海外旅行・海外出張のときに便利な空港ラウンジ。プライオリティ・パスを持っていればカード特典で使える空港ラウンジ特典よりも多くのラウンジを使うことができるため、渡航回数の多い人ほど持っておく便利です。
しかし、残念ながら国内で発行されているデルタ系クレジットカードの中にプライオリティ・パスが付帯されたものはありません。
国内発行可能なデルタ系クレジットカードのプライオリティ・パス特典の有無
カード名 | プライオリティ・パス特典 | 代わりの空港ラウンジ特典 |
---|---|---|
デルタ スカイマイルJCBテイクオフカード | × | × |
デルタ スカイマイルJCB一般カード | × | × |
デルタ スカイマイルJCBゴールドカード | × | 国内主要空港 + ダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジ利用特典 |
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード | × | × |
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | × | スカイチームラウンジ利用特典(※1) |
デルタ スカイマイル TRUST CLUB ゴールドVISAカード | × |
|
デルタ スカイマイル TRUST CLUB プラチナVISAカード | × |
|
デルタ スカイマイル ダイナースクラブカード | × |
|
国内で発行できるデルタ系クレジットカードは上記の通りですが、プライオリティ・パスの特典が付帯されたカードは1枚もありません。
ですので、空港ラウンジ特典を使う方法としては、
- プライオリティ・パス目的で別のクレジットカードを発行する
- プライオリティ・パス以外の空港ラウンジ特典を付帯したデルタ系クレジットカードを発行する
の2つの解決方法があります。
プライオリティ・パス目的での発行なら楽天プレミアムカードがお得
プライオリティ・パス目的でクレジットカードを発行するのであれば楽天プレミアムカードが一番効率的です。
なぜなら申し込みで発行できるプライオリティ・パス特典が付いたクレジットカードの中で最も年会費が安いからです。
年会費の比較は以下の通り。
カード名 | 年会費 | プライオリティ・パス会員ランク |
---|---|---|
楽天プレミアムカード | 10,000円(税抜) | プレステージ会員 |
アメリカン・エキスプレス・カード | 12,000円(税抜) | スタンダード会員 |
アメリカン・エキスプレス・カードゴールド・カード | 31,000円(税抜) | スタンダード会員 |
JCBゴールド ザ・プレミア | 10,000円~15,000円(税抜) | プレステージ会員 |
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 20,000円(税抜) | プレステージ会員 |
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 20,000円(税抜) | プレステージ会員 |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | 20,000円(税抜) | プレステージ会員 |
JCBプラチナ | 25,000円(税抜) | プレステージ会員 |
セディナプラチナカード | 30,000円(税抜) | プレステージ会員 |
エポスプラチナカード | 30,000円(税抜) | プレステージ会員 |
JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ | 31,000円(税抜) | プレステージ会員 |
三井住友カード プラチナ | 50,000円(税抜) | プレステージ会員 |
年会費は1万円(税別)。
同カードのプライオリティ・パスのランクはプレステージ会員ですが、通常、プレステージ会員になるためには年会費429ドルを支払う必要がありますので、楽天プレミアムカード経由で会員になった方が約34,000円お得な計算になります。
その他のプライオリティ・パス特典の付いたクレジットカードを知りたかったり、比較・検討してみたい場合は以下のページをご覧ください。
⇒海外旅行の快適度100倍!プライオリティ・パスが無料発行できるおすすめクレジットカード
プライオリティ・パス以外の空港ラウンジ特典を付帯したデルタ系クレジットカード
デルタ系クレジットカードの中にはプライオリティ・パス以外の空港ラウンジ特典を付帯したカードがあります。
特にデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(以下、デルタアメックスゴールド)とデルタ スカイマイル ダイナースクラブカード(以下、デルタダイナース)はプライオリティ・パスに匹敵する空港ラウンジ特典を付帯していますので、代わりのクレジットカードとして最適です。
デルタアメックスゴールド
デルタアメックスゴールドは入会と同時にデルタ航空の上級会員『ゴールドメダリオン』になることができます(次年度以降は年間利用金額150万円を超えた場合に資格を維持)。
ゴールドメダリオンの特典の中に『スカイチームラウンジの無料利用特典』が付いており、プライオリティ・パスと同じく世界中の空港ラウンジを使うことができます。
しかも、カード会社が用意するラウンジではなく航空会社が用意するラウンジが利用対象ですので、ランクの高いサービスを利用することが可能。
それぞれの利用可能空港ラウンジ数を比較すると、
と、プライオリティ・パスの方が2倍多いですが、よほど世界中の全地域を飛び回らない限り実感しにくい違いですので、あまりデメリットにはなりません。
また、国内でそれぞれ利用できる空港ラウンジを比較すると、スカイチームラウンジの方が多くのラウンジを利用できることがわかります。
空港 | スカイチームラウンジ | プライオリティ・パス |
---|---|---|
羽田国際空港 |
|
|
成田国際空港 |
|
|
関西国際空港 |
|
|
中部国際空港 |
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|
新千歳国際空港 |
|
|
福岡空港 |
|
|
那覇空港 |
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|
その他にもゴールドメダリオンでは様々な特典を利用することができますので、より快適な空の旅を体験することができます。
デルタダイナース
デルタダイナースはダイナースクラブカード共通の空港ラウンジ特典を使うことができます。公式サイトによると世界1000ヶ所以上のラウンジを使えるそうです。
また、国内に関してはほぼ全ての空港で対象ラウンジが用意されていますので、スカイチームラウンジやプライオリティ・パスよりも使い勝手がいいです。
ラウンジが使える国内空港を比較すると以下の通り。
ダイナース | プライオリティ・パス | |
---|---|---|
北海道・東北 |
| – |
北陸 |
| – |
関東 |
| 成田国際空港 |
東海 |
| 中部国際空港 |
関西 |
| 関西国際空港 |
中国 |
| – |
四国 |
| – |
九州・沖縄 |
| 福岡空港 |
ただ、デルタアメックスゴールドのようにデルタ航空の上級会員になれる特典はありませんので、総合的な満足度はデルタアメックスゴールドの方が上です。
空港ラウンジの数は250ヶ所ほどデルタダイナースの方が多いですが、こちらも違いを感じにくいですからね。
まとめ
デルタ系クレジットカードにはプライオリティ・パス特典を付帯したものがありませんので、世界中の空港ラウンジを利用するなら、プライオリティ・パス目的で楽天プレミアムカードを発行するか、スカイチームラウンジを使えるデルタアメックスゴールドを発行すると解決できます。
とにかく使える空港ラウンジの数を増やしたい!という場合は楽天プレミアムカードを、スカイマイルの貯まりやすさや飛行機内での席の無償アップグレードなど総合的な利便性を求めるならデルタアメックスゴールドが選択肢となります。
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