカードに優位性があることには変わりないでしょう。

ポイント還元率&マイル還元率を比較

ポイント還元率およびマイル還元率を比較すると以下のとおり。

 ラグジュアリーカード ブラックの券面ラグジュアリーカード ブラックダイナースクラブカードの券面ダイナースクラブカード
ポイント還元率最大1.25%~2.75%最大1.0%
マイル還元率
(ANAマイル)
0.75%1.0%
マイル還元率
(JALマイル)
0.75%×
マイル還元率
(その他)
0.75%0.5%

ポイント還元率はラグジュアリーカード ブラックの勝ちです。

ラグジュアリーカード ブラックは1,000円利用ごとに2ポイント貯まり、さらに2,000円利用ごとに1ポイントが追加で貯まります。

つまり、1,000円利用で2.5ポイント貯まる計算です。

ポイントの使い道によって交換レートは違いますが、キャッシュバックやAmazonギフト券への交換などなら1ポイントあたり5円分に交換できますので、ポイント還元率は1.25%になります。

フィラディスワインのお買物券など一部の商品への交換は還元率2.75%にまで引き上げることも可能ですが、利便性を考えるとキャッシュバックやAmazonギフト券が優位ですので『ラグジュアリーカード ブラックのポイント還元率は1.25%』と認識しておくといいかもしれません。

一方、ダイナースクラブカードは100円利用ごとに1ポイント(公共料金は200円=1ポイント)貯まり、貯まったポイントは1ポイント=最大1円相当のモノに交換することができます。

よって、ポイント還元率は最大でも1%であるため、ラグジュアリーカード ブラックの方がお得です。

一方、マイル還元率はANAマイルだけならダイナースクラブカードの勝ち。

JALマイルやその他のマイルに関してはラグジュアリーカード ブラックの方が効率よく貯められます。

その他を比較

家族カードを比較

ダイナースクラブカードの家族カードは1枚5,000円(税別)。ラグジュアリーカード ブラックの家族カードは1枚25,000円(税別)です。

よって、ダイナースクラブカードの勝ち

家族カードがあれば家族全員でポイントを貯められますし、「妻だけが友人たちと海外旅行に行くから、その時に海外旅行保険を使いたい」といった場合に対応できます。

ステータスを比較

ステータスに関しては、正直引き分けといったところでしょうか?主観的な部分が大きすぎますからね。

ただ、ラグジュアリーカード ブラックは金属製のクレジットカードであるため、一般的なプラスチック製クレジットカードであるダイナースクラブカードと比べるとラグジュアリーカード ブラックの方がカッコよさに優位性があると思います。

人前で使ったときに、より興味を持たれやすくなるでしょう。

まとめ

 

ラグジュアリーカード ブラックとダイナースクラブカードの比較表

今回の比較では、ラグジュアリーカード ブラックとダイナースクラブカードそれぞれに一長一短の特徴がある結果になりました。

コンシェルジュサービスをメインに利用していく予定であればラグジュアリーカード ブラックが最適

迅速に対応してもらえますし、メールでも対応しているので時間があるときに気軽に相談できるのも◎。「○○の予約は取れませんでした」と簡単な代行しかしてくれないコンシェルジュとは違い、「代わりに△△がありますが?」とBプランの提案もしっかりとこなしてくれます。

⇒ラグジュアリーカード ブラックの発行はこちら

一方、旅行やグルメなどコンシェルジュ以外のサービスをメインに利用するのであればダイナースクラブカードが相性がいいです。

空港ラウンジ特典は世界1000ヶ所以上使えて、家族カード保有者も無料で利用可能。

グルメ関連の特典も、コース1名分無料だけではなく、予約代行や支払いの自動化、おひとり様用のグルメ特典など、様々な要望にあわせた特典が用意されていますので、グルメ好きでなくとも満足できる内容になっています。

⇒ダイナースクラブカードの発行はこちら

コメント欄

タイトルとURLをコピーしました